第164回 PAのチカラ

第164回は「PAのチカラ」と題してお送りします。

このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社の提供でお送りいたします。

安:さて、大野さん。

大野:はい。

安:PAという言葉は、一体どんな意味があるんでしょうか。

大野:はい。これはBNIのコアバリューのひとつでもあるPositive Attitudeです。

安:あっ、Positive AttitudeのPAですね。

大野:はい。前向きな態度、姿勢ということですね。

安:はい。

大野:このところオンラインのミーティングがずっと続いてますけれども、そんな中でいろいろな光景を目にするんですけれども。あるチャプターのリーダーシップチームのメンバーの1人が、これからビジター減ると思うんですよねというような発言をされたんですね。

安:はい。

大野:それは、リーダーシップチームのミーティングの中での話だったので、それほど直接チャプターの中のメンバーに影響はなかったかもしれないんですけれども。

安:はい。

大野:リーダーシップチームが、やはりビジターが減るって思っているのであれば、これは恐らく減っちゃいますよね。

安:そうですねー。

大野:なので、今日のテーマはいろいろな状況。今のような困難な状況の中においてどれだけポジティブな態度を取れるか、ポジティブな姿勢を保てるかというテーマでお話をしていきたいと思います。

安:はい。とても大事なテーマになりますね。

大野:はい。メンバーの皆さんからもいろいろ声が上がってきていると思うんですけども。オンラインだとビジターを呼びにくいよね、みたいな声は聞きませんかね。

安:あー。あります。実際にありますね。

大野:呼びにくいということで終わらせてしまうのはネガティブな姿勢のままということで、あまり建設的ではないので。

安:はい。

大野:じゃあどうしたらオンラインでビジターが呼べるようになるのか、とか。逆にオンラインだから呼びやすいっていうこともあるよね、みたいなね。

安:はい。

大野:というようなことをチームでシェアするということも大切だと思うんですよね。

安:そうですね。

大野:他にメンバーの皆さんから聞こえるネガティブな声というのは、何かありますか。

安:あー、そうですね。オンラインになったからリファーラルが出しにくいとか。

大野:うーん、なるほどね。

安:そういう話を聞きます。

大野:はい。まあ外に出る機会がだんだん減ってますからね。それを理由に人と会えないからリファーラルを出せないということなのかもしれないですけど。

安:うーん。

大野:これはでも対面でなくても、オンラインで人と会うことはむしろより多くの人と会うチャンスでもありますもんね。

安:そうですね。

大野:普段なかなか会えない人と会う絶好の機会であったりもしますもんね。

安:そうですね。距離が遠い人ともオンラインだと瞬時につながるというメリットがありますしね。

大野:うーん。あと私が聞いたのはですね、対面でミーティングができないんだったら、そもそもミーティングの価値がないっていうような言葉も耳にしましたね。

安:んー、そういう言葉もあるんですね。

大野:それを聞いて私が思ったのは、そういう捉え方もあるんだなと思ったんですけども、どうやったらオンラインミーティングでメンバーである自分たち、そしてそこに参加してくれるビジターの人たちにとって価値をもたらすことができるかというね。

安:はい。

大野:前向きに考えるっていうことがやっぱり大切だと思うんですよね。

安:そうですね。

大野:今日、せっかくなのでBNIの日本の統計を少しご紹介しておこうと思うんですけど。

安:はい。

大野:例えば3月、オンラインミーティングに切り替わって1ヵ月間の数字なんですけども。リファーラルを見るかぎりにおいては、結構やっぱり交わされてますね。

安:おっ。

大野:3月では5万6517件。

安:おー。

大野:これは、メンバー1人当たり、ミーティング1回当たりの平均で2件、2.0。

安:それは何か出てますよね、結構、数が。

大野:そうですね。それで、これを昨年2019年の同じ3月、1カ月で比べてみると件数自体は去年のほうが若干多かったです。6万4000件ちょっとあるんですね。

安:はい。

大野:ただ、メンバー1人当たり、1週当たりのリファーラル件数は1.85だったので。

安:ほーお。

大野:1.85から2.0に、むしろ伸びてるんですね。オンラインでミーティングをやらなくちゃいけないというさなかでも。

安:はい。

大野:なので、リファーラル自体はむしろより件数が出せているという実績が出ているわけですよね。

安:そうですね。

大野:はい。あと、新しいメンバーをお迎えした人数を見てみると、248名の方が3月に入会されています。

安:あっ、2020年の3月で。

大野:そうですね。そのうちただ2つチャプターが発足しているので、この発足したチャプターのメンバー数を除くと167名。

安:んー。

大野:なので、既存のチャプターに新しいメンバーを167名お迎えすることができているということですね、この3月だけで。

安:おー、はい。

大野:この間に何人ぐらいのビジターさんがBNIのチャプターミーティングに参加してくださったかというと。

安:はい。

大野:1254名ですので、そうすると13%。

安:おおー。

大野:参加してくださったビジターさん1254名のうち、13%がメンバーとして登録してくださっているという数字になっています。

安:なるほど。予測といいますか、予想よりも大きい数字に思えますね。

大野:そうですね。

安:はい。

大野:ただ、一方でビジターの数だけ見ると前年同月比で4分の1ぐらいに減ってしまっているんですね。

安:はい。

大野:では、どうして減ってしまっているのかというところを少し一緒に考えたいと思うんですけども。

安:はい。

大野:先ほどの、リーダーシップチームの方だったり、メンバーの皆さんの中で上がってくる声を聞いていると、もうトライする前から無理って考えてしまっている。

安:うーん。

大野:これは前向きな態度とは決して言えないですよね。

安:そうですね。

大野:なので、まずビジターが呼べないだろうというのは、なぜそういうふうに思うのか。これはチャプターの中で意見を交わすというか、話し合っておく必要があると思いますね。

安:はい。

大野:ビジターを呼ぶっていうときに、オンラインのほうが呼びやすいということもあるじゃないですか。

安:そうですね。それこそ距離の問題がまずなくなるので、私のチャプターでも県外といいますか、東京ではない地域の方がビジターとして参加されたということもあります。

大野:そうですね。なので、例えば東京のチャプターであっても大阪のビジターさんに参加していただいてもいいわけですよね。

安:はい、そうですね。

大野:まあ確かに、大阪から毎週通ってメンバーになるということは考えにくいかもしれないですけれども、全国230を超えるチャプターがいろんなところからビジターを呼んで、BNIを知ってもらう機会が作れたらね。

