第182回 現状維持は後退の始まり

このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社の提供でお送りいたします。

第182回は「現状維持は後退の始まり」と題してお送りします。

安:さて、大野さん。今回のトピックスですが、「現状維持は後退の始まり」というタイトルですね。これについて、ぜひお話をいただきたいと思います。

大野:そうですね。これは何人かの著名な方の格言としてよく知られているものでもあるらしいんですけども。
 お一人は松下幸之助さんですね。彼が、「現状維持は後退の始まり」というお話をされていたそうなんですけれども、当時、松下幸之助さんがご活躍の時代も、彼が言うには「人間は変わることに恐れを持ち、変えることに不安を持つ」と。
 だけれども、全てのものが刻々と動いていて、一瞬一瞬にその姿を変えつつあるこの世の中、うまくいっているから十分だというふうに考えて、現状に案ずるということは、即後退につながるというふうにおっしゃっていたそうなんですね。

安:はい。

大野:今日よりも明日、明日より明後日と。日に新たな改善を、つまり毎日毎日に新たな改善を心掛けたいというふうにおっしゃっています。
 もう一人、同じようなことをおっしゃっている方がいて、それはウォルト・ディズニーさんですよね。彼も、現状維持では後退するばかりであると。ディズニーランドはいつまでも未完成であると。現状維持では後退するばかりであるというふうにおっしゃっていたんだそうです。

安:はい。

大野:安さんは、某Dランドでお仕事をされていたことがあると記憶していますけれども。

安:はい、ありがとうございます。まさにそのとおりでございます。
 この話はよく聞きました。働いている時に、ディズニーランドは未完成だということは何回も聞きましたね。

大野:ああ、そうですか。
 今回このお話は、ビジネスにおいては大切な考え方というか、概念だと思うんですよ。なので、その辺を一緒に考えていきたいと思っています。
 BNIにおけるチャプターも、現状維持というのは起こりやすい現象だとは思うんですね。現状に満足してしまうということは、普通の会社でもあることだし、チャプターにおいてもそれは起こりがちだということなんですよね。

安:はい。

大野:例えば現状維持というと、どんなことが考えられますかね。

安:一番よく出てくる話は、チャプターのメンバー数の話なんですけど。今の人数ぐらいがちょうどいいんじゃないかということを話すメンバーがいることがありますね。これも現状維持の一つかなと思いますけど、いかがでしょうか。

大野:そうですね。心地良くなるというのはあるんでしょうね。

安:そうですね。

大野:やっぱり人数が少ないほうが、何というか、お付き合いは楽というのは当然あるんですけど。そこは成長ということを前提に考えると、メンバー数も少しずつでも成長していくということが大切なんですけれども、やっぱりお付き合いのしやすい人数みたいなことをどうしても考えてしまいがちだと思うんですよね。

安:そうなんですよね。

大野:ところが、メンバー数として現状維持ということになると、やっぱりそこから生み出されるビジネスのボリュームも滞ってしまいがちだし、現状維持はできるかもしれないけども、結局それは後退を意味するよということになってしまいがちですよね。

安:そうなんです。

大野:もう一つ考えなくちゃいけないのは、例えば定着率とか、メンバーの皆さんの、皆さん必ず100%更新するというのはなかなか現実的ではないので、いろんな事情で更新ができないで、更新を諦めてやめていかれる方は、これは自然とあるはずなんですけれども。
 定着率を上げていく、更新率を上げていくということはやっぱりチャプターの中でも意識していかなくてはいけないし、これが現状維持ということではなくて、現状維持が例えば定着率が今、仮に6割ぐらい、あるいは7割ぐらいだとすると、そこをやっぱり改善していくべきなんだけども、「そんなもんじゃない?」と考えてしまう考え方もあるということは、現状維持にはまりやすい一つの要因になっているのかなとは思いますよね。
 今いろんな数字の話をしてきていますけど、いわゆるKPIというものは、それぞれの企業にもいろいろありますけど、チャプターにも他にもKPIはあると思うんですよね。例えば、ビジターの数に対して申込書が出る。いわゆるコンバージョン率ですよね。これもやっぱり、じゃあ今コンバージョン率はうちのチャプターどれぐらいなんだっけという確認をしたときに、例えば1割だとしますよね、10%。

安:はい。

大野:それは、やはり改善していくべき一つのKPIであるはずなので、じゃあ今年はそれを15%にすることを目標にしようとか、20%にすることを目標にしようとか。やっぱり少しずつ改善していく、よくビジネスではPDCAを回すんだという話がありますけど。
 それぞれのKPIをどの程度改善していくのかというのは、目標設定して、進捗を確認して振り返って次の目標にという、そういった繰り返しをしていくことで成長していくということだと思うので、コンバージョン率も当然大切だし、元のビジターの数というのも、当然数字としては大切なKPIになるわけですので。
 今ご紹介していた幾つかのKPIに限らず、会社の経営と同じようにチャプターの運営というものもやっぱり大切な仕様であるKPIを、常にモニタリングして、現状維持にならないように前進していく。現状維持というのは後退だとすれば、前進、成長するためのKPIの使い方というか、そこはやっぱり意識していかないといけないですよね。

