第145回 目標達成の技術

145回は「目標達成において大切なことは、自分の願望を明確にすること。」です。

そのためのステップは次の通りです。

    1. 人生理念の確立
    2. 人生ビジョンを打ち立てる
    3. 明確な目標設定
    4. 目標達成のためのプランを立てる
    5. 計画を具体的な行動レベルに落とし込む

このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社の提供でお送りいたします。

安:さて、大野さん。

大野:はい。

安:今回は「目標達成の技術」ということなんですが。どのようなお話なんでしょうか。

大野:そのまんまなんですけれども。

安:はい。

大野:私たち普段、立てた目標の何割くらい達成しているかっていうことを、考えることができると思うんですけど、安さんはどうですか。

安:そうですね。大小考えないでいくと、4割ぐらいですかね。

大野:4割ぐらい。

安:はい。

大野:どんなことを目標として定義するかで変わってくるんですけど、ほんとに小さいことまで入れると、私、もしかしたら2割ぐらいしか、達成してないのかなと。

安:ほんとですか。

大野:そんなこと言っちゃうとね、人格を疑われてしまうかもしれないんですけども。

安:いえいえいえ、はい。

大野:実は、先日、目標達成に関する研修を3日間、有明で受講してきたんですよ。その3日間の研修を受けるのは、今回で6回目なんですね。最初に受けたのは、もう10年前なんですけれども。

安:はい。

大野:つまり同じ研修の再受講を繰り返してるんですよ。

安:ふうん。なぜ、そんなに同じ研修を、何回も繰り返し受講されるんですか。

大野:まず、最初の3回ぐらいは、結構ボリュームがあるんですね、コンテンツに。なので、それを少しずつ消化していかないと、なかなか理解ができなかったので、何回か再受講して理解を深めていこうという目的で再受講していました。

安:はい。

大野:最近の3回は、理解というものも、もちろんあるんですけども、より確実に実践、学んだことを実践できるように、再受講の3日間を活用して、例えば自分自身と、それから事業を見つめ直す、そういった3日間、時間の確保になると思うんですよね。毎回、気付きや学びのポイントが変わってきます。

安:はい。

大野:当然、受講と受講の間にいろんな経験をして、経験値は当然上がってくるわけですよね。多少なりとも、ある意味成長しているということなんだと思うんですけれども。

安:はい。

大野:なので、毎回受講するたびに、非常に大きな持ち帰るものっていうんですかね、を感じています。

安:すごいですね。なるほど。

大野:BNIでも、やっぱりトレーニングの再受講って大切って言ってますよね。

安:そうですね。確かに。

大野:特にメンバーサクセスプログラムの再受講は、ぜひ皆さんも積極的にしていだだきたいところですよね。

安:はい。

大野:もう一つの理由は、先ほどもちょっと触れましたけども、自分と自分の事業をじっくり見つめる。考えたりとか振り返って、その計画をアップデートをするっていう貴重な時間として使えるんですよね。

安:ああ。

大野:ピットインとかって言ったりするんですけれども。レースで車がピットに入るのと同じように、普段は結構忙しい中、そういった時間をなかなか確保することができないんですけども。あらかじめそういった時間を、再受講の時間っていうのを予定立てて、カレンダーに入れておくことで、そういった振り返りの時間を確実に持つことができるのは、ある意味ぜいたくともいえるんですけれども、必要な欠かせない時間だなというふうに思いますね。

安:そうですね。

大野:以前は、実は1年とか、あるいはせいぜい6カ月ごとでいいかなと思ってたんですけれども。今では、やっぱり3カ月に1回、実は3カ月よりも短いサイクルで再受講はできないらしいんですけれども。もう最速で回すためには、やっぱり3カ月に一度のペースで、そうした時間を確保したいなと思ってます。

安:わあ、すごい。

大野:今回は、その6回の受講を、私なりに振り返ってみて、その目標達成っていうことについて、私が最も大切だなと思ったものを、今回リスナーの皆さんにご紹介したいと思っています。