安:あっ、それいい。

大野:メンバー候補の人を、その230以上のチャプターの中でお互いに紹介し合えるということになりますよね。

安:あー。いいですね、それ。

大野:はい。あと1つ、メンバーさんのシェアストーリーをご紹介させていただきたいんですけども。先日あるチャプターのオンラインのミーティングに参加させていただいていたんですよ。

安:はい。

大野:もうミーティングが終わる直前ぐらいに、ちょっとひと言ぜひシェアさせてほしいということで話されていたんですけども。その方はまだ、メンバーになって6週間ぐらいだったんですね。

安:うーん、はい。

大野:なので、メンバーになって1、2回は対面でのミーティングを経験されてるんですけど、その後はもうずっとオンラインでのミーティングしか経験されてないんですよ。

安:はい。

大野:だからもうオンラインのミーティングがBNIみたいな、そんな感覚でさえあるというふうにおっしゃっていましたけども。

安:はい。

大野:その方が、やっぱり入ってすごく本当によかったと思っていますと。

安:おー。

大野:こういう、世界中が困難に直面しているような状況の中で、このチャプターのメンバーの皆さんが前向きにお互いを助け合って、しかも楽しみながら前に進んでいる様子を見て本当に入ってよかったなって思うんです、というふうにシェアされてたんですよね。

安:へー、すてき。

大野:はい。まさにそこですよね。やっぱり前向きな態度で関わり続ける、行動するっていうことで困難な状況をマイナスにしないみたいな。

安:はい。

大野:プラスにしてしまうような力も秘めてると思うんですよね。

安:そうですね。

大野:はい。それで、やはり困っているメンバーをどうやって助けようかっていう話がされていて、結局そのチャプターでは例えば旅行の方とか、飲食の方とかがやっぱり困ってらっしゃるメンバーの方々がいらっしゃったんですけども。何を困っているって、やっぱりキャッシュフローだと思うんですよ。

安:そうですね。

大野:はい。なので、例えば旅行券だとか飲食券だとかを出してもらって、それをメンバーが購入するというような形で、かなり集まってそのメンバーの方々はだいぶ助かったという話をシェアされてましたね。

安:素晴らしい助け合いですね。

大野:そうですね。そういった、お互いが寄り添い合って困難を乗り越えていく。それで、ポジティブに楽しみながらというところが大切なポイントじゃないですかね。

安:そうですね。そのほうがやっぱりオンラインミーティングだからこその盛り上がりを見せられるんじゃないかなと思いますね。

大野:うーん。なので、こういうときだからこそ、例えばチャプターの中での自分の発言とか、あるいはご自身が経営されている会社の中での、社長としての自分の発言だとか、あるいは発信ですよね。

安:はい。

大野:ここはより一層気を付けなくちゃいけないと思うんですよ。

安:はい。

大野:だから、できるだけポジティブに励ますとか鼓舞するとか、そういったモチベーションにつながるような声掛けというのはすごく大切かなというふうに思いますよね。

安:そうですね。では、そろそろ終わりに近づいてまいりましたが、大野さんからメンバー皆さんへメッセージはありますか。

大野:はい。今日はリスナーの皆さんにぜひやっていただきたい行動があるんですけども。

安:はい。

大野:こんなさなかですから、1日に3人のお知り合いというか、お友達でいいと思うんですね。もちろんお仕事上のお付き合いのある方、懇意にしている方でもいいと思うんですけども。1日3人に電話をして「どうですか? 頑張ってらっしゃいますか? お元気ですか?」みたいなね、そんな簡単な電話でいいと思うので、やっぱりこういうときだからこそつながるということが大切だし、何かその人が困っているようであれば、例えばチャプターの誰かを紹介してお役に立てたりとかすることもあるかと思うんですよね。

安:そうですね。

大野:はい。なので、こういうときだからこそ困っている人、あるいは自分がその目の前の人のどんなお役に立てるかという視点で「How can I help you?」を実践する、それがギバーズゲインにつながって、結果としてリファーラルとかビジターとしてチャプターへの貢献にもつながると思うんですね。

安:はい。

大野:ぜひその、1日3人に電話をしてみていただきたいと思います。

安:はい。私も1日3人、やってみたいと思います。

大野:はい。

安:ありがとうございました。

大野:ありがとうございました。

安:今回もBNIジャパンナショナルディレクターの大野代表と、私BNIメンバーの安紗弥香でお送りいたしました。このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社の提供でお送りいたしました。それでは次回もオフィシャルBNIポッドキャストでお会いしましょう。See you next week.

第163回 オンライン化の意義

第163回 オンライン化の意義

第163回は「オンライン化の意義」と題してお送りします。

このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社の提供でお送りいたします。

安:第163回は『オンライン化の意義』と題してお送りいたします。このポッドキャストはコンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社の提供でお送りいたします。それでは大野さん、今回のお話なんですけれども、『オンライン化の意義』。

大野:ウェブビデオの会議自体をやったことがない人たちも多かったのではないかと思うんですね。まさにこれは、BNIの7つのコアバリューのうちのひとつである『伝統と革新』というところに関わってくると思うんですけれども、BNIが35年にわたり続けてきたこと、一方で革新として取り入れたことというのが当然あるわけなんですけれども。今回の目の前の障害というものを乗り越えて経済活動を続けるということを私たちはしているわけですよね。

安:そうですよね。

大野:これ自体がやはりその組織やメンバー一人ひとりの進化につながる、まさに革新と言えるのではないでしょうか。

安:はい、私もそう思います。

大野:今回の全国規模でのオンラインミーティングに対する挑戦ですよね。ここから得られたことって、どんなことありそうでしょうかね。

安:まず1つ目は、今回、日本の経済が止まるかもしれないとか、会社の操業が止まるかもしれないという状況の中で、いわゆるBCPとしての機能があるのかなと思いました。

大野:そうですね。Business Continuity Plan(事業継続計画)ということで、自然災害などの場合にこういったものを用意しているかどうかでかなり変わってきてしまうと思いますけれども。今回の感染症以外にも、自然災害においてもこういった今回のオンラインミーティングの経験というものが生かせる場面が出てくる可能性はありますね。

安:はい。

大野:今回やってみて私の感じたこととしては、定期的にこういった対面ではなくオンラインでの開催をやっていくことで、そういったBCPの意味合いを、より定着させることも可能ではないかと思いますね。あとは、ビデオ会議以外のコミュニケーションツールといったものの使い方を確認しておくひとつのきっかけにもできるかと思うんですよね。

