第257回「コンプレックスが唯一無二の魅力に」

このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社とビジネスの自走化を支援するActionCOACHの提供でお送りいたします。

第257回は「コンプレックスが唯一無二の魅力に」と題してお送りいたします。

安:それでは大竹さん、今日もよろしくお願いいたします。

大竹:お願いいたします。

安:本日も素敵なゲストの方がいらっしゃってますね。

大竹:はい、そうなんです。

安:では大竹さんからご紹介をお願いできますでしょうか。

大竹:今日はBNI名古屋セントラル、BNIホワイトから浅井和佳奈さんにお越しいただいています。浅井さん、よろしくお願いいたします。

浅井:よろしくお願いいたします。

安:お願いします。

大竹:今日はありがとうございます。

浅井:ありがとうございます。

大竹:浅井さんは2025年の沖縄のナショナルカンファレンスでスピーチをされまして、本当に感動的なスピーチをされていました。今でも私の印象に残っているんですけれども、今日はそのお話を中心にお願いしたいなというふうに思っております。

浅井:よろしくお願いします。

大竹:お話の中で浅井さんはご自身の今カテゴリービジネスがハンドモデルというお仕事なんですね。

浅井:はい、そうですね。

大竹:そのハンドモデルというお仕事、このカテゴリーに行き着くまでの経緯をお話いただいたんですけども、それがすごく印象的だったのでこの話をしていただけますでしょうか。

浅井:はい、ありがとうございます。私がハンドモデルをもともと志したというか、もともとこの仕事をしたというのが中学校2年生の時だったんですよね。その時には私は自分の手がすごくコンプレックスでずっと隠してたんです。手が大きくて。そんな中でテレビでハンドモデルの女性の方の特集を見ていろいろ衝撃を受けたんですけれども、そのうちの一つがまず「手のモデルっているのか世の中に」というところがまずびっくりだったのと、もう一つは、その方も昔「手が大きくてコンプレックスでした」って当時の私と同じことを言われていて。たかが私はコンプレックスで手が大きくて、じゃんけんで当時手をいつもグーばっかり出しててパーが出せなかったんですけれども、でもその人はもう堂々と「これが私の仕事なんです」って風に語られていたのが本当に魅力的で、それがあって今の仕事を私もさせてもらっているというのが経緯ではあります。

大竹:ありがとうございます。もともとすごくずっとコンプレックスだった手を自分の魅力というふうに呼べるようになるまで、どんな葛藤があったんでしょうか。すぐその考えが変わったわけでもないのかなと思うんですけど。

浅井:はい、そうですね。もう葛藤はいっぱいありまして。だからずっと自分は隠している存在ではあったんですけれども、ある時友人が「和佳奈がお金がもらえなくてもやってみたいことは何か?」って言われた時に、あともう一つ質問があって「まだやりたくてもやってないことって何?」ってその質問を言われたときに、私「ハンドモデルだ」ってもう速攻で感じてですね。それがきっかけで自分がハンドモデルの道に進むということをしました。

大竹:浅井さんにとってハンドモデルというのはどういうお仕事なんですかね?

浅井:やっぱり私自身憧れでもあるし、もう私のアイデンティティでもありますし、みんなにこの仕事をやりながらちょっと伝えていきたいことがあって。人ってそれぞれちょっと「こういうところ嫌だな」とか「人と違う特徴」とか、誰しも必ずあるわけじゃないですか。それに落ち込んだり嫌に思ったり、私みたいに隠していたりそういう風にあると思うんですけれども、でも私が自分が嫌いだった自分の手をそれを「魅力に」ってしているように、誰しもそういうところがあったとしても、でももしかしたらそれは人が喉から手が出るほど欲しいようなものをあなたは当たり前に持っているかもしれない。そしてそれをあなた自身が人と違うからって自分を下げてしまっているかもしれないという。私がハンドモデルをやるってそれでどんどん夢を追いかけて目標を持ってやっていることで、誰かがそういうのに気づいてくれて「自分もこういうところ実はいいとこかもしれないな」ってその人自身が思えたらすごいいいなと思って。だから今ハンドモデルとして今私が一番やりたいことはハンドモデルだからやっていってるというのがあるので、誰かの勇気とか背中を押すとかそういう存在でいたいからハンドモデルを頑張ってるというのがありますね。

大竹:なるほど。素晴らしいですね。ありがとうございます。今まで隠していたこと、コンプレックスだったものを事業としてビジネスとしてやっていくということは、それを積極的にみんなに知っていただく必要があるわけじゃないですか。そこに多分恐れっていうのがあったんじゃないかなというふうに思うんですけど、それを例えばこの前おっしゃってたSNSとかで投稿をするときにすごくやっぱり怖かったという話をされたと思うんですけど、そのその辺の心境とかお話いただけますか?

浅井:ありがとうございます。そうですね。やっぱり本当にやりたいこととかって恐れが来るかなって私は感じていて。実際に自分がじゃあその友達から先ほどの質問で「やってみたいことは何だ?」ってなって「ハンドモデルだ」ってなった時に、「じゃあそれSNSで上げてみたら」ってすぐに言われたんですよ。で、その瞬間まず最初に「うわ、やりたい!」「うわ、楽しそう!」って思ったのが最初で、その後にそれよりも大きい恐怖がうわーって来たわけですよ。度合いで言うと恐怖は100%のうち98%ぐらい全部かき消されちゃうぐらい、自分のワクワクや「うわーって楽しそう」とかっていう気持ちがかき消されるぐらいの恐怖だったので、だから本当にそのままやらなくてもいいぐらいすぐに恐怖でかき消されちゃうぐらいだったと思うんですけれども、当時はやっぱり何か自分が知らない自分を見てみたいとか、そういうことに自分が突き動かされている部分もあって、すごく勇気を持ってSNSに自分の手の写真を撮影をして、それをFacebookに当時流したんですよね。今はそれはあるコミュニティの中で出したものだったのでそれがちょっと皆さんに見れるというわけではないんですけれども、その時は本当にやっぱり怖くて。特に怖いのは人からの反応。例えば否定されることとか、あとは全く反応がないとか。めちゃめちゃ怖くてすごい躊躇しましたね。3日間ぐらい、もしかしたらもう少し躊躇してたのかもしれないです。ずっと下書きに保存してたのがどうしよう、ああでもないこうでもない考えて。だからものすごい怖かったです。本当思うんですよね。だからやっぱりやりたいことやったりとかするのって本当に怖い、怖い、怖い、怖い。それはやっぱり自分が知らない領域だから怖いって思うと思うんですけど、今自分が恐怖が出てきた時に思うのは「恐怖は正解の合図だ」とも思っているので。「なんで自分が怖いと?なんでこのことに対して怖いと思っているのか?」というのを自分に問いかけてみると答えが出てくるし、怖さなんて一生なくならないから、抱えながらでももう一つの自分のやりたい気持ちとか、わくっとした気持ちとか、こんな風にやってみたいと思うその自分の方を、怖さを一緒に抱えながらそちらに進むという。

