第160回 BNIの起源

創立者のアイヴァン・マイズナー博士が、1985年1月にBNIをスタートして35年。

ガレージからグローバルへとBNIが成長し、今や世界70カ国を超える国々に9400以上のチャプターに、メンバー数は27万を超える。
そもそもどのように広がって来たのだろうか?

このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社の提供でお送りいたします。

安: 今回はBNIの起源と言うところにフォーカスできる回になりそうですね。どのようなお話なんでしょうか?

大野: はい、そうですねこの起源ですからオリジンて言う意味ですね。どうやってスタートしたかという話ですけれども、これはBNIのギバーズゲインブック等をお読みになった方は既にご存知かもしれないんですけども、1985年1月8日っていうのが世界で1番最初のチャプターが定例会、ビジネスミーティングを開催した日なんだそうですね。この時がちょうど35年前と言うことですよね。今年の1月8日が35周年だったと言うことで、今年はその35周年を年間通じてお祝いしていきたいと思うんですけども、マイズナー博士がこのBNIを作るそもそもの起源と言うことなんですけども、1983年に経営コンサルティング事業をスタートさせたんだそうです。その後順調にそのコンサルティングの事務所を大きくしていったわけなんですけれども、クライアントの中でも一番大きかったお客様がその翌年1984年に更新されなかったんだそうです。何故かと言うと経営が立ち行かなくなってしまったと。マイズナー博士はどちらかと言うとマーケティングよりのコンサルだったんですけれども、問題は会計の方ですね。そちらの財務の方に問題があって残念ながらお客様の会社が立ち行かなくなってしまって結局契約を失ってしまったわけですね。

ちょうどその頃、おうちを買われたとかいうこともあってですね、大変な状況だったわけですね。その失ってしまったクライアントに代わる新しいクライアントが必要だったわけですけれども、そこでマイズナー博士は、まずいわゆる異業種交流会に参加するようになったんですけれども、参加されてる方が皆さん自分の商品やサービスを売ろうとしているので、ちょっとカルチャー的に馴染むことができなかったと。皆さんがマイズナー博士のところに来て、「これを買いませんか?」みたいなかたちで奨めてこられたのだと思うんですね。

日本でもそういった構図を見かける事はあると思うんですけども、そういうのはちょっと違うなぁと思ったと。で、また別の交流会に行くと、そこはあまりビジネス色はなかったんですけども、むしろソーシャル、社交の場的な、楽しく過ごそうよ、みたいな雰囲気がちょっと強すぎて、自分の必要としているビジネスっていうところのニーズを満たすことができないと思ったというんですね。1年ほどいろんな会に参加してみたんだけれどもピンとくる会を見つけることができなかったので、結局自分で始めることにしたんだそうです。

それが結果として今のBNIを作ることになったわけなんですけども、当時は全く今のようなBNIを作るつもりはなかったということですね。なのでリファーラルを提供し合えるチームを作ろうと思ったわけなんですけども、1984年12月に非公式のミーティングをやって、その翌月の1985年1月8日に正式にビジネスミーティングをスタートしたと言う事ですね。

この時からギバーズゲインと言う理念はあったわけなんですけども、このギバーズゲインのコンセプトと言うか、考え方が、先ほど出ていたビジネスとソーシャル、この両方をつなぎ合わせることができて、マイズナー博士が自分で求めていたリファーラルのチームを作ることができたんだそうです。

3ヶ月ほどで、マイズナー博士もリファーラルをもらえるようになり、自分ももちろん貢献していたわけです。しばらくするとあることが起こるわけです。数ヶ月経った頃に、入れない人がもう一つチャプターを作って欲しいと言うふうにマイズナー博士にお願いしてきたんだそうです。

それはプランになかったので、それを断っているんですね。彼の経営コンサルティング事務所の授業の一環としてはいところがその入れない人が出てきて、その人がどうしてもと言うことで、そこまで言うならと言うことで手伝って、2つ目のグループを作りました。ところがまた同じように、1つ目にも2つ目にも入れない人が出てきて、3つ目を作って欲しいと言うリクエストを受けたんですが、やはりもう一度断っているんですね。でも結果としてお手伝いしてあげることになるわけですけども、そうこうしてるうちに、1985年12月までに20のチャプターができたんだそうです。すごいですよね。当時は今ほど立ち上げのために必要な最低のメンバー数っていうのは確か10人ぐらいだったんだそうです。なので、まぁ12人とか15人ぐらいの規模のチャプターが20個ぐらいできたと言うことなんだと思うんですね。