安:はい。

大野:特に震災等の災害時に安否を確認するのに、何を手段として使うのか。Facebookのメッセンジャーなのか、LINEを使うのか。あらかじめそのチャプターごとに決めておくことで、いざという時に迅速に安否確認ができるという態勢はやはり作っておきたいですね。

安:確かに。

大野:あとは今回、やはりITリテラシーの向上というところに非常にいい機会になったと思います。

安:そうですよね。はい。

大野:かなり苦労してらっしゃる方もいるとは思うんですけども、チームが(ITの)苦手な方をサポートして、チーム全体としてITリテラシーを向上させるという機会になっているかと思いますね。あとはどんなことがありそうですか。

安:あとはやっぱり、チームビルディングの観点があるかなと思います。

大野:そうですよね。やはり困難を共に乗り越えるということで、チームのメンバー間の結束がより強まりますよね。

安:そうですね。実際に強まったなという印象があります。

大野:素晴らしいですね。あと言えるのはブランディングというところで、例えば全国のチャプターがこうした先進的な取り組みをしてるじゃないですか。

安:あー、そうですね。

大野:なかなかこうしたことを、8000〜9000人規模でできるというのはなかなかないと思うんですよね。

安:確かに。

大野:メンバーの安全や健康を確保しつつ、経済活動を継続するということの大切さ。中止するのは簡単だと思うんですけれども、やはり経済活動、マーケティングというのは営業とか売上につながってくる部分ですから、それを止めてしまうというのは、やはり中小企業にとってはかなり痛手が大きくなってしまうと思うので。

安:はい。そうですね。

大野:安全と健康を確保しつつ、それを継続するという選択肢をとっているというところがひとつのブランドになるのではないでしょうかね。チャレンジ精神ということも言えるかもしれません。

安:そうですね。私、これすごいなと思ったことが1つあって、オンラインを活用することによってビジネスの新たな展開の可能性が高まるんじゃないかなと思ったんですよ。例えば、地域、BNIで言うと他のチャプターとかリージョンとか、場合によっては国を超えるビジネスの展開の可能性が高まるんじゃないかなと思いました。

大野:場所を問わなくなってくるわけですからね。ということはクロスチャプターリファーラルだったりとか、もしかしたら1to1を、もちろんチャプターのメンバー同士で移動せずにバーチャルというかオンラインで1to1できるようになるということもありますけども、他の地域とか他の国のメンバーと1to1する機会も広がりますよね。

安:そうですね。

大野:あと言えるのは、ビジターさんを招待するときの可能性の広がりって言うんでしょうかね。地理的にも制約がなくなりますよね。

安:あー、確かに。

大野:ちょっと遠いのでと言って二の足を踏んでいた人も参加できます。遠いか近いかというのは、主観的な部分があるので、オンラインのミーティングに参加してもらうことで、「こんなにいい会だったら、ぜひちょっと時間をかけて通っても一緒にやりたい!」って思ってくださるかもしれませんよね。

安:そうですね。

大野:あと朝早いのがちょっと苦手という人も、もしかしたら、移動の時間が節約できるので、参加の可能性が広がるかもしれませんよね。

安:確かにそうですね。

大野:あと言えるのは、オンラインのトレーニング、BNIユニバーシティが昨年からメンバーの皆さんも受けられるようになっていますけれども、こちらのほうの普及促進というところにつながっていると思いますね。安さんはもう、(BNIユニバーシティの)メンバーサクセスプログラムは終わりましたか。

安:終わりました。

大野:素晴らしい! おめでとうございます!

安:ありがとうございます!

大野:他のメンバーの皆さんも、ぜひどんどん受講していただきたいですよね。

安:そうですね。

大野:新しいメンバーの人が入ってきたのに、既存のメンバーの人たちが受けていないというのはちょっとまずい状況ですよね。

安:そうですね。

大野:では、メンバーの皆さんがチャプターのオンラインミーティングを開催する際に心掛けることで、ミーティングの質を上げられるポイントを考えてみたいと思います。
 これは、結果としてビジターの方のチャプターミーティングに参加することの体験の質を上げる。あるいは感動させると言ってしまってもいいかもしれませんね。そのために、メンバー一人ひとりができること、やるべきことを考えてみましょう。

安:はい。

大野:まず、カメラを常にオンにしておく。やはり顔を見せるということが、オンラインでも大切なことになります。

安:そうですね。

大野:当然、カメラに正対するということも大切です。避けなくてはいけないのは、例えば運転しながらとか、もっての外ですけれども、やはり歩きながらも駄目ですよね。ながら参加はしない。参加するところに集中するという姿勢が大切ですね。

安:はい。

大野:あともう1つ、服装などの身だしなみですね。例えば自宅から参加する人もいるでしょうけれども、油断しがちです。寝起きで頭ボサボサで、パジャマで参加する人はいないと思いますが、やはり対面と同じで、チャプターのイメージを作る。その方のビジネスのプロ意識を見られるわけですから、プロフェッショナルな服装、対面同様に身だしなみを整える。

安:はい。

大野:合わせて、やはり名札だったりピンバッジというのはそのBNIとしての意識、プロ意識を見られますので着用していただいて。あと、画面の名前の表示がありますよね。

安:あー、はい。

大野:よく知らないでそのまま使っていると、iPhoneとか。「タロウのiPhone」とか出てきちゃいますので、これはちょっともったいないですよね。

安:そうですね。

大野:やっぱりフルネームで表示させるということと、場合によってはカテゴリー平均もできるので、チャプターで検討されるといいかなと思いますね。

安:そうですね。統一感があるとすごくきれいに見えるかなと思います。

大野:あんまり長いと、いっぺんに映らないこともあるみたいですけど。

安:はい。確かに。

大野:あとは接続環境。これもスムーズなんですね、ミーティングの進行には欠かせないんですけれども。まずその接続のスピードだとか、あるいは安定した接続状態を保てる場所かどうかですね。Wi-Fiだったりとか、有線の場合もあると思うんですけれども。そこは大切です。安定しているかどうか。

安:そうですね。

大野:あとは周囲の雑音とかノイズ。これが入らないような静かな部屋を確保していただくというのは大切かなと思います。

安:はい。

大野:もう1つ大切なのは、できる限り1人の部屋から参加していただく。

安:おっ、はい。

大野:場合によっては、例えばITとかテクノロジーの苦手な人をサポートするために、2人で同じ部屋から参加する場合があるかと思うんですけれども。2名以上を超えないということはひとつ、秘訣(ひけつ)ですね。