大竹:なるほど。

浅井:それが必要なんだなと思うんですよね。

大竹:怖さを抱えながらというのがすごくいいなと思いました。その怖さを打ち消すとかそういうことではなくて、それも一緒に持ちながら前に進んでいくという感覚素晴らしいなというふうに思いました。おそらくその恐れっていうのは人からの評価、人からどう見られるかっていうことがイコール自分の価値であるというそういう思い込みというか信念というか、考えがあったんだと思うんですね。それを否定するわけではなく、「そう思っている自分もいる」と。でもそれも小脇に抱えながら自分は今回はワクワクする方、自分が本当にやりたいと思う方向に進むんだということ。そういう決断と行動されたのかなというふうに思うんですけど。今振り返ってみてなんですけど、今乗り越えて前に進まれている浅井さんから当時立ちすくんでいる浅井さんに対して何か言葉をかけるとしたらどんな言葉をかけますか?

浅井:はい、これはもう一言で言うと「愛してるよ」って。ちょっと恥ずかしいなと思う気持ちもあるんですけれども、本当に一言だけ声をかけられるなら本当にそういう言葉をかけて抱きしめてあげます。「大丈夫だよ」って。当時は特に自分を信じられなくて、本当に人から言われる自分の評価というのが100%の自分の価値だとそんな風に思っている時期がちょっと長かったのもあって。そうじゃないと。「人生は全部大丈夫だ」と。「なんでかって言ったら私がついてるから。私がいるから」というところで。だから全部自分の感覚は全てだし、先ほど大竹さんがおっしゃっていただいたその「なくさなくていい」っていう。怖さもなくさなくていい、克服もしなくてもいい。本当にそう思っていて。自分にあるものをなくすことなんてできないんですよ。あるとしたら唯一自分のあるものを受け入れた時になくなるんですよ。だからもう恐怖のまま進むという。例えば人に対する嫉妬とかあるじゃないですか。やきもちとか。そういうのも悲しさとか苦しさとか、そういうのを全部抱えてそれが全部自分の人生自体の羅針盤だと思っているので。だから「私には私がついているから大丈夫」って今なら言えるから、「愛してるよ」とかそういう言葉に集約されちゃうんですよね。

大竹:なるほど、ありがとうございます。今は恐れも乗り越えてハンドモデルとしてBNIでも活躍されていると思うんですけど、その成果ってどんなものがあったでしょうか?

浅井:成果で言ったらいっぱいあるんですけれども、自分の流れとしては名古屋でハンドモデルを始めてから、そこから県外で仕事もしたいっていう風に思って。それはもうBNIの皆さんの本当に出会った一人一人の方のおかげで、東京の出張だったりとか代表作ができたりとか、あとは大阪、京都、福岡といった感じでお仕事を自分が本当に望む形でさせていただいたりとか。あと成果で言ったら今は海外っていうのを目標にしてお仕事をしているっていうのもあるので、もう成果はもう本当にとにかくたくさんあるので、皆さんの本当に出会ったどんな形でも出会った方々のおかげです。

大竹:ありがとうございます。最後の質問になるかもしれないんですけど、視聴者の皆さんにメッセージをお願いしたいと思っているんですけど、おそらくコンプレックスのない人間っていないんじゃないかなと思っていて。それを自分自身の魅力に変えて今お仕事までされているという浅井さんから、自分のコンプレックスに対してまだ向き合えていないとか、そこをまだ前に進むエネルギーにできていないという方に向けてメッセージとか一言いただけますか?

浅井:まず「向き合えない」という風に思っている時点ですごいなというふうに思うんですけれども、向き合いたかったら向き合っていいし、向き合いたくなかったら向き合う必要はないかなというふうにはまず思っていて。克服することが全てではないし、私の場合それを超えたから見えている景色がたくさんあるので、それを無理する必要はないなというふうに思っていて。そして「超えたい」と。「このままの自分じゃ嫌だな」とかってもし思われているのであれば、それをまず人にお伝えするというところからスタートなのかなとも思いますね。思ってることをまず言葉にすることが次のステップで、そしたらもしかしたらいろんな人からいろんなことをおっしゃっていただいて次の自分が見えてくるかもしれない。言葉にすることは自分を認めることでもあるので、そういうところが人生の面白いところかなというふうに思うので、もしかしたらあなたが「こういうところ自分嫌なんだよね」って思ってたら誰かが励まされるかもしれないですよね。それを聞いている相手の人が「いや実は自分もそういうことあった」とかっていうことがもしかしたらあるかもしれないし。人に伝えてみるっていうのがいいのかなって思いますね。

大竹:なるほど、素晴らしい。ありがとうございます。ビジネスを通してあなたはそのままでいていいんだよっていうメッセージを世の中に届けていきたいっていうのが浅井さんが目的とされていることなのかななんて今日聞きながら思いました。今日の話を聞いて、自分らしくいるとか自分自身であり続けるという言葉の意味を改めて考えさせられました。自分自身でいるということは決して今の自分のままとどまるとか成長をやめるとかそういうことではないのかもしれないなと。自分の内側にもっと目を向けて、自分の感情だったりとか自分の価値観や大切にしていること、それを見つめ続けていくこと。その上で学び続けることとか成長し続けること。それはもしかしたら矛盾しないのかもしれないなというふうに思いました。別の誰かになるために学ぶのではなくて、自分をもっとより深く知る、自分らしい生き方とは何かということを見つけるために学んでいく。そんなことを感じました。

浅井:素敵に感じていただいて本当に嬉しいなというふうに思いますね。私が仕事をどんどんいろんなことをやっていくことでいろんな人の力になるというのを目的にやっていることもあるので、その人がその人らしく輝くということの自分は何かのきっかけになりたいと思って仕事してるというのもあるので、そのようなことをお話しする機会をいただけたこととか、それもお二人が汲み取ってくださったこともすごく嬉しく思いますし、本当に貴重な機会をありがとうございました。

大竹:ありがとうございます。

安:ありがとうございます。浅井さんのお話を伺っていてやっぱり沖縄のナショナルカンファレンスのシェアストーリーの時に感じた本当に浅井さんの熱意そのものが今もずっと続いているんだなという、もちろん今あの時よりももっと今の方が大きな思いがあるのかなと思うんですけど、それが本当に一貫して伝わってきたのが私の中でもすごく印象的でした。自分が昔あるコンプレックスをちょっと勇気を出して全面に出してみようと思った時の瞬間を思い出しまして、その時もやっぱり自分も恐怖を抱えていたなと思ったんですが、出してみたら意外とみんなが受け入れてくれる世界があったんだっていう。きっともしかしたら浅井さんもそういう経験があったのかななんて大竹さんと浅井さんの対話を聞きながらそんなことを感じておりました。ありがとうございます。それではそろそろ終わりに近づいてまいりましたが、ここで大竹さんからメンバーの皆さんへメッセージはありますか?

