第201回 よだれかけを外せ

参照:英語版Episode 125: “Take Off Your Bib”

このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社ActionCOACH Japanの提供でお送りいたします。

第201回は「よだれかけを外せ」と題してお送りいたします。英語版のエピソード125をご参照ください。

大野:今回は「よだれかけを外してエプロンをつけなさい」というメッセージなんですよね。マイズナー博士が聞いた話で、それはあるメンバーさんの話だったんですけれども。「ネットワーキングっていうものは、実は自分のために機能させようと思うと役に立たない。だけども、他の人のためにネットワーキングをしようとすれば、十分役に立つ」という意味の話だったそうなんですよね。ネットワーキングを機能させるためには、まず自分がつけているよだれかけを外して、エプロンに付け替えて、他の人たちのために手料理を振る舞うみたいなつもりでやる必要があるということらしいんですよね。結構深い話だと思うんですけど、なんか大竹さん、その辺、似たような体験とかされたことありますか?

大竹:はい、そうですね。あの、「ギバーズゲイン」っていうのを一言で説明する、すごい素晴らしい比喩だなって思うんですけど。まさに私が最初のBNIのチャプターミーティングに参加した時に感じたことなんですけども。その当時、私はまさによだれかけをつけて、いろんな交流会を徘徊していたわけですね。「誰か僕に売上をくれないかな」という感じで徘徊していました。BNIのチャプターミーティングに最初に参加をした時にすごく感動したことは、皆さんが「エプロンをここはつけてるんだな」ということを感じたわけですね。相手に対して「どんなことができるのか」という質問を私にしてくださったんですよね。「あなたにどんなお客さんを紹介したら役に立てるの?」と。これはまさに「エプロンをつけてるんだな」というふうに感じました。

大野:そうですよね。普通、交流会みたいなところに行くと、皆さん、自分の商品とかサービスを売りたいと思って来てる人がほとんどなので、自分の会社の話とか、自分の商売の話しかしないっていうケースがほとんどだと思うんですけど。まさに大竹さんがおっしゃるように、「どうやったらあなたのお役に立てますか?」みたいな。そんな話し方なので、ちょっと最初、びっくりしませんでした?

大竹:はい、びっくりしましたね。

大野:実は私も、ロンドンでメンバーをやってた時に似たようなことを感じたんですけど。BNIのチャプターミーティングに行くと、まさに大竹さんが今言ってくださったようにね、「どういう人を紹介したらお役に立てますか?」とか、「どうやったら私がお役に立てますか?」みたいな話し方をするんですけど。他の交流会に行くとやっぱり全然違うんですよね。やっぱり自分の話しかしないし、私の話を聞かないで結局ずっと話をされて、「じゃあ、また会おう」みたいな感じで別れてしまう、みたいなパターンも多くて。「なんでこんなに同じロンドンっていう場所でいろんな人たちと会ってるんだけど、BNIとほかではこんなにも違うんだ?」っていうのをすごく感じましたよね。

大竹:そうですね。与えられるのを待つのではなくて、先に与えるっていう姿勢。それがすごく文化として浸透してるんだなっていうことを感じました。通常は「この人は自分に何かメリットがあるかな?」っていうことを確認するための質問、ちょっと言い方を悪くすると、品定めをするための質問をされることはよくあったんですけれども。

大野:見極める。

大竹:はい、見極める。「この人は本当に自分に売り上げを提供してくれる人だろうか?」みたいなところですよね。要は与えられるのを待つのではなくて、先に与えるっていうこの姿勢は、人生全般においてすごく役に立つんじゃないかな、というふうに思っていて。例えば、挨拶っていうのも、先にされたら返すっていう姿勢ってあると思うんですけども。私、今田舎に移住をしましてですね、すごい最初に感動したことがあったんですけど。前からですね、中学生ぐらいの女の子が歩いてきて、まだ20メートルぐらい結構遠い距離のところから、結構大きな声で「おはようございます」って言ってくれたんですよね。僕はその移住したばかりで、すごく不安だったんですよ。地域に馴染めるかどうかっていう。でも、その子が挨拶をしてくれたおかげで「あ、ここでやっていけそうだな」っていう、なんか自信が湧いたんですよね。

大野:はい。

大竹:だから先に与えるってことによって、僕の人生は変わってしまったわけですよね。勇気をもらえた。だから、そういう感謝とか勇気を与えることができる、そういうやっぱり姿勢、生き方なんだなというふうに思っています。

大野:そうですよね。逆に、BNIと関係ないところで名刺交換とかしたりすることもあるじゃないですか。その時に、すごくまれなんですけど、全然BNIに関わったことがない人なのに「私がどうしたらお役に立てますか?」って言ってくれる人がたまにいるんですよ。すごいびっくりして、「BNIやってらっしゃったんですか?」みたいな質問をしたんですけど、「いや、全然。何ですか、それ?BNIって」みたいな。すごくレアなケースなんですけど。でもやっぱりエプロンをつけて、自分が他の人たちにまずいろんなお役に立てることをやるっていうのが、すごくアプローチとしては素晴らしいですよね。

大竹:そうですね。

大野:これ、英語版には「他の人に役に立つ12の方法」みたいなのを入れてくださってるんですけども。もうまずはこのやっぱり姿勢、心構えっていうところがすごく大事だと思うので、今日はあえてその具体的な方法というのは触れないでおきます。はい。それではそろそろ終わりの時間に近づいてきたので、まとめていきたいと思うんですけども。大竹さん、どうでしょう?一言お願いします。

大竹:はい、そうですね。ネットワーキングイベント、人が集まる場所に自分の利益になるようなことばかりを探しに行くのではなくて、他の人を助けて、その人の役に立とうと、その機会を探りに行くということがこのメッセージなのではないか、というふうに思います。

大野:いいですね。自分のためにネットワーキングをしに行くんじゃなくて、人を助けて、その人たちの役に立つためにどうすることができるか、ということを探りに行く、と。

大竹:はい。

大野:素晴らしいですね。はい、ありがとうございます。

大野さん、大竹さん、ありがとうございました。

大竹:ありがとうございました。

大野:ありがとうございました。

安:このポッドキャストは コンビニの人材育成を支援する コンクリ株式会社とActionCOACH Japanの提供で BNI ジャパン ナショナルディレクターの大野代表と、東京港中央リージョン エグゼクティブディレクターの大竹さん、そして、私 BNI メンバーの安さやかでお送りいたしました。次回も オフィシャル BNI ポッドキャストで お会いしましょう。See you next week.

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