安:はい。

大野:それは、自分の願望を明確にするということ。そのためのステップを、今日ご紹介したいと思っているんですけれども。

安:はい。

大野:全部で5つあります。まず1つ目ですけれども、人生理念の確立と読みます。ちょっと難しく聞こえますけれどもね。

安:そうですね。

大野:もう少し砕いていうと、例えば価値観。価値観って、BNIにもコアバリューってありますよね。

安:はい。

大野:BNIという、そういった組織だけじゃなくて個人個人にも、その価値観って違ったものを持ってると思うんですよ。

安:はい。

大野:安さんは、ちなみにどんな価値観を。

安:私は、常に人の役に立つ行動をする。

大野:うん。いいですね。貢献とかね、そういうことでしょうかね。

安:はい。

大野:私も同じ価値観を持っていると思うんですけど、自分で。やっぱり生きてる間に、どれだけの人に役に立てるかみたいなところね、貢献。あるいは、公平性なんて私、結構大事にするほうなんですよ。

安:はい。

大野:いろんな価値観あるんですけども、そういった価値観や哲学、大事にしてる哲学とか、信条とかね、あと理念といったもの。要するに、自分が人生に何を求めているのかとか、自分が最も大切にしていることはどんなことなのか。誰のために何のために、成功しなければならないのかといったようなこと、これをやっぱり固めていく、明確にするということが、人生理念の確立ということだと思いますね。

安:はい。

大野:そして、2番目が、人生ビジョンを打ち立てるということです。これは先ほどの人生に理念に沿って、将来のあるべき姿ですね。そして、人生の明確な目的、それから将来の望んでいるライフスタイルとか。言ってみれば、その理想の自己像っていうんですかね、自分の姿っていうものを確立するというのが、この人生ビジョンを打ち立てるという意味です。

安:ほお。

大野:結構深いでしょう。

安:深いですね。

大野:ここの最初の2つですね、人生理念の確立と人生ビジョンを打ち立てるというのが、実はその目標設定以上に大事だと思うんですね。ほとんどの人は、これなしにして、数字的な目標を立てて。それが達成されちゃうと、何か燃え尽きちゃうっていうかね、アスリートなんかにもよくあると思うんですけど。

安:はい。

大野:例えばオリンピックで金メダル取ったはいいけれども。その後、何したらいいか分からなくなっちゃうとか。そういったことが起こってしまうのは、ここの土台のところですよね。人生理念とか人生ビジョンというのが、明確になっていないということがよく原因だといわれています。

安:はい。

大野:3つ目に、明確な目標設定ということになるんですけれども。やっぱり先ほどの目的を成就するための目標設定である必要がありますよね。バランスの取れた人生を実現していくっていうことで、長期目標から、中期、短期ということで逆算して、その3つの時間軸で、目標を設定するということをやります。

安:はい。

大野:そしてその次に4つ目として、その目標達成のためのプランを立てます。いつまでに何をしたらいいのか、優先順位を付けて、それに沿って長期目標から、逆算された具体的な行動計画を立てるというのが、この4つ目ですね。

安:はい。

大野:そして最後に5つ目として、今度は計画を具体的な行動レベルに落とし込みます。実践していかないと意味がないので、優先順位に沿って、今やるべきことは何なのかというところまでですね。なので、プライオリティのマネジメントということと、時間管理、タイムマネジメントですね。大切な要素になってきます。

安:はい。

大野:結局は習慣化っていうのが、できないといけないわけなんですけれども。その辺の技術というものは、今度、実は9月10日に、このまさに「目標達成の技術」というテーマで、夕方6時半から、18時30ですね。アチーブメント株式会社って、ご存じですか。

安:はい。聞いたことありますよ。

大野:この目標達成へのプログラムを提供してる研修会社というんですかね。アチーブメント株式会社の青木仁志代表取締役社長と、無料のコラボセミナーをやらせていただきます。