大竹:ありがとうございます。今日のお話を伺っていて一つの言葉を思い出したんですけども、ラルフ・ウォルド・エマーソンという方の言葉なんですけど「常に別の何者かになれと言ってくるこの世界で自分自身であり続けることこそ最大の偉業である」ということをおっしゃってるんですよね。この言葉を浅井さんはそのまま生き方として見せてくれたなというふうに思いました。受け取れない気持ちがあってもいい、今は受け取れないと決めてもいい。それでも自分の声を無視しないでいること、その姿勢そのものが人を前に進ませる力になるんだというふうに感じました。BNIで生涯学習というコアバリューがありますけども、学び続けることは他の誰かのようになるということではないんだと。それぞれのメンバーそれぞれの人が自分らしい在り方のまま成長していくこと、それが大切なんだということを今日のお話を通じて思い出させてくれる時間でした。本当にありがとうございます。

安:ありがとうございます。大竹さん、そして浅井さん、改めて素敵なお話ありがとうございました。

大竹:ありがとうございました。

浅井:ありがとうございます。

安:最後までお聞きいただきありがとうございます。今回のお話はいかがでしたでしょうか。皆さんからのご意見やコメント、本当に励みになります。よろしければInstagramやYouTubeで発信しておりますので、公式サイトと合わせてぜひコメントを残していただけると嬉しいです。皆さんの声が次回のトピックや内容をより良くしていくための大切なヒントになるかもしれません。一緒にこのポッドキャストを成長させていければと思っています。それでは次回もオフィシャルBNIポッドキャストでお会いしましょう。See you next week.

第256回 人生を変えた、たった一度の会話

このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社とビジネスの自走化を支援するActionCOACHの提供でお送りいたします。

第256回は「人生を変えた、たった一度の会話」と題してお送りいたします。

安:皆さんこんにちは。BNIメンバーの安さやかです。
オフィシャルBNIポッドキャスト。本日もBNI東京港中央エグゼクティブディレクターの大竹さんとともにお送りしております。
第256回は「人生を変えた、たった一度の会話」と題してお送りいたします。
このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社とビジネスの自走化を支援するActionCOACHの提供でお送りいたします。
さて大竹さん、今日もよろしくお願いいたします。

大竹:お願いいたします。

安:今回のテーマが「人生を変えた、たった一度の会話」なんですが、こちらは11月に行われたシドニーのグローバルコンベンションでのお話ですね。

大竹:はい、そうですね。
グローバルコンベンションの1日目だったと思うんですけど、BNIの新しいCEOのメアリーさんがお話をしてくれた、彼女が海兵隊の中尉だったときの話ですね。
このエピソードがものすごく私印象に残っていて、私たち全員が人生の中でBNIを通じて大切にしていく人との関わり方とか態度に関係するんじゃないかなと思ってご紹介したいというふうに思いました。

安:ぜひこれは私もその場で聞いてはいましたけれども、聞いた方はもちろんですが、聞いていない方にとってもすごく響く内容なんじゃないかなと思うので、ぜひ聞かせていただきたいです。

大竹:ありがとうございます。
「私の人生の方向を変えた、たった1回の会話があります」ということでお話を始められたんですけど、相手は上官の方、パリヤスコ大佐という方だったんですけど、当時海兵隊で働いていて、大佐の部隊に配属されたばかりの新任将校だったと。
新入りなので一番最初に回ってくるのはいつも一番嫌なシフトだったと。
クリスマスの当番に選ばれてしまったんですね。
クリスマスイブから丸一日基地に詰めるという任務ですごくブルーな気分になってしまったと。
クリスマスに家にいられないなんてとか、自分の部屋で目覚められないなんてとか、毎年食べてるシナモンロールも食べられないとか、そんなことばっかり考えていたと。
その頃の私は正直に言えば全部自分のことしか考えていませんでしたと正直にお話をされていました。
それでも義務だからと思って基地に入ったと。規則通り兵舎を回っていて、各持ち場の下士官の方に声をかけていて、「問題ありません、安全です」と記録をしていくということで、そんなことをしていたということですね。
そこで朝になって大佐が現れて「状況はどうですか」という風に聞いてくれたと。
私は誇らしげに「問題はありません、安全です」という風に言って記録のノートを見せたということですね。
そうすると彼は答えたと。「そうですか」と。
「じゃあこの12時間の間に何人の隊員と話をしましたか」という風に質問されました。
私は答えましたと。「2人です」と。
規則にある隊員の2人と話をしましたと。
そうすると彼は続けて「じゃあ規則に書かれていない隊員とは何人話をしたかね」と聞かれたと。
そこで気づいたわけですね。
私が話していたのは規則上話すことになっている担当者だけだった。
それ以外の兵士と話した人数はゼロだったということですね。
彼は私にとってとても重たいレンガを手渡そうとしていたということに気づいたわけです。
このレンガというのは人生の基礎を作るような大事なものですね。
それを手渡そうとしてくれていたことに気づいたということです。
彼はこう言いました。
「中尉、兵舎には休日に数が足りずに家に帰れないもの、お金がなくて帰れないもの、帰る家族はいないものがいる。
彼らのところへ行って話をしてきなさい」という風に彼は言ってくれました。
私は顔から火が出るほど恥ずかしくなって「さあ、すぐに行きます」という風に言いました。
その日の朝から兵舎を回って、規則に定められている以外の兵士たちと話をして、自分と同じ高校出身の兵士と出会うことができたりとか、スケートボードの360度の回り方を教えてくれた若い兵士とも出会うことができたと。
そうすることによって勤務時間はあっという間に過ぎていったということですね。
そこでメアリーさんはクリスマスの朝に一つの誓いを立てたということなんですね。
「私は残りの人生をリーダーシップの生徒として生きる」というふうに決めたとおっしゃっていました。
その時自分はリーダーシップについて何も知らなかったということに気づいたと。
自分はそれまで「ここに私がいますよ」というタイプのリーダーだったと。
でも本当のリーダーはそうではなくて「あそこにあなたがいるんだね、私はあなたをいつも見ているよ」というふうに言えるリーダーになろうというふうに決めたと。
これがクリスマスのストーリーという話なんですね。
この上官から言われたたった一言によって彼女は生き方が変わった、自分のリーダーシップのスタイルを変えようと思ったということなんですね。
この話から安さんが自分の人生において何か思い出されることとかエピソードって何かありますでしょうか。