安:そうですね。

大野:じゃあ前進するためには、あと何が必要かと考えると、今、特によくVUCAの時代と言われるじゃないですか。

安:はい。VUCA。

大野:VUCAというのは頭文字を取っているんですけれども、V、U、C、A。
 VはVolatilityのVですよね。変動性と訳せるかもしれません。要するに、世の中でいろいろなことが変動しているので、例えば気候の変動とかもありますよね。

安:そうですね。

大野:あとは、世界情勢の変動とかもありますよね。あと技術革新なんかも、それは変動をもたらす一つの要因になっているということを考えると、常に何か変わっているという状況。
 もう一つの、UというのはUncertaintyということなので、不確実性ということですけれども。どういうふうに変わるかが分からないということですよね。例えば最近の例で言うと、コロナがまん延して、このパンデミックによって、始まった当初はどうなるか分からないという状況でしたよね。今、2年たってこんな状況になりましたって、分かっているからいいんですけれども、やっぱり当初は、どうなるか分からないという、その不確実性というのが、まさに直面していたテーマということなので、このUncertaintyというのも一つ大事な、今の状況を示す言葉だと思うんですよね。
 3つ目のCは、Complexity。複雑性ですよね。やはりいろんな要素が絡んできて、先ほど言ったような自然災害だけではないし、国際情勢。戦争とか、国際情勢が不安定だし、いろんなその技術の革新とかもあって、いろんな要素がかみ合わさって複雑な様相を呈しているというのがこのComplexityを示していることですね。
 最後のAはAmbiguityのAですけれども、曖昧さを表現しています。例えば今、先に出てきたVとUとCというものは、まさにCのComplexityに言うように複雑に組み合わさるということで、何がどういう結果をもたらしているかというのが分かりにくい状況になっているわけですよね。
 なので、これまでに歴史上経験したことがない、そういったことがたくさん起こっているような状態。あるいは起こり得るような状態になっているわけですよね。なので、これまでの常識がもう通用しないということなんですよね。なので、曖昧性が高い、そういった世の中になっているということを言っているんだと思います。

安:はい。

大野:ということは、やはり先行きがもう本当に、見通しを立てにくい。そんな世界で僕らは仕事、ビジネスをしているわけなので、そこをどう生き抜いていくかももちろんなんですけど、そこで成長していかなくちゃいけないということを、その術をやっぱり考えていかなくちゃいけないということだと思うんですよね。
 そのために間違いなく言えることは、変革というか、世の中が目まぐるしく変わっていく中で、あわせて、あるいはそれに先んじるような形で、会社だとかその事業体というのは進化していかなくちゃいけないということだと思うんですよ。
 最近のコロナの例で言えば、オンラインというものが、例えばBNIだったら使わざるを得ない状況になりましたよね。みんな多くの人は、慣れている人はいいんだけれども、慣れていない人もたくさんいる中で、いろんな人たちがもっと協力し合って、オンラインの環境に慣れて、それがだんだん便利になってパワフルなツールとして今は使えるようになっているわけですけど。
 それと同じように、今までと同じようなやり方だったら駄目だということで、多くの経営者の人たちは、革新を起こして、新しい形でビジネスを継続して成長させたという方もたくさんいらっしゃったわけですよね。

安:はい。

大野:そういった変革力というか、革新を起こす力というものを、やっぱり企業というのは兼ね備えておかないといけないということだと思いますね。
 革新といえば、BNIのコアバリューの中にも7つありますけども、伝統と革新とありますよね。

安:はい。

大野:トラディション&イノベーションということで、大切にしている一つが、伝統を重んじるということはもちろん大切なんですけれども、常にやっぱりイノベーションを起こしていくという部分も忘れてはいけないということだと言っています。

安:それでは、そろそろ終わりの時間に近づいてまいりましたが、大野さんからメンバーの皆さんへメッセージはありますか。

大野:はい、ありがとうございます。今回のテーマは非常に大切だと思うので、現状維持になっていないかどうか、自分たちのチャプターが現状維持になってないかをいま一度振り返ってみて、もしそういった兆候があるのであれば、皆さん一緒に取り組んでいただいて。じゃあ、現状維持じゃなくて進化していく、前に進んでいくためにはどうしたらいいかというところでいろいろと意見を交わすというのはいいんじゃないかなと思います。
 そんな中で、やはり大事なチャプターのKPIというのを確認した上で、じゃあそれをどのようにして変えていくのか、どんな目標を設定してどのように達成していくのかというのは、リーダーシップチームばかりに任せておくのではなくて、皆さんでそういった意見を交わす場というのも設けられたらどうかなというふうに思います。
 そして、BNIのコアバリューもいま一度皆さんで確認していただいて、大切にすべき伝統と、どうやって革新を起こしていくべきかというところは常に忘れずに取り組んでいただければいいんじゃないかなと思います。

安:はい、ありがとうございました。

大野:ありがとうございました。

安:今回もBNIジャパンナショナルディレクターの大野代表と、私BNIメンバーの安紗弥香でお送りいたしました。このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社の提供でお送りいたしました。それでは次回もオフィシャルBNIポッドキャストでお会いしましょう。See you next week.