安:おお。

大野:アチーブメント東京研修センターというのが、有明にあるんですけども。もしご都合のつく方は、今回のポッドキャストを聞いていただいた皆さん、ぜひご参加いただければと思います。

安:はい。

大野:無料のセミナーなってますので、もし安さんも空いてらっしゃれば、ぜひお越しください。

安:はい。

大野:ポッドキャストのウェブサイトのほうにも、参加申し込みのためのQRコードとセミナーのチラシを、ダウンロードできるようにしてありますのでご覧ください。

安:はい。それでは、そろそろ終わりの時間が近づいてまいりましたが、大野さんからメンバーの皆さんへメッセージはありますか。

大野:BNIもコアバリューの一つとして、生涯学習というのがありましたよね。しかも、今はちょうど10月から、そのBNIの期が改まるタイミングで、9月はTLT、つまりチームリーダー・トレーニングですね、モジュール1、モジュール2というのが各地で開催されています。

安:はい。

大野:当然そのチャプターの新たな目標設定とか、メンバー個人としての目標設定も、大切な時期になってきますので、改めてこのタイミングで、目標達成について考えてみていただければと思います。

安:はい。

大野:ぜひ有明でお会いできるのを楽しみにしてます。

安:あ、そうですね。はい、ありがとうございました。

大野:ありがとうございました。

安:今回もBNIジャパンナショナルディレクターの大野代表と、私BNIメンバーの安紗弥香でお送りいたしました。このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社の提供でお送りいたしました。それでは次回もオフィシャルBNIポッドキャストでお会いしましょう。See you next week.

第144回 リーダーシップチーム・トレーニング?もう受けたし(再)

今回は、第68回の再配信です。

参照: 英語版 Episode 494
サイモンシネック『優れたリーダーはどうやって行動を促すか』YouTube動画
リーダーシップチームとサポートチームの役割についての資料

安:第68回は、「リーダーシップチーム・トレーニング?もう受けたし」と題して、お送りいたします。英語版のエピソード494をご参照ください。
大野さん、さっきのような言葉って結構聞くようになってきましたね。

 

068

続きを読む “第144回 リーダーシップチーム・トレーニング?もう受けたし(再)”

第143回 世界を変えているあなたへ

2019.7.29大阪北西リージョン エデュケーション大会の中での公開収録でお送りしています。
BNIのビジョンである「Changing the Way the World Does Business®︎」。
「世界のビジネスのやり方を変える」の「変える」には、現在進行形である「変えている」を含ませています。

変える、というのはある日突然変わるのではなく、少しずつ変えて行って、結果として、時間の経過と共に大きく変わる、という意味です。
私たち一人ひとりのギバーズゲインの実践によって世界中のビジネスのやり方が変わっています。

このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社の提供でお送りいたします。

安:改めて、皆さまおはようございます。

会場:おはようございます。

安:この度はお呼びいただきましてありがとうございます。私、東京南リージョンの目黒リベルタチャプター、安紗弥香と申します。本日はどうぞよろしくお願いします。

会場:(拍手)

安:そして、大野さん。

大野:はい。相方の大野です。よろしくお願いいたします。

安:いやいやいや、ほんとやめてください。ふふふ。
 ということで、今回公開収録ということで、早速スタートしていくわけなんですけれども、今回143回、「世界を変えているあなたへ」というタイトルでお送りしていきますので、皆さん、ぜひ盛り上げよろしくお願いします。

会場:(拍手)

安:じゃあ大野さん、準備よろしいでしょうか。

大野:大丈夫だと思います。

安:ほんとですか。じゃあ、早速皆さんいきますよ。
 皆さん、こんにちは。BNIメンバーの安紗弥香です。オフィシャルBNIポッドキャスト、今回もBNIジャパンナショナルディレクターの大野代表とともにお送りしております。
 大野さん、こんにちは。

大野:こんにちは。

安:よろしくお願いします。

大野:よろしくお願いします。

安:第143回は、「世界を変えているあなたへ」と題してお送りいたします。英語版のエピソード397、そして日本語版の第7回、8回、そして第84回をご参照ください。このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社の提供でお送りいたします。
 それでは大野さん。