安:そうですね、ありがとうございます。
まさにこれと同じような経験を私もしたことがありまして、これは私がまだまだもう20年くらい前の話なんですけど、自分が当時勤めていたお店の店長さんに言われた一言が今の私の人生の礎になってまして、これいがどんな話だったかっていうのを細かく話すと本当に時間がたくさんかかってしまうので概要だけお話をすると、ある時もともと私自身がマネージャーという立ち位置に20代前半でならせてもらえて、それでリーダーとはどういう存在なのかっていうのを自分なりに解釈してたんですが、それが仕事の上で必要な人と関わる、そして仕事の指示を出してやってもらったことに対してチェックあるいはフィードバックをしてまた新しい指示を出すというようなことがリーダーシップやマネジメントだと思ってた時がある。
そこを見抜いた当時の店長さんに突然「お店の外に来い」と。
「ちょっとおいで」と言われてお店の外に連れ出されたんですよ。
店の外っていうのは入り口にちょっと連れ出されまして、何かなと思ったら当時私の同期と言いますか同じタイミングで入社をした同期と私の違いは何だと思うって突然質問されましていきなりだったので何が違うのか分からず、これはなんかクイズなのかなみたいなよく分からなくてその質問の意図が。
姿形も違うし出身も違うしみたいな。
でもそういう物理的な違いを説いているわけではないというのはなんとなく気づいたんですけど、でも何を言っているか分からなかったので「分からないので教えてください」って私言ったんですよ。
「あの子とあなたの違いはなんだと思う」って聞かれて、もうどんなに考えても分からないからそのように聞いたら「あなたには花がない」ってそう言われたんですよね。
当然何を突然言い出すんだと思って私も感情がちょっと高ぶって「どういうことですか?それはどういう意味なのか教えてほしい」って言っても教えてくれなかったので、「自分で考えろ」というふうに言われて1週間2週間ぐらい考えた時に一つの気づいたことがあったんですよ。
それがあの子っていうのが私の同期の人で、その彼女の周りにはいつもいろんな人がたくさん集まってたんですね。
例えば仕事中もだし休憩中みんなでお昼を食べに行った時も常に誰かが周りにいてすごく楽しそう。
かたや私はって言うとなんか怖そう、近づきづらい、余計な会話ができないというか、例えば「おはようございます」って挨拶のプラスで「今日調子はどうですか」とか「こんなことがあったよね」みたいな話ができないっていうことに気がついたんですよ。
自分の周りに人がいないということに気がついて、それをその店長に伝えたらすごく何でしょうね、分かってくれたんだみたいな。
特に言葉を言うわけじゃないんだけれどもそういう表情をしてくれた時に、大事なのって仕事の指示を出すとか決められたことをやるのではなくて、決められたことを円滑に進めるための普段からのコミュニケーションや関係構築が大事なんだということに気づかせてもらえた瞬間があって、それが今の自分の本当に生き方の礎になってますね。
これを思い出しました。
すごい素晴らしいですね。
本当に当時は未熟だったなと今もそうかもしれないんですけど、本当にそれに気づかせてもらえたことに感謝しかないなと思ってますね。
だから同じ時間をいろんな生き方で過ごしている方が自分の近くにいて、その人に直接声をかけなかったとしても気にかけることができるわけじゃないですか。
私たちは「あの人どうしてるかな」とか「こっちの仕事にかかりっきりだったけどその間これをやってくれてたあの方は大丈夫かな」とか。
そんな風にちゃんと配慮ができる、そして必要に応じてサポートといいますかきっかけを提供できる、そういう自分であり続けることによって誰かの人生のプラスに自分の存在がなっているってお互いがそう思える関係性を作れたらチームとして強くなるでしょうし、第一の関係性であればより深いお話ができる関係性を築けるなと思うんですけど、大竹さん、いかがでしょうか?

大竹:すばらしいですね。
今回の講演のタイトルが”Beyond the Spotlight”ということで「スポットライトを超えて」ということなんですよね。
人はどうしてもスポットライトを浴びている、例えばリーダー的な立場にいるときにスポットライトが当たっている「自分がどう見えてるかな」ということばかり意識をしてしまうものなんじゃないかなというふうに思っていて、そうではなくて強いスポットライトが当たれば当たるほど自分に影ができる。
その影がどういう影になっているかと。
そこにフォーカスを当てようということですね。
そこがもっとより大事なんだというお話だったというふうに思うんです。
ただ自分がどう見られているかということばかりに意識を向けるのではなくて、周りの人にどういう影響を与えているかと、どういう影を落としているかということに目を向けようということなんじゃないかなという風に感じました。

安:とても大事な視点だなと思いますし、私たちは普段様々なコミュニティや会社などでのリーダーとして振る舞う機会もあると思うんですけど、その時にどう自分自身が周りに気を配れているかだったりとか、誰かの人生に影響を与えられているかとか、あるいは自分が逆に周りの方からどういうふうに影響を受けてまた自分の行動や在り方を変えたり見つめ直したりする機会をいただけているかとか、そういった点で日々を生きていくことが大事だなと思いますね。
ということで大竹さん、そろそろお時間が来てしまったんですけども、メンバーの皆さんへメッセージはありますか?

大竹:ありがとうございます。
今日の話をお聞きになってみて、自分自身の人生を変えるような会話、投げかけをしていただいた人って過去にどんな人がいたかなということを思い返していただいて、例えば1 to 1などの時間の中でそれをお互いに共有することによって、自分が得られた人生の転機を周りのメンバーの方にも提供することができるんじゃないかなというふうに思うので、そんな機会きっかけにしていただけたらというふうに思っています。

安:大竹さん、とても素敵な今日のテーマありがとうございました。

大竹:ありがとうございました。

安:最後までお聴きいただきありがとうございます。
今回のお話はいかがでしたでしょうか?
皆さんからのご意見やコメント、本当に励みになります。
よろしければInstagramやYouTubeで発信しておりますので、公式サイトと合わせてぜひコメントを残していただけると嬉しいです。
皆さんの声が次回のトピックや内容をより良くしていくための大切なヒントになるかもしれません。
一緒にこのポッドキャストを成長させていければと思っています。
それでは次回もオフィシャルBNIポッドキャストでお会いしましょう。
See you next week.