第181回 ビジターの価値(再)

今回は、第114回の再配信です。

参照:英語版Episode 522: The Value of Visitors
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安:第114回は、「ビジターの価値」と題してお送りいたします。英語版のエピソード522をご参照ください。
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それでは大野さん、今回は「ビジターの価値」ということなんですが、これについてお話をしていただけますでしょうか。

大野:今回は、タイトルにもあるように「ビジターの価値」ということなんですけれども、今回、英語版のゲストでいらっしゃっているデービッドさんが話してくださっていますけれども、「機会損失」ですね。何の機会損失かというと、ビジターを呼ばないことの機会損失という意味なんですけれども。
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第180回 ビジター招待マインド編

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第180回は「ビジター招待マインド編」と題してお送りします。

安:さて、大野さん。

大野:はい。

安:今回はビジター招待がテーマになっていますね。

大野:そうですね。

安:こちらについて、ぜひお話をしていきましょう。

大野:はい。まずですね、ビジター招待の話をする前に、もう大前提として、BNIのメンバーでやってくださっている皆さんに必ず覚えておいてほしいことなんですけども。

安:はい。

大野:BNIの仕組みが機能するために、必ず必要なことというのは何かというと、チャプターの外の人との接点を増やすということなんですよ。

安:はあ。

大野:定期的にその接点を作るということですよね。

安:はい。

大野:これが大前提として必要な行動です。これができない人はBNIではうまくいかないので、おすすめできないということです。

安:ああ。

大野:それは行動なんですけど。マインドとしては、目の前の人にどうしたら役に立てるかという、そういったことを考える習慣を身につけておくというのが大切なもう1つのポイントになります。

安:はい。

大野:例えば、実際にチャプターメンバー以外の人との接点を増やすというのはどういうことかというと、新しい人と、まだ知らない人と新しく出会うというのは1つありますよね。

安:そうですね。

大野:それからもう知っている人、既知の人との接点というのはあります。例えばご友人の方との食事の時とか、昔学校で一緒だった人たちとの同窓会だとかね。

安:はい。

大野:いろんな機会があると思うんですけども、知っている人との接点も含めて、人と会う機会を増やす。だからチャプターのメンバーとは毎週、今はオンラインですけども、顔を合わせてやっていますけども。

安:はい。

大野:それ以外の人たちとの接点を定期的に持っていくということが大切なんですよね。その時に、その人のためにどうしたら自分が役に立てるか。それからその人が何か困っていることがないかとか、実現したい夢を持っていないかとかいろんなことがあるんですけど、その人の願望とかその人の上質世界というのがどんなものなのかというのを知っておく、知る機会を作ることが必要ですよね。

安:はい。

大野:ちなみに安さんの願望、あるいは上質世界はどんなのですか。

安:そうですね。私はもともとコンビニ業界から日本を元気したいと言って独立をしていますので、私の願望は、まずコンビニから日本が元気になるということが達成される状態。もっと具体的に言うと、その仕事が人気職業になるということが私にとっての願望ですね。

大野:おー、すごいですね。社会を変えるという感じですよね。コンビニでね。

安:はい。

大野:じゃあその夢を実現させるために、私が何かお役に立てることはないですか。

安:このBNIの仕組みそのものが、もっともっと発展していくこととか。

大野:はい。

安:日本全体にメンバーがもっともっと増えていくということが、もしかしたら私にとっての、大野さんがお役に立ちたいと言ってくださっていることへのアンサーになるかもしれないですね。

大野:なるほど。

安:はい。

大野:私もいろんな人とこれからも会う機会がたくさんあると思うんですけど、こんな人がいたら教えてね、という人はいないですか。

安:あ、いますよ。

大野:どんな人ですか。

安:まだメンバーの中では割合が少ない、現役のコンビニのオーナーさんがいたら、ぜひ。

大野:現役のコンビニのオーナーさん。

安:はい。

大野:何歳ぐらいとかありますか。年代とか。

安:そうですね。やっぱり40代、50代あたりの方。もちろんそれよりも若くても、上の方でもいいんですけど。

大野:はい。

安:やっぱり今、気力を持ってどんどんいろんなことを突き進めようということでいうと、40代、50代の方のほうが、世代が近くてお話ししやすいかなというのはありますね。

大野:そうすると、行きつけのコンビニの店舗に行って、オーナーさんを紹介してくれませんかっていきなり言っても駄目ですかね。

安:あっはっは(笑)。でもそれで実際に紹介していただいたことがあるので、もしかしたらいけるかもしれないです。

大野:なんかもう少し、ストーリーがあるといいかもしれないですね。いろんな人がそれを活用できるかもしれないですね。

安:そうですね。例えば、私が今までいろんな雑誌とかメディアで受けた取材の内容をお伝えしていただくとか。

大野:うん。

安:接点としては、メディア媒体などはすごく有効じゃないかなとはいつも思っているんですけど。

大野:うーん。

安:あとは、そのオーナーさんを助けようとしている人たちも実は結構いらっしゃって。

大野:はい。

安:もともとコンビニ業界出身なんです、みたいな人がいると、もしかしたら私と一緒にお仕事ができる機会も増えるかな、なんて思ったり。

大野:うーん、なるほど。例えば安さんのことをイメージしながら、今おっしゃったような、コンビニのオーナーを応援したいという人が私の知り合いにいるんですけども、何かご紹介してお役に立てたりしませんか、とか。