大野:はい。

安:今回は「世界を変えているあなたへ」というタイトルなんですが、こちらの意味は一体どういうことなんでしょうか。

大野:はい、これはBNIのビジョンの「世界のビジネスのやり方を変える」からきていますね。

安:はい。

大野:「Changing the Way the World Does Business」「世界のビジネスのやり方を変える」から取っていますね。

安:はい。皆さんもおなじみのビジョンですね。

大野:この最後の部分の「変える」というのが、実はビジョンとしてはふさわしくないんじゃないかという話が。

安:お?

大野:実は、大野家の夫婦会議の中から出てきました。

安:はははは。こぢんまりとしていますけど、何かすごいパワフルな会議ですね。

大野:はい。彼女いわく、ビジョンというものは現在進行形で表現するべきじゃないかと。

安:うーん。

大野:それが大切だというふうに言われました。なるほどと。でも実はこのビジョンができた時に、それを日本語にしなくちゃいけないと。

安:はい。

大野:その時に考えました。やっぱりチェンジングとなっていますから、INGですから現在進行形ですよね。

安:そうですね。

大野:その意味も含めて日本語にしなくちゃいけないなと思ったんですね。日本語の「世界のビジネスのやり方を変える」。「変える」というと、何か未来のことを言っているように聞こえるんですけれども。

安:ああ、確かに。

大野:でも、その「変える」という中に、「今も変えている」というところも含めて日本語にしたいなっていう思いで、あえてそのまま「変える」というふうにしたんですね。

安:ほー、なるほど。

大野:だから、本来でいうと、「世界のビジネスのやり方を変えている」ということにしたかったわけですよね。その意味も含めて、あえて日本語としては「変える」という表現でまとめました。

安:うーん。「変える」の中にはそういう意味が含まれていたんですね。

大野:そうなんです。「変える」というのはそのニュアンスとしては、ある日突然変わるということではなくて、少しずつ変えていって、結果として、時間の経過とともに大きく変わるということを言いたいわけですよね。

安:はい。

大野:それで、翻訳自体は変えなかったんですけれども、メンバーの皆さんには現在進行形の意味であるということを心に留めておいていただけたらうれしいなというふうに思っています。

安:はい。

大野:私たち一人ひとりのギバーズゲインの実践によって、世界中のビジネスのやり方が変わっているという意味ですね。

安:はい。

大野:BNIのこのビジョンを正しく理解する上で、もう一つ大切なこと。これはBNIという会社が世界を変えているわけではないということですね。

安:はい。

大野:国内、そして世界中のメンバーが今26万人を超えました。

安:すごい。

大野:世界の仕事の関わりだったりとか、個人的な関わりでつながっている周りの人たち、皆さん一人ひとりがつながっている人たちに、そのギバーズゲインの実践を通じて影響を与えている。それが世界中の人たちの総和として、世界中の人たちのビジネスのやり方や人生を変えているということですね。

安:うーん。

大野:つまり。

安:つまり?

大野:世界のビジネスのやり方を変えている私たち、BNIのメンバー、そしてBNIコミュニティのメンバー。私たちっていうのは今言ったように、BNIというビジネスコミュニティの一人ひとりのことを指しているんであって、つまりはBNIに関わっているメンバー、アンバサダー、ディレクター、フランチャイジー、その他全ての人たちのことを言っています。

安:はい、なるほど。

大野:はい。

安:今回、大阪北西リージョンのメンバーの皆さんのエデュケーションを聞かせていただいたあとでの公開収録なんですけれども、先ほどの皆さんのシェアストーリーそのものが、世界を変えているっていうことにつながるんだなと思いながら聞かせていただいていました。