第255回 リファーラル要りません

【参照】英語版

Episode 922: The Power Beneath the Surface

このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社とビジネスの自走化を支援するActionCOACHの提供でお送りいたします。

第255回は「リファーラル要りません」と題してお送りいたします。
英語版のエピソード922をご参照ください。

安:大野さん、大竹さん、本日もよろしくお願いいたします。

大野:よろしくお願いします。

大竹:お願いします。

安:大野さんの今日お召しになっているお洋服がBNIとアイスホッケーでしょうかね。
素敵なデザインなんですけど。

大野:ちょっと見ていただこうかな。
これTシャツなんですけども、今まだ名古屋にいるんですけど、昨日の夜アイスホッケーの試合がありまして、BNIが応援している名古屋オルクスっていうプロのアイスホッケーチームの試合で、BNIが冠スポンサーとなってやってたんですね。
相手は東京ワイルズというチームだったんですけど、ものすごくいい試合で、最初4対1で勝ってたんですよ。
4対1で勝ってたんですけど、最後の最後に追いつかれてしまって、サドンデスの延長を5分間やったんですけど、そこで先に1点入れられてしまって、結果5対4で負けてしまったんですが、すごい盛り上がりました。
結果負けてしまったんですけどね。
結構BNIの特に名古屋あたりの方たちがたくさん来てくださって、30人35人くらい来たのかな。
お子さん連れてくださった方もいらっしゃって、初めてアイスホッケーを観戦するという方もいらっしゃったんですけど、みんなで防寒着の上にこのTシャツを着て応援してました。

安:そうだったんですね。
これは試合をしているプレイヤーの方々もきっとすごくその応援に励まされたんじゃないかなと思います。
それでは今回のテーマが「リファーラル要りません」ということなんですが、大野さん、こちらについてお話をしていただけますでしょうか。

大野:はい。
これはウィークリープレゼンの時に、特に男性が多いように私は思うんですけど、「実は僕そんなにリファーラル皆さんからいただきたいと思ってないんです」みたいな発言をされる方が時々いらっしゃるんですよね。
おそらくこれをお聞きの皆さんも「うちのチャプターにもいる」と思ってらっしゃるんじゃないかなと思うんですけど、どうしてそういう発言になるのかというところとか、一緒に探っていければと思ってます。
実際最近あるチャプターのメインプレゼンテーションでメンバーの方がおっしゃってたんですけども、半ば過ぎたぐらいのところで先ほどの「実は私は皆さんからリファーラルいただきたいと思ってないんですよ」みたいな話をされてたんです。
やっぱりそういう方結構いらっしゃるんだなと思ったんですけど、多分そもそもなんですけど、BNIのチャプターが存在している意味とか意義みたいなところをちょっと偏った見方をしてしまっているんじゃないかなという風に思うんですよね。
間違っているとまでは言わないんですけど、例えばチャプターのウィークリープレゼンテーションの目的が、自分がリファーラルをもらうことが100%その目的であるみたいな風に思ってしまうと、「いや実は私もらいたいと思ってないんです」という発言につながるのはある意味自然なことかもしれないと思うんですよね。
でもそうすると聞いてる方がしらけちゃうじゃないですか。
この人のためにと思って聞いて、しっかりとプレゼンテーションを聞いて、日々の生活の中でミーティングとミーティングの間の9990分の中でリファーラルを見つけられたらいいなと思って聞いているのに、なえちゃいますよね。
それはもったいないというか、もらえなくなっちゃうからもったいないという意味ではなくて、チャプターの価値っていうんですかね、あるいはみんなでビジネスチームとして時間を投資してメインプレゼンだったらメインプレゼンテーションの時間を持っているのに、それがリファーラルをもらうの必要ないということは、欲しくないのねと。
必要ないのねと言うと、メインプレゼンテーションの時間自体が台無しになってしまうというか、価値を下げてしまうと思うんですよ。
じゃあどういう風に考えたらいいかということなんですけど、チャプターの存在する先ほどの意義というところで言うと、チャプターって例えば50人いれば50の専門家が揃っているわけですよね。
いろんな分野の専門家がいて価値を持ち寄っている。
その持ち寄っている価値を生かしてチャプターの周りの人たちを、みんなが普段生活しながら、あるいは仕事しながら接点を持つ人たちの困りごとを解決したり、あるいは何か力になっていくというところ。
そういう機会を探っていくということを考えると、ウィークリープレゼンテーションの目的は、メインプレゼンテーションを担当されたメンバーの方が、どのようにしてどんな人たちにどんな価値を届けているのか、提供しているのか、あるいはどんなふうに役立つことができるのかというのをプレゼンするという目的になるわけですよ。
それを聞く他のメンバーたち、「あ、なるほど。
誰々さんはそんな風にこういう人たちを普段助けてるんだな」というのが理解できるわけですよね。
理解できると、同じような人たちと自分が会った時に誰々さんを紹介しようということにつながるわけじゃないですか。
なので自分たちがリファーラルをもらうために普段活動してるとか、ウィークリープレゼンテーションはリファーラル欲しい人がやるもんだみたいな風に思ってしまうと、すごく偏ってしまう。
間違ってるわけではないんですけど、むしろチャプターの皆さんがチームとしての力をつけて価値を高めていく。
それを使ってどんどん周りたちのお役に立っていくんだという、ある意味ギブのサイドから自分たちのチャプターだとか、ウィークリープレゼンテーションの時間だとか、あるいはチャプターミーティングというものを捉えると、もっとチャプターの存在意義を高めることになるし、自分たちの価値を使ってどんどん多くの人たちの役に立っていくことができるという風に捉えると、全く変わってくると思うんですよ。
先ほど申し上げたメインプレゼンテーションのメンバーの方も、そんなこと言わなくていいわけですよね。
自分は欲しくないなんて言う必要は一切なくて。
でも人を助けたくないとか、人の役に立ちたくないっていうんだったら元も子もなくなってしまうんですけど、でもおそらくBNIだったらコアバリューの一つの理念のギバーズゲインというものに、少なくとも共感して参加されている方がほとんどでしょうから、それを体現していく。
それがチャプターの最大の存在目的であるというふうに捉えれば、そんな言葉は出てこないと思うんですよ。
だからどんどんみんなで一緒に協力し合って、みんなが持っている価値をどんどん届けていこうということで考えれば、非常にシンプルだしパワフルだと思うんですよね。