安:はい。

大野:いいかもしれないですね。

安:そうですね。それはすごくうれしいですね。

大野:あるいは、コンビニのオーナーさんの、オンラインでの情報交換会とか。

安:あっ、いい。

大野:体験のシェア会とか、何かそんなのを企画してもらったら簡単にお声掛けできそうじゃないですかね。

安:確かにそうですね。実際に、実はもうそういうコミュニティーを最近作ったんですよ。なので、その中で企画として、じゃあ交流会、お互いに情報シェア会しましょうというところに、どなたか新しい方が来てくださると、みんなにとってプラスになるんじゃないかなと思いますね。

大野:うん。そうすると、自分の名刺の裏かなんかに、こういう人が私の知り合いにいて、今度こういうイベントを開催する予定なんで、もしご興味あれば私に連絡ください、みたいな。

安:あっ、いい。

大野:店長さんとか店員さんに、ごめんなさい、これオーナーに渡してもらえますか、と言うだけで一定の成果はありそうですよね。

安:確かに。ほんとですね。直接言うと勇気が要るけども、渡すと、読んでくれれば気付いてくださるかもしれないですもんね。

大野:そうですよね。

安:うん。

大野:お名前だけでも聞いておくと、何店舗かご近所で経営されている場合もあるでしょうから。

安:はい。

大野:ちょっとじゃあ、店員さんとかね、店長さんが暇な時間帯を見つけて行かないといけないですね。いろんな人と接点を作って、その人たちの願望だとか上質世界、どんな人を紹介したら役に立てるのかとか。その人の願望が分かったら、その願望を実現するために自分がどんなふうに役に立てるかというのを考える。そんな癖付け、習慣化というのが1つ大事な秘訣(ひけつ)になるかと思います。

安:そうですね。

大野:ではですね、ここで、なかなかビジターを呼べないなと言っている人の「あるある」をちょっと考えていきたいんですけども。

安:はい。

大野:ビジターを呼べていない人ってまず、やっぱり怖いというのがあるんですね。いろんなことに対する恐怖心。例えば声掛けをした時に、その人に嫌われてしまうんじゃないかとか、関係を壊してしまうんじゃないかとか、あるいはせっかくお声掛けしたんだけども断られたらどうしよう、というような単純な怖さ、恐怖心ですよね。

安:はい。

大野:もう1つのパターンは、動機が自分に向いてしまう。例えばビジター候補の方に声を掛けるということが、売り込みだとか勧誘だと思ってしまっているというのはよくあるパターンですよね。

安:うーん。

大野:「あ、ビジターを呼ばないといけない。書簡をもらっちゃう」とか。

安:あはは(笑)。

大野:「もしかしたら除名になっちゃう」みたいな。それがノルマだと思ってしまっているというのもありますよね。メンバーになってほしいと最初から思ってしまうとか。

安:うーん、そうですね。

大野:自分のために、自分たちのために行動しよう、お声掛けしよう、というのが呼べない人のもう1つの特徴ですかね。

安:そうですね。

大野:お声掛けして来てもらえなかったとかね。

安:はい。

大野:あるいは距離ができてしまったみたいな。そんな、ある意味失敗体験を持っている人は何らかのトラウマになってしまって、ああ、もう自分は呼べない、あるいは自分はビジターをお呼びするのは苦手だと思ってしまっている。

安:はい。

大野:そういったパターンにはまってしまっている人も少なくないのではないかなと思いますよね。

安:そうですね。

大野:じゃあ、呼べる人の特徴。安さんは、ご招待は得意ですか。

安:苦手ではないですけど、という。

大野:うん。

安:でも楽しくなってきました。

大野:あ、いいですね。

安:はい。

大野:まず人を助けたいというね。こういうふうに考えている人が呼べているケースが多い。人の力になりたいとかね。

安:はい。

大野:BNIでもよく言う「How can I help you?」ですよね。どうしたら私はあなたのお役に立てますか、とよく言うんですよね。ここでもう1つ、誘われる側であるビジターさんにとってのメリットというのをちゃんとしっかり理解しておくことが大切だと思うんですね。

安:はい。

大野:でないと自分のためになってしまう、さっき言ったようにですね。そうじゃなくて、この人のために役に立ちたい、お役に立てるかもしれないということで声を掛けるというところが基本なので、ビジターにとってのメリットというのをちゃんとしっかり理解しておく必要があります。

安:はい。

大野:これは別にセールストークとしてその人に伝える必要は一切ないので。ビジターさんにとってのメリットは何であるかというのを自分がちゃんと理解しておくこと。1つ目は、やっぱりいろんな、幅広い分野の多くの専門家の人たちと、1回のチャプターミーティングで接点を持つことができますよね。

安:はい。

大野:全員と別に個別にやりとりができなくても、こんな人がいたなというのを覚えてさえいれば、招待してくれたメンバーを経由してその人との接点を再度作ることはできるわけですから。

安:はい。

大野:2つ目に、ビジターさん自身にとってのビジネスの機会。メンバーの方、あるいは他のビジターの方がお客さまになってくれる可能性があるわけですよね。

安:はい。

大野:ビジネスの機会になり得るということ。3つ目に、いろんなサプライヤーになれる人もやはり参加されていますから、優良なサプライヤーを見つける。そんなチャンスにもなるかもしれませんね。

安:はい。

大野:そして4つ目。リファーラルパートナーとか、あるいはその提携先になってもらえるような会社、経営者を見つけることができるかもしれません。そうした提携先の開拓の可能性というところですね。そして最後、5つ目ですけども、これはもうメンバーになる可能性があります。その人がいいと思えば、自分のためになるし、自分も他のメンバーの人たちのお役に立てるんじゃないかと思えば、メンバーになって、リファーラルチームの一員になるということですよね。