大野:まさにその通りですよね。皆さんのお一人お一人の話を聞いていると、やっぱりその方の周りの人たちが影響を受けているというのがよく分かりますよね。

安:そうですね。私もメンバーという立ち位置なので、本当にたくさんの刺激を朝から頂いたなと思っています。

大野:はい。

安:ということで大野さん、そろそろ終わりの時間が近づいてまいりましたが、大野さんからメンバーの皆さんへメッセージはありますか。

大野:そうですね。普段は、この「世界のビジネスのやり方を変える」みたいなBNIのビジョンについて考える機会って、そんなにないかもしれませんけれども、改めて今回ここにいらっしゃっている皆さんが、チャプターに持ち帰っていただいて、このビジョンについて「実は現在進行形なんだよ」という話をしていただけると、より深く理解して、実践につなげていただけるんじゃないかなと。

安:おー。

大野:日本は今9000人にもうすぐというところですけれども、その9000人がどんどん大きくなると思いますが、一人ひとりが世界を変える役割を担っていただけたらと思っています。

安:確かに。これを機に、例えば皆さんの会社のビジョンを、現在進行形でつくっているかなっていうのを一度確認するというのも面白いかもしれないですね。

大野:そうなんですよね。

安:はい。いろんな取り組みがこれからできそうな気がしました。大野さん、ありがとうございました。

大野:ありがとうございました。

安:今回もBNIジャパンナショナルディレクターの大野代表と、私BNIメンバーの安紗弥香でお送りいたしました。このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社の提供でお送りいたしました。そして本日は公開収録として、BNI大阪北西リージョンの皆さま、そして全国のエグゼクティブディレクターの皆さまと一緒にお送りいたしました。

会場:(拍手)

第142回 BNIは万能ではない

第141回は「BNIは万能ではない」です。

メンバートラフィックライトレポートのポイントは高いのに、十分なリファーラルをもらえていないメンバーがいるのはなぜでしょうか。
周囲のメンバーがビジネスを理解していない場合もありますが、「ビジネスそのもの」に課題がある場合があります。

▼ニーズが無いことをやっている
▼価格設定が間違っている
▼プロ意識が欠如している

BNIで結果が出ないと思う前に、今一度自分自身のビジネスを見直してみましょう。

このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社の提供でお送りいたします。

安:それでは大野さん。

大野:はい。

安:「BNIは万能ではない」ということなんですが、どのようなお話なんでしょうか。

大野:はい。これは139回のポッドキャストに対してコメントいただきまして、トラフィックライトのポイントは高いのに、十分なリファーラルをもらえていないメンバーがいるのはなぜかという問いに対して、その139回の中では、プレゼンテーションに問題があるという話をしていましたけれども、他にもあるんじゃないかと。
 例えば、メンバーが提供しているビジネスそのものに課題がある。例えば、ニーズがないことをやっているとか、価格設定が間違っている。そういうところが問題なのではないかというご指摘ですね。

安:はい。

大野:これ実は私、2015年に横浜で開催されたBNIのナショナルカンファレンスで、まさにこのトピックをお話しさせていただいたことがあったんですけれども。

安:はい。

大野:BNIだけで全ての問題が解決するわけではないんですよね。

安:はい。

大野:BNIというのは、リファーラルマーケティングという、あくまでマーケティングの手法の1つを提供しているサービスなわけですから。

安:はい。

大野:例えば、ビジネスモデルそのものに問題を抱えているといったときに、もしかするとBNIのメンバーとして活動することで、それが本来だったらBNIのメンバーでなければすぐにつぶれてしまうような稚拙なビジネスのモデルが、BNIが本来存在し得なかったビジネスの延命装置みたいな。

安:あー。

大野:そんな状態になっている場合があると思うんですね。これはある意味、不幸な状況だと思うんですけれども。

安:はい。

大野:なので、例えばチャプターにおいて申し込み、入会の審査をするときに、そういったチャプターのメンバーの人たちが、質の高いリファーラルを提供できるようなビジネスなのかどうかというところも、審査の上での大切な視点なんだと思うんですね。