ところがこれは全くプランになかったわけですよね。でも20もさすがにチームができると、ちょっと考えますよね、マイズナー博士も当然。まさに地元、ローカルのビジネスコミュニティーに結構大きなインパクトを与えているわけですよ。20も違ったチャプターができているわけですから。

しかもそのリファラルマーケティングっていうのはどこでも教えられてない。大学で教えてなかったわけですから。それを、20も(チャプターが)せっかくできたのだし、これからどんどんスケールを大きくしていく。規模を大きくしていくことを考え始めたのが1985年12月だったと言うことらしいんですね。

まさに、よく起業家が使いますけどガレージ(車庫)で起業して、それが世界的に有名な、大きな企業に育っていくっていう話はよく聞きますけれども、BNIもガレージからグローバルへというところで、まさにこの言葉がピッタリだと思うんですね。35年経っているわけですけども、私も、日本にBNIを紹介してから14年経ってます。イギリスでメンバーになってからを考えると18年経つんですよね。

今や、BNIは70カ国以上に存在していて、9400のチャプター、そこに27万を超えるメンバーというグローバルな組織にまで大きくなっているわけです。昨年2019年にはメンバー間で170億ドルのビジネスが交わされているわけですね。

ちなみに日本は2006年に、私がイギリスから帰国しまして、日本にいないなんてちょっと信じられないというか、日本人全体が損してるような気になってですね、家族を説得してですね、子どもたちもイギリスで2人、娘たちが生まれてますので、もう永住するつもりでいたんですね。でも使命感に駆られて、みんなで帰ってくることにしました。

2006年ですから14年ということなんですね。おかげさまで230を超えるチャプター。メンバー数も8500を超えて来たわけですけども、まだまだですね。

安: うん、そうですね。もっともっと広めて行きたいですね。

大野: そうですね、15万人ぐらい。

安: お!一気に来ましたね!

大野: そうですね。

安: でもそれくらいになったら、もうほんとに、そのギバーズゲインが当たり前の文化に日本でもなっていくでしょうね。

大野: まあ、そこも1つの通過点だと思ってるんですけども、もっともっと中小企業がビジネスをやる上でのインフラを整備していって、より社会に中小企業がもっともっと貢献できるような環境を整えていきたいと思ってます。

安: はい、楽しみです。

大野: はい、有り難うございます。

安: それではそろそろ終わりに近づいて参りましたが大野さんからメンバーの皆さんへ、メッセージはありますか?

大野: はい、このBNIの起源って言うものは普段あまり気にしてないと思うんですけども、皆さんが関わっているBNIというコミュニティーが、どういう風にスタートして、今どれぐらいの規模までいってるのか、その辺をチャプターで、メンバー間で(話を)交わしてもらって、次回は、ガレージからグローバルにどうやって成長させたのかを話したいと思いますので楽しみにしていてください。

安: はい、楽しみにしております。ありがとうございました。

大野: ありがとうございました。

安: 今回もBNIジャパン、ナショナルディレクターの大野代表と、私、BNIメンバーの安紗弥香でお送りいたしました。

第160回 BNIの起源” への7件のフィードバック

  1. 大野様、ありがとうございました。
    とても興味深いお話でした。
    続けて学んで行きます・

  2. 人が作った物に妥協せず、生み出す!とても参考になりました。
    目前にある問題と現在にた状況の為、考える糸口をいただいた気がします。有難う御座ました。

  3. ガレージからグローバルにどうやって成長させたか聞きたいですね。

  4. とても興味深く拝聴しました。
    BNIという組織の人間でいう生い立ち、人格形成のようなことが理解でき親しみを持つことができました。

  5. マイズナー博士が、大きな取引先と取引がなくなり、1年間かけて、色々なコミュニティーに参加して、自分が思っているものと違うと思い、作ったのがきっかけだと初めて知りました。自分も参考にしていきます。次回はガレージからグローバルへの回を楽しみにしてます。

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