安:ほー、なるほど。

大野:はい。その場合に覚えていてほしいのは、同じ部屋から複数名、例えば2人で参加する場合に画面はそれぞれが用意していただいて。先ほどの、カメラに正対するみたいなところ、そこを保って。ただ、音声は2人の間で1つ端末を置いて、それを共有する。

安:はい。

大野:なので、実はパソコン2台とiPhone1台。iPhoneで音声を共有するみたいな。そういうやり方がよかったりすることもあります。

安:あー、なるほど。スピーカー代わりに使うという。

大野:はい。その場合にはiPhoneのほうは、映像は切った形で音声だけ生かす。パソコンのほうは画(え)だけ、映像だけ生かして音は切っておく。これはミュートでは駄目なんです。

安:あー、そうなんですね。

大野:オーディオに最初から接続しないか、接続してしまっていたらオーディオから切断するという作業が必要になってきます。

安:はい。

大野:これは同じチャプターの詳しい人に聞いていただけると、教えていただけると思います。あとはどんなのがありそうですか。

安:そうですね、姿勢ですね、やっぱり。

大野:うーん。

安:さっきのカメラの位置というのにも関連するんですけれども、座り方って特に大事ですよね。

大野:そうですね。

安:そこのプロフェッショナルが見られるところかなと思います。

大野:背もたれにもたれかかっているとか。

安:はい。それはもう、ちょっとふんぞり返っているように見えてしまいますね。

大野:そうですね、ふんぞり返っているように。常に、本当にカメラ越しにテレビで放映されているぐらいのつもりで、大勢の人が自分の姿を見ているということを忘れないようにしないといけないですよね。

安:そうですね。あとは表情ですね。どうしてもカメラをのぞき込んでいるので、険しい顔になっている方がいるなというのが、実はテストミーティングの時に感じたことなので。

大野:あー、なるほど。

安:笑顔。基本的には笑顔がいいなと思います。

大野:笑顔でね。目の前に誰かが正対していて、その人とコミュニケーションしているという状況をイメージして参加するということが大切ですね。

安:そうですね。はい。

大野:あと、同じようなことでカメラの位置とか高さとかということもやっぱり気を使わないといけないと思うんですけれども。例えばカメラの位置によっては、背景に照明だったり、太陽とか窓とかがあるとそちらのほうの光が強くて顔とかがちゃんと映らないので。

安:あー、そうですね。

大野:できるだけ後ろに、背景に光源を入れないような位置にカメラをセッティングするというのは大切ですね。

安:はい。

大野:あと背景は洗濯物を干してあったりするとちょっとね、残念な感じになってしまうので。

安:家庭的な。(笑)

大野:あんまりそういったところを見せないように。どうしたら自分のプロ意識を反映した背景にできるか。場合によってはバーチャル背景というのがZoomだと使えるので、例えば自社のロゴとか。

安:ほおー。

大野:これのポイントは、真ん中に持ってくるんじゃなくて、少しずらしておくと自分がそのロゴを隠してしまうということが避けられるのでお勧めですね。

安:なるほど。やってみたいですね。

大野:あとはどんなのがありそうですか。

安:あとはやっぱり元気じゃないでしょうかね。

大野:うん。

安:特にしゃべる時、スピーカーとしてしゃべる時の声の大きさだったり滑舌だったり、やっぱりそれを総じてエネルギーの高い状態に保つということが大事だと思います。

大野:そうですね。オンラインだからこそ、対面に負けないような元気さを表に出すことが大切かもしれませんね。

安:そうですね。はい。

大野:あとは。

安:あとはやっぱり、過度な飲食といいますか。朝ごはんを食べながら参加するとかはやっぱり良くないですよね。

大野:そうですね。通常の対面のミーティングでもそうですけど、食べながらというのは避けて。まあ、コーヒーぐらいは普段も飲んでいるチャプターも多いでしょうから。

安:飲み物は適宜、取りつつ。

大野:ただ、離席してしまうと顔が映らなくなってしまうので、ミーティングが始まるまでに飲み物は用意しておいて、途中で離席してお代わりというのはできるだけ避けたほうがいいですね。

安:そうですね。そこはちゃんと準備をしておきたいと思います。

大野:あと端末なんですけれども、できるだけパソコンを使っていただくのがいいと思います。というのは、パソコンを使っていると画面が大きいので、参加しているメンバーの顔が一覧しやすいんですよ。

安:あー、確かにそうですね。

大野:例えばiPhoneとかスマートフォンだと、一度に4人ぐらいの顔しか見られなかったりするじゃないですか。

安:はい。

大野:なので、参加する側としてはやっぱりパソコンのほうがいいということ。それでもし携帯端末を使わざるを得ない場合には、ぜひ固定する専用にスタンドが、そんなに高くなく買えますので、それを使って固定しておくと。

安:はい。

大野:手で持って参加するなんて、これはもうあり得ないので。

安:そうですね。(笑)

大野:あと意外とやってしまいがちなのは、プレゼンの時にスタートする前に「聞こえますか?」って。

安:ああー。

大野:これはみんなでやると大変、結構時間のロスになってしまうので、基本的には聞こえているという前提で話し始めていただく。聞こえていなければ他の人が教えてくれるはずなので。

安:はい。

大野:「聞こえますか?」は聞かない、というのがポイントですね。

安:なるほど、大事ですね。
 それではそろそろ終わりに時間に近づいてまいりましたが、大野さんからメンバーの皆さんへメッセージはありますか。

大野:はい。今回はぜひ、新しいとこにチャレンジする貴重な機会です。新しいことにチャレンジすると何が起こるかというと、脳細胞が活性化するそうですよ。

安:おっ、そうなんですね。

大野:そうなんですよ。脳細胞が活性化するチャンスですから。

安:わお。

大野:あと、忘れないことはプロ意識を持って。プロッフェショナリズムを反映させる形で参加するということと、あとはやっぱり楽しんでいただきたいですね。普段できないことをできると、前向きに捉えていただいて、よりプロフェッショナルなチャプターミーティングを皆さんで作っていただければと思います。

安:はい。ありがとうございました。

大野:ありがとうございました。

安:今回もBNIジャパンナショナルディレクターの大野代表と、私BNIメンバーの安紗弥香でお送りいたしました。このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社の提供でお送りいたしました。それでは次回もオフィシャルBNIポッドキャストでお会いしましょう。See you next week.

第162回 こんな呼び方あります

3年半にわたり、毎週ビジターを呼び、毎月新メンバーのスポンサーを務め続けているメンバーがいる。
どうやって1年で50名〜100名ものビジターに来てもらうことができるのか?どのような機会に、どのような声かけが有効なのか?その秘密を惜しみなく公開!

このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社の提供でお送りいたします。

大野:今回のポッドキャストは英語版の639ということですけれども。「How to Bring a Visitor into the Room」、どうやってビジターを招待したらいいかということがテーマですね。
 今回はミシガン州のリージョンのマデリンさんという方の話を聞いて、ポッドキャストが進んでいます。彼女は11歳から19歳の5人の子どもたちを育てられているということですけれども。彼女がBNIに入って、まず最初の7年で2名の初心メンバーのスポンサーを務められたんだそうです。7年で2名ですね。
 その後、ビジター招待ということにフォーカスをされたそうなんですけれども、その結果次の1年で55名のビジターを招待されたということなんですね。ですから、毎週1人以上のビジターを招待しているということですよね。さらにはその翌年の1年で何とこれが100名のビジターになったということらしいんですよ。その後も毎週ビジターを呼ばれて、3年半たつんだそうですけれども、その結果毎月新しいメンバーのスポンサーを務めていると、それを継続しているというんですね。素晴らしいですよね。
 彼女が紹介してくれている幾つかのビジターの招待の仕方というのを、紹介しておきたいと思います。まず目と耳を、「Extending Your Eyes and Ears」ということなんですけれども、自分の目や耳を研ぎ澄ますということでしょうかね。あるいは、自分以外の人の目や耳を使ってもらうということなんですけれども。
 エピソード404、英語版のポッドキャストのほうに、「リファーラルに私たちは囲まれている」というトピックがありましたけれども、それと同じように目と耳を研ぎ澄ますということが、まず1つのマインドセットということで紹介をしてくれています。
 それで、これは非常に面白い、とても面白い招待の仕方なんですけれども。まずビジターそのものではなくてゲストを招待しましょうというふうに言っています。ゲストというのは、通常チャプターのメンバーにはなれない人たちのことをいうんですけれども。例えば彼女が挙げていたのが、オフィスマネジャーとか、それから配偶者だったり従業員だったりそういった人を、ビジターではなくてゲストとして、ミーティングに参加してもらいましょうと。そのミーティングを体験することで、チャプターでみんなが何をどんなことを目的としてやっているのかというのを、ちゃんと理解してもらうというのが第一歩だというふうに言っています。
 彼女の場合はオフィスマネジャーの女性の方の例を話してくれていましたけれども。彼女が毎回電話で人と話していたりとか、ミーティングをしているときに、例えば「お仕事は何をされていますか」とか「どんなお仕事をされていますか」というような質問をするんだそうです。それでその答えが仕事、ビジネスをやっているような人だったり、営業をされている人であれば、こう聞くんだそうです。「もっとお客さんを増やす方向でいらっしゃいますか」というような感じですね。もしその答えが「イエス」ということであれば、「それなら、ぜひオーナーのマデリンに会ってみてください」と「きっと彼女がもっとビジネスを増やすお手伝いができるかどうか、それを見極めるためにこの辺りでビジネスをされている人たちをいろいろと紹介してくれますよ。お会いになってみますか」と質問するんだそうです。
 いいアイデアですよね。だからポイントは、自分の近い人たちですね、周りの人たちに自分に代わって動いてもらうということがポイントです。そのためには、まず見学をしといてもらわないと、どんなことをやっているのかというBNIをある程度理解してもらって協力をしてもらうということですね。
 次の方法は、コールドコール、営業の電話がオフィスにかかってきたりするじゃないですか。通常は皆さん、私もかつてそうでしたけれども、「いや、もう間にあっています」とか、大体「ノー」と言うことが常だと思うんですけれども、この場合はまず「イエス」と言うと。営業の電話がかかってきたら「イエス」と、「うちのオーナーのマデリンが、金曜日の朝7時にどこどこでお待ちしていますね」と、「そこで他の事業者も紹介してくれるはずですから、十分な枚数の名刺を持っていってくださいね」というふうに言ってもらうんですね。
 これ素晴らしいですよね。なので、ビジネスを探しているからこそ、例えばそういった営業の電話をかけてきたりするわけですから、そういった人にビジネスの機会を提供するという意味で、今のような会話でメンバーである自分を紹介してもらうと。これがスタッフとかオフィスマネジャーがやってくれるということですね。
 次に紹介してくれているのが、他の団体とか、組織のイベントですね、ここで紹介していたのが、商工会議所のそういった交流会みたいなものですかね、イベント。やはりビジネスを探している人が、そこにもやっぱり参加されているケースが多いですよね。
 それから、ビジネスEXPOというんですかね、業界の展示会というんでしょうか、見本市とか、あるいはトレードショーというような名前で呼ばれているかもしれませんね。そういったところにブースを出している、出店している人たちというのは、やはりビジネスを探している人たちなので、そういった人たちに声を掛けてチャプターにお招きするということがやっぱり有効ですよね。これは、結構フランチャイズの日経のフランチャイズ・ショーとかってあるんですけれども、そういったところではいろいろなビジネスに関わっている人たちが参加されていますので、そういった機会が結構あると思いますね。
 それと次に紹介してくれているのが、Facebookとかのソーシャルメディアを活用しようということですね。その中で例えばチャプターが、地域の近所のグループがある場合が多いので、そこに入って検索機能を使ってくださいと。どういうことかというと、例えば税理士を探しているとしますよね。紹介してほしい税理士というキーワードで、そのグループの中のメッセージを検索するということをするんだそうです。
 そうすると過去に誰かが「いい税理士さんを紹介してくれませんか」という問い掛けに対して、何人かが「この人は信頼できる税理士さんですよ」とか、「いい税理士さんですよ」というようなことで、返信をしているというトークを見つけられるんだそうです。当然、自分自身の知り合いが勧めている可能性もありますよね。
 そうすると誰々さんがお勧めしていたということで、「実は私のビジネスのチームで税理士を探しているんですが、誰々さんが優秀な税理士さんとか、あるいは信頼できる税理士さんということで推薦されていたトークを拝見したので、ちょっとお電話をさせていただいているんですが」というような感じですね。これも素晴らしい方法ですね。
 それから、よく電話を切る前にとか、対面のミーティングでも「最後に一つ伺ってもいいでしょうか」いうような切り出し方で、「もし、いい税理士さんをご存じでしたら、お勧めいただけませんか」というふうに依頼をしてみるということ。日本でもトレーニングでそういった方法を学ばれた方もいらっしゃるんではないでしょうか。
 あらゆる場面での会話、対面でも電話でも構わないので、「もし、いい税理士さんをご存じでしたら紹介してくれませんか」というふうに聞いてみる。その人に電話をして、「実は○○さんからとてもクライアント思いの税理士さんということで、ご推薦いただいたのですが」ということで話をするということですね。
 あともう一つマデリンさんがおっしゃっていたのは、フォローアップの大切さ。ビジターとしてチャプターに一度来られたんだけれども、チャプターとかBNIに対しては興味を持ってくれて、ただタイミングがその時じゃなかったと。今すぐはちょっと難しいと、いろいろな理由があると思うんですけれども、そういった人たちを継続的にフォローアップしていくということが、やはり大切だというふうに最後を締めくくってアドバイスをしてくれていましたね。
 今日ご紹介したビジターの招待の仕方というんですかね、これはいろいろとクリエイティブなものもありますし、私もやったことがなかったなというようなものもありましたし、ぜひ学習コーナー等でメンバーの皆さんとシェアしていただいて。あるいはチャプターの中のチーム、グループがあるチャプターもあると思いますけれども、そういったところでこういった情報のやり方を共有していただいて、実際にビジター招待につなげていただけたらいいんじゃないかなと思いますね。
 やっぱりビジネスを探している人たちに、そういった機会を提供するということで、それはやっぱり人のためにもなると思うので、ぜひ試してみてください。ありがとうございました。