大竹:大野さん、ありがとうございます。
すごい本質的な話だなと思いながら聞いていたんですけど、私今の話を聞いていて、今田舎に住んでいるんですけど、近所の方のことを思い出しました。
私の地域はほとんどが70代80代の方で、元からその地域に100年200年と住んでいて、立派な家があって畑があって、今皆さんは年金をもらっていて、いわゆる悠々自適だと思うんですよね。
特に畑を耕したりとか働かなくてもいいような状態だと思うんですけど、ただ皆さんやっぱり畑を耕し続けているし、動き続けていらっしゃるんですよね。
でもそれは別に自分が食べていくためとかそういう事ではなくて、与えるためなんですよね。
近所の人に野菜とかできたものを、おすそ分けしたりとか、子どもとか孫とか親戚におすそ分けしたりとか、与えるために動かれてる、働かれてるというところなんですね。
今の話でいうと、「リファーラル要りません」というのは、「今は売上が順調だからリファーラル要りません」というところでいうと、「今お腹いっぱいだから畑を耕しません」と言ってるのと同じなのかもしれないなというふうに感じました。
今お話があったようにウィークリープレゼンテーションなりメインプレゼンテーションの時間をもらうことにフォーカスを当てているとそういう話になってしまうのかなと。
そうではなくて与えるための時間、自分が持っている価値をギブするための時間、それをどうやってギブするかというところ。
そこに焦点を当てた時間にしていくとまた見方が変わってくるのかなというふうに思いました。
もう一つは、今だけにフォーカスをすると「今はリファーラル要りません」ということだと思うんですけど、リファーラルを通じて信頼関係を作っていく、関係構築をしていくこと。
その信頼関係というのは資産だと思うんですね。
今役に立たなかったとしても、未来自分の事業が永続的に順調なわけが多分ないと思うんですよね。
将来何か大きな変化があったりとか事業が不安定になった時に、関係資産というのはすごく力を発揮してくれるんじゃないかなというふうに思います。

大野:そうですよね。
そもそもその事業をやっていることの意義というか意味、目的みたいなところで、おそらくその価値をいろんな多くの人たちに届けようということがあるんでしょうから、それ自体を否定することになっちゃうと思うんですよね。
「リファーラル要らないんですよ」と言って、それではなんでその仕事してるんですかという話になってしまうので、自分がお客さんを紹介してほしいということではなくて、自分はこういうふうにいろんな人たちに価値を提供することができる、こういう人たちにこういう価値を提供することができるんですということをしっかりと伝えていくことで、その価値をチャプターのメンバーたちの力を借りてどんどんさらに多くの人たちに届けられる、多くの人たちの役に立てるというところで捉えると、さらにプレゼンテーションの価値も高まるし、チャプターの価値もメンバーの価値も高まっていくことにつながると思うんですよね。

大竹:そうですね。
単にリファーラルを提供するということではなくて、BNIの活動を通じて今はどんなことを与える機会なんだろうかと。
与える機会としてすべての活動を見ていくと、見方がちょっと広がっていくんじゃないかなというふうに思いました。

大野:そうですね。
そういう与えるってところにフォーカスをすればギバーズゲインの言葉の通りで帰ってくるということですもんね。

安:それではそろそろ終わりの時間が近づいてまいりましたが、大野さんや大竹さんからメンバーの皆さんへメッセージはありますか?
大野:はい。
今回はそのままなんですけども、多分皆さんのチャプターにもそういう方見たことあるとか聞いたことあるって方も結構今回いらっしゃると思うので、チャプターでその人に直接「これ聞いといた方がいいよ」というとちょっとトゲがあるかもしれないので、チャプターのエデュケーションでこういったものをご紹介いただけたらいいんじゃないかなという風に思います。

大竹:ありがとうございました。
「順調だからリファーラル要らない」というのは今の視点なのかなと。
BNIの価値は未来の選択肢を増やすことにあるのかもしれないと思いました。
今必要な紹介だけにフォーカスするのではなくて、未来自分を助けてくれるかもしれない人間関係を育てる場所として考えていただけると、より視野が広がるのかなと思いました。

安:大野さん、大竹さん、ありがとうございます。
まさにプレゼンテーションの場で「こういう人を紹介してください」ではなく、「自分の仕事がこんな人のお役に立てるんだ」というふうに表現されていくと、結構多くの方にそのお話や価値が届くんじゃないかなと私としてもすごく感じました。
ありがとうございました。

大野:ありがとうございました。

大竹:ありがとうございました。

安:最後までお聞きいただきありがとうございます。
今回のお話はいかがでしたでしょうか?皆さんからのご意見やコメント、本当に励みになります。
よろしければInstagramやYouTubeで発信しておりますので、公式サイトと合わせてぜひコメントを残していただけると嬉しいです。
皆さんの声が次回のトピックや内容をより良くしていくための大切なヒントになるかもしれません。
一緒にこのポッドキャストを成長させていければと思っています。
それでは次回もオフィシャルBNIポッドキャストでお会いしましょう。
See you next week.

第254回 「メンバーリテンション」(再)

【参照】英語版:Episode 841: Member Retention

このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社とビジネスの自走化を支援するActionCOACHの提供でお送りいたします。

今回は、第204回の再配信です。

第204回は「メンバーリテンション」と題してお送りいたします。英語版のエピソード841をご参照ください。

安:それでは、大野さん、大竹さん、こんにちは。

大野:こんにちは。

大竹:こんにちは。

安:今回もよろしくお願いいたします。今回はメンバーリテンションというテーマなんですけれども、大野さん、こちらについてぜひお話をいただけますでしょうか。

大野:今回、メンバーのリテンション、要するにメンバーの皆さんに残っていただく、メンバーとして継続していただくっていうことがテーマなんですけども、 なぜ今回このテーマを取り上げれたかというと、私がBNIを日本に紹介したいと思ったところにちょっと遡ることになるんですけども、 自分がメンバーとして活用していて、BNIによってだいぶ助かった部分っていうのは当時あったわけですよね。イギリスでメンバーをやってた時の話なんですけども。で、純粋に日本の経営者とかビジネスパーソンがこの仕組み、リファーラルマーケティングだったり、BNIの仕組みっていうのを使っている人がいないっていう現実を突きつけられた時に、絶対もったいないなと思ったので、 ぜひ日本にこのBNIってものを紹介する手伝いをさせてほしいっていう話をしました。