安:そうですね。

大野:貢献度は高いのにリファーラルをもらえない原因みたいなのは、今一度整理してみると、まず、よくマイズナー博士もおっしゃっているVCPですよね。

安:はい。

大野:VCPのプロセス、この中でいうと例えば、周りのメンバーがビジネスについて理解できていない。これは、前回お話ししましたプレゼンの質とも関わってくるわけなんですけれども。

安:はい。

大野:もう1つは、CredibilityのCのところです。信頼関係が十分にできていないということがあります。信頼関係ができていないというのもいろいろあると思うんですけれど、見た目の問題だったりとか、人柄だったりとか、好かれていないということがあったりするかもしれないですけれども。そういう意味での信頼関係、いろんな意味でできていないという状況はあり得ますよね。

安:はい。

大野:あとはコメントいただいたように、ビジネスそのものに問題を抱えているということがやっぱりあり得ます。

安:はい。

大野:ニーズがないものを商品やサービスとして提供しているとか、価格設定がえてして高い、高過ぎるみたいな、設定の水準が間違っている状況というのもあり得ますよね。

安:はい。

大野:あとは、プロ意識の欠如みたいな。金額に見合ったサービスみたいなのはありますよね。例えば、分かりやすいところでいうと、接客の質とかもプロフェッショナリズムというところに入ってくると思うので。

安:はい。

大野:そういったさまざまな要素が、リファーラルをもらえない原因として作用している状況というのは十分あり得るので。まずは、もしリファーラルがもらえないという状況であれば、前回のプレゼンテーションの質も含めてどこに課題を抱えているのかというのを確認することが必要になってきますよね。

安:そうですね。

大野:そこで今回、お勧めしたいそのための作業として、1 to many。

安:おー。

大野:1 to manyというのは、貢献度は高いのにリファーラルをもらえていない人が10分ぐらいプレゼンをしてもらって、それに対してメンバーから忌憚(きたん)のない意見というか、建設的な駄目出しですよね。

安:はい。

大野:これをしてもらうわけです。なぜリファーラルが出ないのか、もっとリファーラルをもらうためにはその人がどうしたらいいのかというのを、その人のためにメンバーがフィードバックをするということが有効だと思います。

安:そうですね。

大野:あるチャプターで私もこれを何度か目にしたことがあるんですけれども、そのメンバーの人が泣き出してしまうぐらい厳しいコメント、でも、その泣いてしまった人も「ここまで本気でフィードバックをもらったことがありませんでした」と、「自分のことを一生懸命そうやって考えてフィードバックしていただけるメンバーの存在がありがたい」みたいなことをおっしゃっていましたけれども。

安:なるほど。それでは、そろそろ終わりに近づいてまいりましたが、大野さんからメンバーの皆さんへメッセージはありますか。

大野:はい。今回、非常に大切なポイントでコメントをいただいてありがとうございます。こういった形で毎回お返事ができるわけではないんですけれども、これはいいトピックになるなということであれば、ぜひ今回のように取り上げてポッドキャストでお答えしていきたいなと思っておりますので、ぜひ他の皆さんもポッドキャストを聞いていただいた時に、質問等あればコメントを残していただければと思っています。

安:ありがとうございました。

大野:ありがとうございました。

安:今回もBNIジャパンナショナルディレクターの大野代表と、私BNIメンバーの安紗弥香でお送りいたしました。このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社の提供でお送りいたしました。それでは次回もオフィシャルBNIポッドキャストでお会いしましょう。See you next week.

第141回 リーダーシップは何もんだ?