第161回 ガレージからグローバルへ

マイズナー博士がBNIを本格的に事業化しようと決めた頃に描いていた世界1万チャプターという目標がまもなく実現しようとしている。ガレージからグローバルへとBNIを成長させる12の秘訣とは?

このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社の提供でお送りいたします。

安:さて、大野さん。

大野:はい。

安:今回はガレージからグローバルへということで、前回のお話の続きにもなるお話ですね。

大野:そうですね。前回はBNIの起源についてお話をさせていただいたんですけれども。まさにBNIが一つのグループ、1985年の1月にスタートした1つのチャプターという段階から、今や世界で9400を超えるチャプター、27万人を超えるメンバーという規模まで大きくなったわけですけれども。

安::はい。

大野:それをガレージからグローバルへということで、そのプロセスですね。どんなふうにスケールアップをしてきたのかというところをお話ししていきたいと思います。

安:はい。

大野:まず1985年の最初の1年間で、なんと20チャプター、これは全然20チャプターを作ろうとか思っていなかったんですけれども。ご存じのとおり、今もそのルールがありますけれども、それぞれの専門分野から1人ずつだけメンバーになれるというメンバー枠がありますよね。これがあったせいで、やはり1つ目のチャプターに入れない人が出てきて、2つ目ができて、2つ目のチャプターにも入れない人が出てきて、3つ目のチャプターがということになったわけですよね。

安:はい。

大野:当初は2つ目のチャプターも作るつもりはなかったんだけれども、やはり周りのそういったぜひBNIを使ってビジネスをしたいという方の熱意に押されて、マイズナー博士が手伝ってきた結果、12月までに20チャプターができたという話でしたね。

安:はい。

大野:結局20チャプターができて、そこで初めてスケールアップを、規模を大きくしていくということを考え始めたんだそうです。35年間という、1985年から2020年までの期間、継続的に成長をしていますよね。

安:そうですね。

大野:そういった企業って、やはり世界的にもなかなかいないと思うんですよね、かなりレアだと思います。マイズナー博士は、これはコンセプト、そのギバーズゲインというコンセプトと戦略のたまものだという表現をしていましたけれども。そこについて、細かく見ていきましょう。

安:はい。

大野:時々マイズナー博士がおしゃっているんですけれども、かつてこの1985年から86年の、ちょうどスケールアップしていこうと考えたときに、イメージしたのが1万チャプターということだったんだそうです。それがまさに間もなく実現しようとしているわけですよね。

安:そうですね。

大野:9400ぐらいの今チャプターですけれども。10K、Kというのは1000という意味ですから、10Kというのは1万ということなんですけれども。世界で1万チャプターを目指そうと。今年2020年にそれを達成しようというのが、今、世界中のBNIで一丸となっているというところですね。

安:はい。

大野:今回そのマイズナー博士がエピソードの中で伝えてくれているのが、どうやってガレージの規模からグローバルな規模に組織を成長させてこれたのか。そこの秘訣を12のコンセプトをシェアしてくれていますので、それをご紹介していきたいと思います。

安:はい。お願いします。

大野:まず1つ目は、「Work ON your business, not IN the business」これはマイケル・ガーバーが言っている、提唱している考え方ですけれども。事業をやっていく上で、社長自らがそのビジネスの中にどっぷり漬かってしまって、歯車の一つになっているようでは駄目だと。

安:うーん。

大野:むしろon the businessということですね。in the businessではなくて、on the business、上から俯瞰(ふかん)できるような状態でビジネスをマネージ、成長させていくという考え方が大切だということですね。もちろん、BNIでもin the businessのマインドも大切にしてはいるんですね。なんだけれども、いわゆる自分が四六時中オフィスにいないといけないとかいう状態では、スケールアップは望めないということですよね。

安:そうですね。

大野:私もやっぱりもともと器用貧乏で、何でもある程度できちゃうので、自分でやっちゃおうという意識が強くあったんですよね。だから、最初の1人目の社員を3年たって初めて採用したんですよ。それまで1人でやったんですね。採用して社員ができたものの、何を任せたらいいかが分からないみたいな。自分でこれはやっちゃったほうが早いでしょうみたいな、隣で暇そうにしているぞみたいな、申し訳ない状況だったんですけれども。それはもう自分の弱みとして常に言い聞かせて、これは自分でやるべき仕事か、任せる仕事かみたいな。

安:大事ですね。

大野:そこをやっぱり意識して、自分がいなくても回る体制をつくっていく、というのが大切ですよね。

安:そうですね。

大野:こうやって、今になっては出張がかなり多いんですけれども、国内そして海外。不在にしている間も、スタッフのみんながチームとして機能してくれているので、ありがたい状況ですね。

安:そうですね。

大野:2つ目が、システムをつくりましょうということですね。マニュアルを作って、それをスタッフにできるように教えるというところだと思うんですけれども。それがないと、いつまでたっても自分で全てのことをやっていかなくちゃいけないということだと思います。先ほどの1つ目のコンセプトとつながっていますよね。

安:そうですね。

大野:3つ目ですけれども、これはもう皆さんがやっていると思うんですけれども、目標を設定するということ。例えば今年の目標だったら、年末までの目標を立ててそこから逆算をして、1月単位でそのアクションと小さい目標を設定するということですね。これは今までも話し、カバーしましたね。