安:はい。

大野:そうして、リファーラルマーケティングを活用してビジネスをさらに拡大する可能性につながっていくということです。5つ挙げましたけども、これを伝える必要もないし、事前に理解してもらう必要もないかと思います。お声掛けをする際にちゃんとしっかり知っていれば、自分がその人のために役に立てるんじゃないかというところでアプローチがしやすくなるはずです。

安:はい。それでは、そろそろ終わりの時間に近づいてまいりましたが、大野さんからメンバーの皆さんへメッセージはありますか。

大野:オンラインですけども、何ら変わっていないと思います。むしろ招待しやすいですよね。参加しやすいですから、招待もしやすいはずです。なので、まずビジター招待のマインド、今回のお話をチャプターでシェアしていただいて、その上で次回実践編ということで改めてお話ししていきたいと思います。

安:はい。続きが楽しみですね。ありがとうございました。

大野:ありがとうございました。

安:今回もBNIジャパンナショナルディレクターの大野代表と、私BNIメンバーの安紗弥香でお送りいたしました。このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社の提供でお送りいたしました。それでは次回もオフィシャルBNIポッドキャストでお会いしましょう。See you next week.

第179回 オンラインでKKしよう!

このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社の提供でお送りいたします。

第179回は「オンラインでKKしよう!」と題してお送りします。

安:さて、大野さん。

大野:はい。

安:KKって、何でしょうか。

大野:これはもうお決まりの、関係構築というやつですね。

安:あ、関係構築のKKですね。

大野:はい。今回は東京のAnchorチャプターの塚尾さんから、ポッドキャストで取り上げてほしいトピックということでまとめていただいたリストがあるんですね。

安:はい。

大野:その中で、オンライン定例会になってからのコミュニケーション機会の減少をどう改善していくのがいいか、事例を知りたいというお声と、それからもう1つ、近いものなんですけども、オンライン故に対面で会うことができないので、新しいメンバーの方が、他のメンバーと信頼関係や人間関係を作るのがちょっと難しく感じているということみたいですね。

安:ああ。そういう悩み、最近私もよく聞くことがありますね。

大野:うーん。それでこのへんをちょっと取り上げていこうかなと思っています。

安:はい。

大野:今回の件をどういうふうに捉えるかは、たぶん皆さんそれぞれで、まちまちだと思うんですよね。

安:はい。

大野:「オンラインになりました」ということが、それだけでなんかやりにくい環境になっているように捉えられる方もいらっしゃるとは思うんですけども、一方で、すごくいろいろなことが便利になって、「オンラインすごい」みたいな人もいるわけですよね。

安:そうですね。

大野:なので今回、例えば対面でできていたことと、それからオンラインでできることみたいなのをちょっと整理してみたいと思うんです。対比しながら、確認していければと思います。
 最初のメンバーさんの声の、コミュニケーションの機会がオンラインで減ってしまっているという解釈ですよね。これが実際どうなんだろうということで、何をもってコミュニケーションの機会が減ってしまっていると思われているのかというのは、本当はお聞きしたいところではあるんですけども。

安:はい。

大野:オンラインだからこそコミュニケーションの頻度が増えているという人もたぶんいると思うんですよ。

安:あー。

大野:例えば会社でリモートワークが増えてきていますよね。

安:はい。

大野:ナショナルオフィスもリモートワークをやっていますけども、以前と違って毎朝、朝会というか朝礼みたいな形で、オンラインで全員とZoomで会っています。何人かのスタッフは、夕礼みたいな形で1日の終わりにも会ったりとか、週1のミーティングもやっているので、むしろコミュニケーションは増えているんですよね、頻度は。

安:ああ、なるほど。

大野:そういう方もいらっしゃると思うんですよ。

安:はい。

大野:なのでそのへんはちょっと確認しなきゃいけないですけど、先ほど言った対比をしていくことで見えてくるかもしれないですね。

安:はい。

大野:まず例えば、オンラインになってしまったので今はできないんだけども、対面でできていたことをちょっと幾つか考えてみたいと思うんですけども。

安:はい。

大野:考えられるのは、例えば定例会の後に雑談とかできていたじゃないですか。それがオンラインということになって、しにくいというのはなんとなく分かるような気がするんですけども、ここはちょっと意図的にそういった機会をオンラインで作るということをしないといけないかもしれませんよね、チャプターでね。

安:ああ、そうですね。

大野:なので定例会後に雑談ができるように、例えば幾つかのブレークアウトルームを開放してあげるとか、2人で1つのブレークアウトルームに入るとか、3人でとか5人でとか。雑談していた当時の、対面の時のように、好きな部屋に入って雑談するというのは環境としては作れるかもしれませんよね。

安:そうですね。

大野:メンタリングなんかもそうですかね。定例会が終わった後にメンタリングをよくしていたと思うので。

安:はい。

大野:このへんはやっぱり意識的に、計画的にメンタリングしていかないといけないでしょうね。オンラインでのメンタリングセッションのスケジューリングをちゃんとして、例えば定例会が終わった後、何時からメンタリングやりましょうということで、メンターコーディネーターとメンターのチームがやっぱり計画的にやっていく必要があるでしょうね。