第141回は「リーダーシップは何もんだ?」です。

この回で話されているリーダーシップは、チャプターのリーダーシップチームや、会社の社長の話ではありません。
助けを必要としている人をいち早く見つけたり、チームの危機やチャンスをいち早く察して行動をとれる人がリーダーです。
一人一人がこのリーダー意識を持って行動することが、チャプターや会社を強くする、というお話をします。

このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社の提供でお送りいたします。


安:さて、大野さん。

大野:はい。

安:「リーダーシップは、何もんだ?」何かの歌の歌詞みたいですけれども。

大野:気のせいじゃないですかね。

安:そうですかね。じゃあ、今日の内容について、ぜひお願いいたします。

大野:はい。BNIでリーダーシップと聞くと、まず頭に浮かぶのは、チャプターのリーダーシップチームということが多いのかなと思うんですけれども。

安:はい。

大野:これはそうではなくて、また、会社の社長さんとかの話でもないんですね。

安:はい。

大野:もちろんそういったリーダーシップも大切なんですけれども、今日はまず最初に、リーダーシップという言葉についての名言というんですかね、まず幾つかご紹介したいと思うんですけれども。

安:はい。

大野:皆さんもよくご存じの、スティーブン・コヴィーさんですね。たぶん、多くの方がご存じだと思いますけれども、スティーブン・コヴィーさんの言葉で、「Leadership is a choice, not a position」という言葉があります。

安:はい。

大野:リーダーシップというのは選択であって、肩書きではないという意味ですね。

安:はい。

大野:もう1人、最近よく名前を聞きます、サイモン・シネックさん。TEDスピーチなんかでも結構有名で、You Tubeでもご覧になれますけれども、彼も「Leadership is a choice, not a rank」、リーダーシップは選択であると。ランク、つまり職位とか順位ではないというふうにおっしゃっていますよね。

安:はい。

大野:ここでもう1つ、お勧めの動画があるんですけれども、残念ながらこのポッドキャストでは映像をそのままお見せすることができないので、ポッドキャストのウェブサイトのほうにリンクを貼ってありますので、そちらをクリックしていただいて、ぜひ見ていただきたいと思います。

安:はい。

大野:皆さんに見ていただく前に粗筋を話してしまうのも何なんですけれども、簡単にお話しします。「Lead India」というタイトルの動画なんですけれども、インドのとある村でのお話なんですね。

安:はい。

大野:大木が道路に横倒しになっていて、道がふさがれちゃっている状況なんです。

安:はい。

大野:車はもちろんのこと、人でさえも通行することができないような状況だったんですけれども、だんだん雨が降ってきたりとかして、まず1人の男の子が、その倒れた大木をどうにかどかそうと思って、押し始めるわけです。

安:はい。

大野:雨が降っているのでビショビショになりながらやっているんですけれども、小さい子どもの力なので、びくともしないわけですよね。

安:はい。

大野:そのうち、他の子どもたちも面白がって一緒になって押し始めるんですけれども、その倒木はまだ動く気配はないわけなんですね。だんだん、見かねた大人たちも、1人ずつ徐々に参加し始める人が増えてきて、やがて多くの人が力を合わせて、ようやくその倒木の撤去に成功するわけですね。

安:はい。

大野:そこにはリーダーシップを選択した小さな男の子と、そこに心を打たれて協力した大人や子どものチームという姿があったと、そんな感じのストーリーの動画なんですね。ぜひ、機会があったら見ていただきたいと思います。

安:はい。

大野:この動画から得られる学びというところなんですけれども、1つ、私のナショナルオフィスの中での話なんですけれども、あまりにも社長ができなかったりすると、スタッフがどうにかしなくちゃと思うんでしょうかね。

安:ふふふ。

大野:はい。留守にしていることも多いので。例えば、誰がやるべき仕事かというのが明確になっていないような、それでもやらなくちゃいけないという仕事が出てきたりするじゃないですか。

安:はい。

大野:そういったときに、やはり誰かがリーダーシップを取って何人かを集めて、今、こういった問題に直面している、それをどうやって解決しようかと話し合って、結果、そのチームで物事に対処して解決するということは、よくあるんですね。

安:はい。

大野:社長が留守にしがちだったりとか、事務とかが苦手だったりすると、スタッフが頑張ってくれるいい例なのかなと思って、本当に感謝しきりなんですね。

安:素晴らしいです。

大野:はい。ありがとうございます。チャプターでもありそうな話だと思うんですけれども、新しいメンバーがチャプターに加入したときに、その人に「トレーニングを一緒に受講しに行こう」と声掛けをするという選択ができますよね。