安:そうですね。

大野:4つ目は、delegationですね。delegationってこれ日本語で言うと、権限委譲とか任せるということですよね。2つのコンセプトがあるというふうに紹介してくれているんですけれども、1つはresponsibility、これ責任ですね。もう一つは、authority、権限ですね。

安:はい。

大野:なので、責任だけじゃなくて権限も移譲してくださいということです。それをしないと、結局、責任だけ任せると、いろんな分野においてのことが全部自分にのしかかってくるということですよね。なので、95%の責任と権限を与えて、残り5%だけを自分でみるみたいな、そんな考え方なんだと思います。それだけ任せると、やはり任せたスタッフが、あるいは役員かもしれませんけれども、間違った判断をしてしまうということがあるかもしれません。それは仕方がないんですよね。

安:うーん。そうですね。

大野:そこの辺は割り切って、95は任せて残りの5%は、最後に責任を取るのは自分という、意識でいくのが大切かなと思いますね。

安:はい。

大野:5つ目は、数字を把握する。できれば毎日、少なくとも毎週、ウィークリー単位で数字を把握していくということを、マイズナー博士は推奨されていますね。

安:はい。

大野:毎月、マンスリーだとこれは、インターバルが長過ぎるというんですね。なので、ちょっとスローというか、スピードが遅くなってしまうので、数字の把握、あるいは報告をさせるという意味では、少なくとも週単位がいいと。可能であれば毎日数字の把握をするために報告をさせるということを勧めていますね。

安:はい。

大野:6つ目が、1000のことを6回ではなくて、6つのことを1000回やりましょうというのが6つ目のコンセプトです。bright shiny objectって以前にも取り上げた記憶があるんですけれども、そういった光り輝くものばっかりを、いろんなものを追いかけていって1000のことをやるよりも、もう6つのことに焦点を当てて、これを繰り返し継続的に一貫性を持ってやっていくということを大切にするということですね。

安:はい。

大野:7つ目、偉大な人たちで身の回りを固める。

安:うーん。

大野:これは深いですね。

安:そうですね。

大野:言うのは簡単なんですけれどもね。やはり、そういった意識を常に持って、自分のブレーンですとか、チームをつくっていくということなんだと思います。

安:はい。

大野:これは次の8番目のコンセプトにもつながると思うんですけれども、8番目は、「Ignorance on fire is better than knowledge on ice」という言葉があるんですね。これは、ファイヤっていうものですから、燃えている、熱意のある人のほうが知識を持った冷めた人よりもいいということですね。

安:なるほど、そういう意味ですね。

大野:なので、例えば採用だとか、自分の周りを固めるというときに、そういった人を探して採用するというんですかね、そういった考え方です。

安:はい。

大野:そして9つ目ですけれども、「Culture eats strategy for breakfast」、文化は戦略を朝食として食べてしまうという意味ですね。いくらすぐれた戦略があっても、そこにふさわしいカルチャーがなければ、無駄になってしまうという意味ですね。

安:はい。

大野:なので、チーム、会社の中、あるいはビジネスチームに適切なカルチャーを醸成させるということを大切にしなさいというふうにいっていますね。

安:はい。

大野:10個目が、自分のミッションを知るということです。BNIのミッションだったりとか、あとは会社の安さんのミッションもあると思うんですね、何でしたっけ。

安:私のミッションは、「コンビニから日本を元気に」。

大野:素晴らしい。BNIのミッション、リファーラルマーケティング、そしてBNIの仕組みを使ってメンバーにビジネスを創出する正しい方法を提供するということだったと思うんですけれども。そういったミッションを知るということが10個目。11個目が、「Work in your flame, not in your wax」ということで、自分が炎の中で、要するに熱意をもって取り組める、わくわく感を持ってできる仕事に集中すると。ワックスというのは、どろどろしているわけですから、何かやっていてもやろうとしてもなかなかうまくいかないと。だから、自分がわくわくしない、あるいは苦手、やりたくないみたいな、そういったものは、それが得意な、そういったことにわくわくする人に任せなさいという意味ですね。

安:はい。

大野:そして最後12個目ですけれども、ビジョンを共有するということで。先ほどのミッションと整理して、明確に区別しておくことが大切だと思うんですけれども。ビジョンを共有するということ、これは大切ですね。私も日頃から会社のビジョンをスタッフとシェアしたりとか、BNIのビジョンも、「Changing The Way The World Does Business」、世界のビジネスのやり方を変えるという話をよくさせていただいてますよね。

安:はい。

大野:以上の12個が、ビジネス、つまりこのBNIをガレージからグローバルに成長させたポイントだと、秘訣だというふうに紹介してくれています。皆さんだったら、どんなふうにご自身のビジネス、あるいはチャプターに当てはめることができるでしょうか。

安:はい。やってみたいですね。

大野:そうですね。

安:はい。それではそろそろ終わりに近づいてまいりましたが、大野さんからメンバーの皆さんへメッセージはありますか。

大野:はい。これせっかく貴重な12のガレージからグローバルへ成長させる秘訣を紹介してくれているので。チャプターのエデュケーションコーナ、学習コーナーで何回かに分けてシェアしていただいたら、いいんじゃないかなというふうに思います。

安:はい。ボリュームがたくさんありますし。

大野:そうですね。

安:はい。ありがとうございました。

大野:ありがとうございました。

安:今回もBNIジャパンナショナルディレクターの大野代表と、私BNIメンバーの安紗弥香でお送りいたしました。このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社の提供でお送りいたしました。それでは次回もオフィシャルBNIポッドキャストでお会いしましょう。See you next week.

第160回 BNIの起源

創立者のアイヴァン・マイズナー博士が、1985年1月にBNIをスタートして35年。

ガレージからグローバルへとBNIが成長し、今や世界70カ国を超える国々に9400以上のチャプターに、メンバー数は27万を超える。
そもそもどのように広がって来たのだろうか?

このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社の提供でお送りいたします。

安: 今回はBNIの起源と言うところにフォーカスできる回になりそうですね。どのようなお話なんでしょうか?