安:そうですね。

大野:あとどんなのがありますかね、対面でできていたことっていうと。

安:そうですね。飲食しながらの懇親会とか交流会、歓迎会とか。そういったことはやっぱり対面ではできていたけど、今はやりにくいというか、できないという環境がありますね。

大野:はい。これは結構皆さん、「ああ、あの時はよかったな」みたいに思っているのかもしれないですね。

安:はい。

大野:お酒も入ってとかね、飲食を伴う歓迎会、懇親会ですかね。これはあんまり、お酒はなかなか一緒にというのはちょっと難しいかもしれないですけど、それぞれの場所からオンラインで参加する歓迎会とか懇親会というのは、ないよりいいですよね、やっぱり。

安:そうですね。

大野:味気ないとおっしゃる方も少なくはないんですけど、やらないよりは、やっぱり定期的にこういったオンラインの懇親会、歓迎会はやるべきだと思いますよね。

安:ですね。

大野:それぞれが缶チューハイを持ったりビールを持ったりとかして、飲みながらでもできますもんね。

安:できます。はい。

大野:あとチャプターミーティングが終わった後、帰る時に駅まで一緒に歩いたりとか、ちょっとした時間が今はないかもしれないですね。

安:そうですね。

大野:これもやっぱり意識的に、メンバーの皆さん各自が、そういった時間を取ろうということは必要なんだと、声掛けをする必要もあるでしょうしね。

安:はい。

大野:例えば定例会が終わった後10分だけ時間を取って、パワー1to1。5分ずつ時間を押さえて話すみたいなのはやってもいいかもしれませんよね。

安:そうですね。

大野:もう1つ、新しいメンバーの方を迎えた時にやっぱり大切だなと思うのは、対面の時は、結構いろんなメンバーの方が新メンバーの方に声を掛けられるじゃないですか、気軽に。

安:はい。

大野:「どうですか」みたいな感じでね。「慣れましたか」みたいな声を掛けやすいんですけど、そこもやっぱり意図的にというか、意識的にやっていかないとなかなか難しいところであるとは思います。

安:はい。

大野:だから定例会の後とか、あるいは定例会の前の日とかでもいいですよね。
 例えばメッセージを送ってあげるとか、あるいは電話をしてあげるということを、プレジデントでもいいし、メンター、スポンサーの人もそうですよね。

安:はい。

大野:例えば、同じコンタクトサークルのメンバーからでもいいでしょうし。もしチャプターの中で複数のチームに分けて、班みたいなのをやっているところは、その同じチームのメンバーからの声掛けでもいいでしょうし。

安:はい。

大野:やっぱり計画的にやらないと、むらが出てしまうと思うので。例えばメンターコーディネーターとかが、コーディネートをしてあげるといいと思いますね。

安:はい。

大野:放っておかれる感、放置プレイ感はオンラインだとどうしても強く出てしまいがちなので、ここは意識的にいろんな人が気に掛けてくれているというのがちゃんと伝わるような態勢を、やっぱりチャプターで設計する必要があると思いますよね。

安:そうですね。これはとても大事だなと思います。

大野:あとは定例会中だと、対面の時は新しいメンバーの隣に誰か、例えばメンターとかが座って、結構細かくサポートができると思うんですけども、そこもやっぱりミーティング中に戸惑いがあるかもしれないという前提で。新しいメンバーの方でZoomとかに慣れていない方もいらっしゃるかもしれないじゃないですか。

安:はい。

大野:だから例えばZoomに参加するための練習の機会とか、あるいはリハーサルの機会を提供して差し上げるのも大切かなと思いますよね。

安:はい。

大野:ミーティング中に、もしかしたら個別のチャットなんかでサポートをすることはできるかもしれないです。あるいはZoomとは別ルートでメッセージをやりとりするということが、メンターと新しいメンバーの間でできるかもしれないですけど。チャプターによっては個別のチャットをできないように制限している場合もありますので、ここはちょっと相談かもしれませんね。

安:はい。

大野:あと、1to1はどうですか。1to1は結構オンラインなどで頻度を上げられると思うんですけど。安さんは実際、1to1の頻度は増えていますか。

安:増えています。やっぱりなんか意識して1to1をしようということで、行動にそれが現れるので、結果として対面よりも移動を伴わない分、1to1をする時間が増やせているなというふうには思いますね。

大野:うん。例えば以前だと、対面だと週に2日ぐらいがせいぜいかなといった感じだった人でも、おそらくオンラインだったら週に3、4回できてしまうんじゃないですかね。

安:できますね。

大野:そのへんのハードルは下がっているはずなので、それは積極的に頻度を上げて、強みとして生かしていくべきだと思うんですよね。

安:はい。それではそろそろ終わりに近づいてまいりましたが、大野さんからメンバーの皆さんへメッセージはありますか。

大野:はい、ありがとうございます。今回参照している英語版のエピソード689に、イギリスのフィル・バーグさんが自分自身に言い聞かせていた言葉として「オンラインとオフラインの、唯一の違いはスペルだけだ」と言っていたんだそうです。これはすごくいいなと思いました。自分のマインドセットをする、自分のマインド作りを自分自身でやっていたということなんでしょうけども、オンラインとオフラインは基本的には違いがないんだよと。スペルが違うだけで同じなんだよと。要は心の持ち方次第というかね。意識の仕方によってどうにでもなるということなんでしょうね。