ところが、BNIを実際に日本でスタートさせて、 たくさんのメンバーの皆さんに活用してもらうことはできるようになってきているわけなんですけども、一方で、メンバー組織、会員組織なので、 いろんな理由で、辞めるっていうことを選択しないといけない人が当然いらっしゃいます。
ほとんどBNIの仕組みを理解していないであろうというタイミングでやめられてしまう方も結構いらっしゃるんですよね。1年目のメンバーの皆さんがやめられてしまう確率が高くて、そこはやっぱりすごく残念に思うんですよね。私が、これは価値があるなと思って、自分で3年ぐらいメンバーとして体験したものを日本に紹介して、今1万人を超える規模まで成長してはいるんですけども、それでもやっぱり毎年、毎月一定の割合の人はやめていってしまう。で、その中でも、もうちょっと続ければとか、もう少しトレーニング受けたらとか、もう少し使い方をこういう風にしてくれたらよかったのになっていう人もたくさんいらっしゃるわけなんですよね。
で、そういった人をどうにか減らしていくことはできないかっていうのは、私に限らず、ディレクター、 アンバサダーの皆さんもすごく日頃から腐心している部分なんですよね。ですので、今回このテーマにさせていただいてるわけなんですけど。
大竹さん、この辺について具体的なストーリーは何かありますか。

大竹:はい、ありがとうございます。私もBNIを活用しきれずに、BNIを去ってしまう方やメンバーを見ると、すごく心が痛むんですね。
そういう方を1人でも減らしていきたいと思った時に、この本質的な課題はなんなんだろうかと思った時に、 BNIの伝統として大事にされてることに、気にかけていることを知ってもらうこと、これがすごい重要なんだっていう話があったと思うんですね。
で、これはBNIに限らずなんですけれども、顧客が離れてしまう理由として、6割以上が、結局は気にかけられてないということを知った時、気づいた時にやめてしまうということが言われています。
今、BNIは、BNI ジャパンは、オンラインでミーティングをしている中で、オンラインのコミュニケーションがすごくたくさんあるんですよね。
コミュニケーションミスがより多く起こりがちな場面があるんじゃないかなという風に思っています。
あるウェブマスターの方が、この状況を変えるにはどうしたらいいんだろうかと。自分に何ができるんだろうかと考えたという話を聞きました。
彼は、ウェブマスターの役割は、1番最初にzoomを立ち上げることができること、そして、全てのメンバーを迎え入れることができるということに気づいたんですね。それで、彼はこうすることにしました。
全てのメンバーの方1人1人が入ってきた時に、お名前を呼んで、挨拶をして、一言声をかけると。これを全てのメンバーにやろうということですね。
「こんにちは、大野さん。昨日はありがとうございました」と、ちょっとしたことなんですけれども、それを続けていくことによって、このチャプターの空気、雰囲気がどんどん明るくなっていって、チャプターのサイクルを変えることができたというお話をされていました。
ちなみに、安さんは、メンバーの立場から、このメンバーのリテンションについて、何か日頃感じることってあるんですか。

安:はい、ありがとうございます。やっぱり気にかけてもらえることの大切さっていうことを先ほど大竹さんも話してくださったんですけど、 やっぱり私もメンバーの1人として、気にかけるということの配慮はとても大事だなと感じています。
例えば、ミーティングの場とか、1to1とか、そういったBNI上の仕組みはもちろん活用して、規定だったりとか、チャプターの内規だったりとか、そういったルールに照らし合わせながら活動していくということはもちろん大事ではあるんですけれど、それ以上に、じゃあ
欠席しました、書簡が出ますっていう流れの中でも、もしかしたら何か事情があるのかもしれないなとか、もしかしたら、モチベーションが少し下がってるのかもしれないなっていうことを察するとか。ちょっとした会話の中で、「どう?」って、「何か悩んでることとか、気になってることとかないですか?」っていう一言があるだけでも、実はメンバーの維持に繋がっていくことっていうのはたくさんあるんじゃないかなっていうのを私自身も経験しています。
大野さんにお伺いしたいんですが、メンバーのリテンション、つまり維持について、大切なポイントはどんなことがありますか?

大野: はい、そうですね。今回、英語版でドイツとオーストリアのナショナルディレクター、ドイツ語圏のナショナルディレクターやってくれてるマイケル・マイヤーさんの話がすごく参考になると思うんですけども、彼が言ってたのは、最初メンバーになってから3ヶ月ぐらいっていうのは、その新しいメンバーとの連絡を、チャプターでもリージョンでも、取っていくことがすごく大切で、彼の国とかリージョンでは、四半期ごとに、だから、3ヶ月に1回、ネットワーキングの夕べというか、メンバーの皆さんが、ライフパートナー、 いわゆる奥さんだったり、ご主人だったり、あるいは連れ合いっていうんですかね、そういった大切な人を呼んで、一緒にチャプターとかリージョンのイベントに参加するんだそうです。ビジネスとは直接関係ないんですけど、自分のプライベートなことを、お互いに、オープンする機会っていうことですよね。普段はビジネスの話が中心になって、あんまり家族の話をする機会ってないと思うんですけど、 自分が大切にしている家族とかパートナーを他のメンバーに紹介することがきっかけで、より関係が強くなるっていうか、深くなるっていうことは、ドイツ、オーストリアに限らず、どこでも共通することだと思うんですよね。人間関係っていうことで。
そこはすごく参考になるんじゃないかなと思いますね。
安さん、以前、ポッドキャストでファミリーデーを紹介してたと思うんですけど。

安:はい、日本語版の第165回「ファミリーデーのすすめ」ですね。

大野:はい。これも似たようなイベントの目的というか趣旨になってると思うんですけど、オーストリアとかドイツのライフパートナーっていうことに限らず、それこそお子さんを呼んだりとかして、お父さんの代わりに娘さんがウィークリープレゼンテーションをやる。「なんだ、お父さんより上手じゃないか、メンバー交代交代」って冷やかされるような場面も、私も直接目撃したことはありますけども。やっぱり、すごく、メンバー同士の関係性がすごく進化するっていうか、「進化する」ってのと「深化する」の両方だと思うんですけど、 すごくいいイベントになると思うんですよね。ビジネスパートナーとか家族の理解を得るってすごく大切だし、同じような理由で、会社のビジネスパートナーとか、 あるいは社員の理解を得るっていうことも、メンバーとしての活動を続けるっていう意味では、すごく大切な部分ですよね。
私も実際、メンバーになって1年目、最初の半年ぐらいは、なかなかリファールがもらえなかったので、「何でそんな他の会社のために大切な時間を費やしてるんだ」ってビジネスパートナーから言われたんですけど、それに対して返す言葉が見当たらなかったっていうのは覚えてますけど、こういったイベントとかを通じて関係性を深める機会を提供するのもいい方法だと思いますね。
あと、大竹さん、他にメンバーとか新メンバーと関係を築くっていう観点で大切にしてることって何かありますか。