大野: はい、そうですねこの起源ですからオリジンて言う意味ですね。どうやってスタートしたかという話ですけれども、これはBNIのギバーズゲインブック等をお読みになった方は既にご存知かもしれないんですけども、1985年1月8日っていうのが世界で1番最初のチャプターが定例会、ビジネスミーティングを開催した日なんだそうですね。この時がちょうど35年前と言うことですよね。今年の1月8日が35周年だったと言うことで、今年はその35周年を年間通じてお祝いしていきたいと思うんですけども、マイズナー博士がこのBNIを作るそもそもの起源と言うことなんですけども、1983年に経営コンサルティング事業をスタートさせたんだそうです。その後順調にそのコンサルティングの事務所を大きくしていったわけなんですけれども、クライアントの中でも一番大きかったお客様がその翌年1984年に更新されなかったんだそうです。何故かと言うと経営が立ち行かなくなってしまったと。マイズナー博士はどちらかと言うとマーケティングよりのコンサルだったんですけれども、問題は会計の方ですね。そちらの財務の方に問題があって残念ながらお客様の会社が立ち行かなくなってしまって結局契約を失ってしまったわけですね。

ちょうどその頃、おうちを買われたとかいうこともあってですね、大変な状況だったわけですね。その失ってしまったクライアントに代わる新しいクライアントが必要だったわけですけれども、そこでマイズナー博士は、まずいわゆる異業種交流会に参加するようになったんですけれども、参加されてる方が皆さん自分の商品やサービスを売ろうとしているので、ちょっとカルチャー的に馴染むことができなかったと。皆さんがマイズナー博士のところに来て、「これを買いませんか?」みたいなかたちで奨めてこられたのだと思うんですね。

日本でもそういった構図を見かける事はあると思うんですけども、そういうのはちょっと違うなぁと思ったと。で、また別の交流会に行くと、そこはあまりビジネス色はなかったんですけども、むしろソーシャル、社交の場的な、楽しく過ごそうよ、みたいな雰囲気がちょっと強すぎて、自分の必要としているビジネスっていうところのニーズを満たすことができないと思ったというんですね。1年ほどいろんな会に参加してみたんだけれどもピンとくる会を見つけることができなかったので、結局自分で始めることにしたんだそうです。

それが結果として今のBNIを作ることになったわけなんですけども、当時は全く今のようなBNIを作るつもりはなかったということですね。なのでリファーラルを提供し合えるチームを作ろうと思ったわけなんですけども、1984年12月に非公式のミーティングをやって、その翌月の1985年1月8日に正式にビジネスミーティングをスタートしたと言う事ですね。

この時からギバーズゲインと言う理念はあったわけなんですけども、このギバーズゲインのコンセプトと言うか、考え方が、先ほど出ていたビジネスとソーシャル、この両方をつなぎ合わせることができて、マイズナー博士が自分で求めていたリファーラルのチームを作ることができたんだそうです。

3ヶ月ほどで、マイズナー博士もリファーラルをもらえるようになり、自分ももちろん貢献していたわけです。しばらくするとあることが起こるわけです。数ヶ月経った頃に、入れない人がもう一つチャプターを作って欲しいと言うふうにマイズナー博士にお願いしてきたんだそうです。

それはプランになかったので、それを断っているんですね。彼の経営コンサルティング事務所の授業の一環としてはいところがその入れない人が出てきて、その人がどうしてもと言うことで、そこまで言うならと言うことで手伝って、2つ目のグループを作りました。ところがまた同じように、1つ目にも2つ目にも入れない人が出てきて、3つ目を作って欲しいと言うリクエストを受けたんですが、やはりもう一度断っているんですね。でも結果としてお手伝いしてあげることになるわけですけども、そうこうしてるうちに、1985年12月までに20のチャプターができたんだそうです。すごいですよね。当時は今ほど立ち上げのために必要な最低のメンバー数っていうのは確か10人ぐらいだったんだそうです。なので、まぁ12人とか15人ぐらいの規模のチャプターが20個ぐらいできたと言うことなんだと思うんですね。

ところがこれは全くプランになかったわけですよね。でも20もさすがにチームができると、ちょっと考えますよね、マイズナー博士も当然。まさに地元、ローカルのビジネスコミュニティーに結構大きなインパクトを与えているわけですよ。20も違ったチャプターができているわけですから。

しかもそのリファラルマーケティングっていうのはどこでも教えられてない。大学で教えてなかったわけですから。それを、20も(チャプターが)せっかくできたのだし、これからどんどんスケールを大きくしていく。規模を大きくしていくことを考え始めたのが1985年12月だったと言うことらしいんですね。

まさに、よく起業家が使いますけどガレージ(車庫)で起業して、それが世界的に有名な、大きな企業に育っていくっていう話はよく聞きますけれども、BNIもガレージからグローバルへというところで、まさにこの言葉がピッタリだと思うんですね。35年経っているわけですけども、私も、日本にBNIを紹介してから14年経ってます。イギリスでメンバーになってからを考えると18年経つんですよね。

今や、BNIは70カ国以上に存在していて、9400のチャプター、そこに27万を超えるメンバーというグローバルな組織にまで大きくなっているわけです。昨年2019年にはメンバー間で170億ドルのビジネスが交わされているわけですね。

ちなみに日本は2006年に、私がイギリスから帰国しまして、日本にいないなんてちょっと信じられないというか、日本人全体が損してるような気になってですね、家族を説得してですね、子どもたちもイギリスで2人、娘たちが生まれてますので、もう永住するつもりでいたんですね。でも使命感に駆られて、みんなで帰ってくることにしました。

2006年ですから14年ということなんですね。おかげさまで230を超えるチャプター。メンバー数も8500を超えて来たわけですけども、まだまだですね。

安: うん、そうですね。もっともっと広めて行きたいですね。

大野: そうですね、15万人ぐらい。

安: お!一気に来ましたね!

大野: そうですね。

安: でもそれくらいになったら、もうほんとに、そのギバーズゲインが当たり前の文化に日本でもなっていくでしょうね。

大野: まあ、そこも1つの通過点だと思ってるんですけども、もっともっと中小企業がビジネスをやる上でのインフラを整備していって、より社会に中小企業がもっともっと貢献できるような環境を整えていきたいと思ってます。

安: はい、楽しみです。

大野: はい、有り難うございます。

安: それではそろそろ終わりに近づいて参りましたが大野さんからメンバーの皆さんへ、メッセージはありますか?

大野: はい、このBNIの起源って言うものは普段あまり気にしてないと思うんですけども、皆さんが関わっているBNIというコミュニティーが、どういう風にスタートして、今どれぐらいの規模までいってるのか、その辺をチャプターで、メンバー間で(話を)交わしてもらって、次回は、ガレージからグローバルにどうやって成長させたのかを話したいと思いますので楽しみにしていてください。

安: はい、楽しみにしております。ありがとうございました。

大野: ありがとうございました。

安: 今回もBNIジャパン、ナショナルディレクターの大野代表と、私、BNIメンバーの安紗弥香でお送りいたしました。