安:はい。

大野:ぜひ皆さんもチャプターでこのへんの言葉をシェアしていただいて、前向きに、オンライン環境での強みをぜひ生かして。できないことにフォーカスしていたら、やっぱりなかなか行動できなくなってしまうので。むしろ今だからこそできることを積極的にやっていく。オンラインでできること、あるいはオンラインだからこそ気を付けてというか、神経を使ってやるべきところは、やっぱりチャプターでできるところもそうですし、メンバー個人レベルでできるところもやっていく必要があるかなと思いますね。

安:はい。

大野:効率はかなり上がっていると思いますから、リファーラルを出すにしても、ビジターさんに声掛けするにしても、1to1をやるにしても、はるかに行動が活動しやすくなっているはずですので。

安:そうですね。

大野:はい。ぜひ、positive attitudeで頑張っていただきたいなと思います。

安:はい、ありがとうございました。

大野:ありがとうございました。

安:今回もBNIジャパンナショナルディレクターの大野代表と、私BNIメンバーの安紗弥香でお送りいたしました。このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社の提供でお送りいたしました。それでは次回もオフィシャルBNIポッドキャストでお会いしましょう。See you next week.

第178回 2022年の展望

このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社の提供でお送りいたします。

第178回は「2022年の展望」と題してお送りします。

安:それでは、大野さん。

大野:はい。

安:今回は「2022年の展望」ということなんですが、2022年のBNI Japanはどんなふうになっていくのでしょうか。

大野:今はすごく、いろんな意味で変化に富んだ時代じゃないですか。感染症の拡大もそうなんですけど、自然災害も増えていますよね、温暖化の影響もあると思うんですけど。あと技術革新がものすごいスピードで進んでいるので、世の中の変化のスピードにビジネスもやっぱりついていかなくちゃいけないと。それはBNIも、BNIに参加されているメンバーの皆さんの事業も、当然同じことが言えると思うんですよね。VUCAの時代って聞いたことありますか。

安:いいえ、初めて聞きます。何ですか。

大野:Vは変動が激しいという意味のvolatilityのVですね。そしてUがuncertainty、不確実という意味ですよね。Cはcomplexity、複雑さですね。そして最後のambiguity、辞書を引くと曖昧さとか出てくると思うんですけど。今の時代を反映している4つの言葉だと思うんですけど、その頭文字を取って、VUCAの時代とかブカの時代などといいます。
 いずれにせよ、先行きどうなるか分からないという不確実な時代の中に生きている私たちにとっては、ビジネスにおいても当然それを前提にしておかないと生き残っていけないというかね、成長し続けることは無理な話になってしまうので。そこを考えると、世の中の変化についていくような革新ですよね、イノベーションがどの企業にとっても、これは小さな企業も大きな企業も同じだと思います。特に中小企業というのは、生き残るためにはイノベーションを速いスピードで起こしていかなくちゃいけない前提だと思うんですよ。
 イノベーションを起こすためには、何か新しいことにどんどんチャレンジしなきゃいけないということなんですよね。なので、今回コロナをきっかけに新しいことにチャレンジをする機会をたくさんの人が得られたわけですけど、それを生かせているか、生かせていないか。これから起こるであろう新しいことに対してチャレンジできるか、できないかってすごく明暗を分けるきっかけになると思うんですよね。だから二極化が進んでいると、どの世の中でも言われていますけども。
 今後やっぱり気を付けないといけないのが、世の中の進化についていけるように、どんな経営者、ビジネスパーソンも準備をしておかなくちゃいけないということですね。新しいことにチャレンジするというマインドですかね、失敗を恐れず。失敗は悪いことではない、学びの機会に置き換えれば次への成功とつながるわけですから、失敗を恐れずチャンレジしていくカルチャーを、組織の中、あるいは会社の中に醸成していくということがすごく大切な時代に突入しているといえると思いますね。

安:そうですね。

大野:分かりやすい例になるかどうか分からないんですけど、最近よく話題になっているのが、Facebookが社名を「Meta」に変更して、metaverseという言葉も割と耳にされている人が多いと思うんですけど、いわゆる仮想空間ですよね。まだそれを体験したこともない方もたくさんいらっしゃるとは思うんですけど、その仮想空間、例えば、今ずっと着けていると疲れちゃうぐらいのゴーグルを着けると、そういう空間が目の前に広がるわけですけど、これはもう少しすると、例えば単純に眼鏡をかけるぐらいの感覚でかけると目の前には仮想空間が広がって。現実と仮想空間の区別がつかないぐらいの技術の進化というのは、もうそのレベルにはきているわけですよね。そうすると、今Zoomでミーティングをやっているというのが日本では当たり前になっているんですけど、「あのZoomとかいうやつでさ、ミーティングやってたよね」とメンバーさん同士で、懐かしんで話をしているというような状況が、割ともうすぐやって来るんじゃないかなと思うんですよね。

安:そうですね。それぐらい進化しているということですからね、今、世の中が。

大野:そうです。だから今、ビジネスになるかどうかということよりも、どんどん先に進んでいくと、どんなビジネスの機会があるのかとか、あるいはどんなリスクが広がってくるのか、拡大してくるのかというところも考えなくちゃいけないということなんですよね。当然このmetaverseの話に限らず、ブロックチェーンだとかAIだとか技術革新が進んでいる中で、BNIとか自身のビジネスがどんなふうに進化していかなくちゃいけないのか、あるいは進化していくのか、進化できるのか、というところを読んでいかなくちゃいけないというのは、2022年も含めて今後もしばらくの間続くんじゃないでしょうかね。