大竹:はい、ありがとうございます。 今、大野さんの話をお聞きしていて、ちょうど私のリージョンでも、DNAチームでバーベキューをやったんですけれども、そこにファミリーデーということで家族を呼んで 日頃の感謝を伝える。私たちがこの活動ができているのは、やはり家族がいてこそ、家族の支えがあってこそだということをお伝えするようなイベントをやりました。そうすることによって、接点を増やす。接点を広げることによって、より強固な関係を築いていくことができるんだなっていう風に感じています。
で、今のご質問の話なんですけれども、メンバーと関係を築くために、3つのポイントが英語のポストキャストでは紹介をされていますので、それを参照しながらお話をしたいんですけれども、 1つ目は、共通点を見つける。共通点を見つけることができれば、会話の出発点ができるということですね。2つ目は、自分から何かを分かち合う必要があるということですね。人はどこまでこの人に話をしていいんだろうかと、相手を見ながら探っていくところがあると思うんですよね。なるべく自分から先にオープンになるということがすごく重要なんじゃないかという風に感じています。そして3つ目は、感謝と承認を具体的にするということですね。誰かにお礼を言うときは具体的にするということが大事なんだという風に言われています。例えば「この2か月の間にリファーラルを3件も紹介してくれて本当にありがとう」と。「3人のご紹介者のうち、私は100パーセント全て成約することができました」と。そして、さらに、「彼らはすでに2度目、3度目の注文してくれていて、3人もその先の新しいお客さんを紹介してくれたんだ」そういう風に具体的に感謝、お礼を伝えるということが関係を築く上で重要だという風に言われています。

安:ありがとうございます。なるほど。やはり感謝の気持ちが最後に出てきましたけれども、 その感謝の心をしっかりとメンバーにも伝えていくということが、もしかしたらメンバーリテンションの本当に大事なワンエッセンスなのかなと私も感じました。ありがとうございます。
それでは、そろそろ終わりに近づいてまいりましたけれども、大野さんからメンバーの皆さんへメッセージはありますか。

大野:はい。いろんな理由で退会を選択しなくちゃいけないっていうメンバーの方はいらっしゃるんですけども、 割と、本当の理由って皆さんなかなか言ってくださらないと思うんですよね。でも、本当に1番多いのは、おそらくこの人間関係で、 やっぱりチャプター内でのメンバー同士の関係性がすごく大事だと思うんですね。
お互いがすごくケアしてるよっていうことを、言葉だけじゃなくて、行動でも示すっていうことがすごく大切かなという風に思いますね。

安:ありがとうございます。大野さん、大竹さん、今回も素晴らしいお話ありがとうございました。

最後までお聞きいただきありがとうございます。今回のお話はいかがでしたか。皆さんからのご意見やコメント、本当に励みになります。
よろしければinstagramやYouTubeで発信しておりますので、公式サイトと合わせてぜひコメントを残していただけると嬉しいです。皆さんの声が、次回のトピックや内容をより良くしていくための大切なヒントになるかもしれません。
一緒にこのポッドキャストを成長させていけたらと思っています。それでは、次回もオフィシャルBNIポッドキャストでお会いしましょう。See you next week!

第253回 BNIメンバーが最も困難な年は?(再)

参照:英語版 Episode 576: The Hardest Year of Membership
アメリカのオペラ歌手 ヴィッキーさん(BNI Vermontエグゼクティブ・ディレクター)

このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社とビジネスの自走化を支援するActionCOACHの提供でお送りいたします。

今回は、第121回の再配信です。

安:第121回は、「BNIメンバーが最も困難な年は?」と題してお送りいたします。英語版のエピソード576をご参照ください。
このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社の提供でお送りいたします。
それでは大野さん、今回のテーマも非常に興味深い内容なんですが、これについてお話をしていただけますでしょうか。

大野:はい。今回はアメリカのオペラ歌手のヴィッキーさん、彼女はBNIとの関わりは、まずメンバーとしてスタートされて、その後現在ではエグゼクティブディレクターとしてリージョンのメンバーをサポートするという立場で関わってくださっています。
そして、今回のトピックはBNIにおけるメンバーシップの1年目についてです。BNIにおいて2年目の人、あるいは5年目の人、中には十何年目という方もいらっしゃると思いますけれども、どの人も振り返ると一番大変だったのは1年目だったというお話をしてくださっています。
新しいメンバーの皆さんには、しっかりと理解してほしいということなんですけれども、BNIのメンバーシップに対する適切な期待値というものを伝えていこうという内容です。
ヴィッキーさんがおっしゃるには、メンバーシップの1年目が最も難しい理由の一つとして、新メンバーが数十秒という短い、いわゆるウィークリープレゼンテーションの時間において、物事をそういった短い時間で伝えることに、あるいは教えることに慣れていないということを挙げていらっしゃいます。あるいは10分のメインプレゼンテーション、そして1to1などでそういったことを伝える、あるいは教えるすべを知らないからだというふうにおっしゃっています。
実際に他のメンバーに自分のビジネスについてうまく伝えたり、あるいは教えたりできるようになるためには繰り返してやるとか、フィードバックをもらって修正する、そして集中するといったことが必要です。
新しいメンバーは最初の1年をプレゼンテーションのスキルを身に付ける、磨くということに使う必要があるということですね。50週にわたって、たくさんの失敗を重ねて、ようやく2年目になって上達したプレゼンテーションからの成果を生み出すことができるんです。
新メンバーは自分のビジネスについて短い時間で話せるようになるだけではなくて、チャプターの他のメンバーに自分が望むリファーラルの見つけ方を教えなくてはならないですよね。マイズナー博士も新しいネタで話をするときは、必ず奥さまに協力してもらって聞いてもらうそうです。そしてフィードバックをもらって、プレゼンテーションを改善されているんだそうです。その後にも他の人たちにさらに聞いてもらって、プレゼンを修正、磨きをかけていくそうです。
BNIの新メンバーにとっても、1年目でプレゼンテーションがちゃんと機能するレベルにもっていく必要があるわけですよね。ということは、新メンバーの方は1年目というのは辛抱の1年ということになります。自分のプレゼンテーションスキルが向上するまで、そして他のメンバーが自分のビジネスをしっかり理解をしてくれるまでの辛抱ということです。
2つ目のトピックは信頼の構築です。信頼を築く方法について話してくれていますけれども、安さんはどんな方法でチャプターのメンバーと信頼を築いてきましたか。

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