安:そうですね。

大野:そういったことをしてくれる人が、やっぱりリーダーということだと思うんです。

安:確かに。

大野:助けを必要としている人をいち早く見つけたりとか、チームの危機とか、逆にチャンスをいち早く察して行動を取れる人が、リーダーと言えるんじゃないかと思いますね。

安:そうですね。

大野:サイモン・シネックさんのYou Tubeの動画の中でもおっしゃっていたことなんですけれども、例えば右の人、あるいは左の人に、周りの人たちに気配りをして、手を差し伸べる。もし、そういった人たちに満たされたオフィスやチームがあったらどうでしょうか、という話をされているんですけれども。

安:はい。

大野:そういう環境を一緒につくっていけるのは、素晴らしいですよね。

安:いや、本当にそうですね。

大野:ここでもう1つ、名言を。「Leadership is an action with love」。

安:うん?

大野:アサト・オオノ。

安:あれ? うふふふ。どこかで聞いたようなお名前が。

大野:やっぱり、愛をもって周りの人たちに、行動をもって、自分がある意味、自分の時間とかエネルギーを犠牲にしながら、周りの人たちに尽くすということだと思うので。

安:はい。

大野:それが1つのリーダーシップの形だと思うんですよね。

安:そうですね。

大野:愛を伴った行動が、リーダーシップであると思います。

安:はい。

大野:安さんは何か、シェアできることはありますか。

安:そうですね、このポッドキャストの中でもお話ししたことがあるんですけれども。

大野:はい。

安:今年の11月に、グローバルコンベンションがポーランドで行われますよね。

大野:はい。

安:そのポーランドに、みんなで行こうという話を。

大野:みんなで。

安:はい。できるだけ多くの方と一緒に行って、現地での感動であったりとか、行けなかった人たちへのシェアをする機会をつくろうということで、今、みんなで行こうという企画をしていて。

大野:どこの皆さんと?

安:私の所属しているチャプターのメンバーが中心ではあるんですけれども、やっぱり多くの人と一緒に、現地で感動体験といいますか、さまざまな体験を直接できるということは、本当にいい機会だと思うので。

大野:うん。

安:それを、自分だけとか自分と仲のいい人だけではなくて、できるだけ、もっとチャプターを発展させてくれるきっかけをつくってくれる人と一緒に行けたほうがいいなと思っていて。

大野:なるほどね。

安:それを積極的に話し掛けているところですね。

大野:いいですね。リーダーシップになっていますね。

安:そうですね。一人ひとりがリーダーシップを発揮して、少しずつその輪が広がってきています。

大野:はい。もう1つご紹介したいのは、リーダーシップの7つの段階というのを、よく日本でもトレーニングをやってくれる、アメリカのエグゼクティブディレクターの、フクランク・デ・ラフリさんという人が紹介してくれているんですけれども。

安:はい。

大野:これはちょっと今回は時間がないので、また次回に。あるいは、BNIのベーシックトレーニングの中でもリーダーシップの7つの段階についてカバーされていますので、トレーニングファシリテーターをすでに取られた方はぜひ、受講を目指していただきたいと思います。

安:はい。それでは、そろそろ終わりに近づいてまいりましたが、大野さんからメンバーの皆さんへ、メッセージはありますか。

大野:はい。今回、やはり皆さんも常に周囲に気を配って、助けが必要な人がいたりとかすれば、あるいはチームのチャンスを見出したりとかすることで自らがイニシアチブを取るということを、ぜひ実行していただきたいと思います。チャプターの中で、あるいは会社の中で意識していただけたらと思います。

安:ありがとうございました。

大野:ありがとうございました。

安:今回もBNIジャパンナショナルディレクターの大野代表と、私BNIメンバーの安紗弥香でお送りいたしました。このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社の提供でお送りいたしました。それでは次回もオフィシャルBNIポッドキャストでお会いしましょう。See you next week。