安:なるほど。そういう時代をメンバーと一緒に切り開いていけるきっかけができるというのは、まさに2022年におけるBNIの活用そのものなのかな、なんて聞いていて思いました。どんなふうにビジネスを発展させていくかという話をもっとできるきっかけがつくれそうだな、なんて思うんですけど。

大野:BNIは今、70カ国以上ありますけど、日本のように一貫してオンラインでチャプターミーティングを進めてきた国ってそんなにないんですよ、実は。

安:そうだったんですね。

大野:例えばコロナ感染者数が下がってきた時に、国とか自治体もミーティングを行うことに対する制限も外したりすることもありましたよね。

安:ああ、そうですね。

大野:緊急事態宣言が解除されるとチャプターのミーティングも対面に戻る、みたいなことを臨機応変にやっていた国も中にはあるんですよ。

安:そうだったんだ。

大野:そういった国でどんなことが起こったかというと、結構頻繁に対面になったりオンラインになったり、環境の変化がチャプターにおいて強いられる状況になっていたんですよ。

安:はい。

大野:そんな中でチャプターのメンバーだったとしたら、どうですかね。

安:不安定になりますよね。いや、結構大変だなって素直な感想でも思いますもん。

大野:自分たちの6カ月という1つの期の中で、もしかしたら2回、3回、環境を変えなくちゃいけない状況って当然考えられるわけですよね。

安:そうですね。

大野:そうすると、例えばビジターホストにしてもリーダーシップチームのミーティングの進行にしても変えなくちゃいけないというか、調整しなくちゃいけないので、大変な負担になると思うんですよね。

安:ですね。

大野:環境が変わるということは、パフォーマンスは落ちるということに直結しているので。日本においては一貫してオンラインでできたので、そこは避けられたのが2021年で、これからの2022年を考えた時に、まだそこは一貫してオンラインでいくべきだと考えています。

安:はい。

大野:5年ぐらいオンラインでやらなくちゃいけない状況が続くという前提で、皆さんのチャプターで磨きをかけていくということ。もちろんメンバーレベルでも、チャプターレベルでも磨きをかける。要はビジネスのクオリティーを上げていくということもあるんですけど。
 例えばチャプターでお迎えするビジター。オンラインでお迎えするわけですけど、オンラインだけども、お迎えした、来てくださったビジターの人たちの体験がどんなものになるのかということがすごく大切な部分なわけじゃないですか。だからそこをよりいいものにしていくということが、やっぱりチャプターレベルでは目指していくべきだと思います。
 同じように、BNIという1つのグローバルな組織においては、今何をやっているかというのは、毎日のように世界のいろんな所で、日本の人たちも含めて、メンバーシップの価値を上げるためにオンラインの環境下で何ができるかということを考えて、フォーカスして、新たな革新を、イノベーションを生み出しているので。メンバーの皆さんも、チャプターレベルにおいてもご自身の事業においても、イノベーションというキーワードを今年はより強く意識していただくのがいいんじゃないかなと、強く思います。

安:まさにこれからのBNI Japan全体の在り方とやり方。そして、それに付随というよりは、それを活用しながら、自分自身のビジネス、あるいはチャプターをもっと良いものにしていくというところが来年の一番の大きな柱になってくるかなというところですかね。

大野:もう1つ大事なことをカバーしておきたいんですけれども、対面で人と会うことの価値。これはもう、今までは安全を第一にということで仕方がなかった側面もあるんですけど、それは許される状況になったりするわけじゃないですか。

安:そうですね。

大野:日本でも各自治体とか国の要請だとか、ガイドラインに沿った形であれば、対面での1to1であったり、対面でのチャプターのイベントの開催のイベントがOKになっています。ただ、定例会は今後も一貫してオンラインで開催を続けていくという方針を固めていますので。一部、なんかうわさで「3月までで」とかね、「来期は」なんて話が出ていますけど、それはないという前提ですね。
 だから対面は、状況が許せば積極的にチャプターとして、あるいは、場合によってはリージョンとして対面でのイベントをやっていくということは、今後ますます必要になってくると思うんですけども、定例会については引き続きオンラインを継続していくと。それがパワフルなツールとなってパフォーマンスを高く維持できるし、さらに伸ばしていけることにつながると思うんですよね。
 対面のイベントを、例えばチャプターで定期的に、もう年間スケジュールとして組んでいく。これも必要なことだと思うんですけど、チャプターによっては例えば月に1回やりたいとか、あるいは2カ月に1回でいいんじゃないか、半年に2回とか、1回とか、チャプターによって頻度は変わってもいいと思うんですけども。定例会はオンラインなんだけども、対面でやるチャプターのイベントを、どういうものをいつ開催するのかというのは年間スケジュールなのか、期ごとに計画するのか。いずれにしてもそこを大切な人間関係、信頼関係を構築する環境として活用していくということは今後も必要だとは思います。

安:大野さん、ありがとうございました。

大野:ありがとうございました。

安:2022年もBNIを活用し続けていきましょう。このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社の提供でお送りいたしました。次回もオフィシャルBNIポッドキャストでお会いしましょう。See you next week.