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【参照】日本語版:第223回 忙しすぎてBNIどころじゃない!(再)
このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社とビジネスの自走化を支援するActionCOACHの提供でお送りいたします。
第224回は「BNIにおける時間の投資」と題してお送りいたします。日本語版のポッドキャスト第223回をご参照下さい。
安:さて、大野さん、今回はBNIにおける時間の投資ということなんですが、ぜひお話をしていただけますでしょうか。
大野:はい、今回のこのテーマはものすごく大事だと思います。課題として感じるのが、多くの比較的新しいメンバーの方がBNIに時間を使うということと、自分の仕事、ビジネスに使うということを分けてしまってるっていうケースが多く見受けられると思うんですよね。
ここがBNIを理解する上で大事なポイントの一つになると思うんですね。
なのでここを少し掘り下げていければと思っています。大竹さん、今回のテーマはどうお考えですか?
大竹:そうですね。メンバーの方が退会されるケースで、チャプターの皆さんのお陰でリファーラルをたくさん頂いて、お仕事がたくさん増えましたと。
それによってチャプターの定例会とか1to1とか、BNIに関する活動の時間が取れなくなったので、卒業します、みたいなメッセージがあるんですよね。
これについて私、ちょっと違和感を感じていたんですね。卒業っていう言い方がいいのか、本当に良いことなのかどうかっていうこと。
これ今回のテーマにかかわるので、ぜひ掘り下げていきたいなというふうに感じました。
大野:新しいメンバーの方からよく聞くのは、思ってたよりも結構時間を取られちゃうBNIにっていう話ですよね。
これも新しいメンバーの方がそう感じるケースだけじゃなくて、実際にBNIを辞められた方の理由としてもよく触れられていると思うんですけども、ここをしっかりと理解してもらう必要があるなというふうに思いますので、まずBNIに投資する時間っていうのをどう捉えられるかっていうところなんですけど、BNIに投資する時間っていうのは、自分のビジネスに投資する時間っていう、これがイコールになっているっていうことだと思うんですね。
BNIっていうのは、いわゆる時間管理のマトリックスで思い出していただくと、 第2象限になるはずなんですよね。
これについては大竹さん、どう思われます?
大竹:そうですね。BNIのリファーラルマーケティングって長期的なプログラムなので、すぐに成果が出るというものでもないのかなというところで、プログラム自体がもともと 第2象限のものになっているのかなと思うんですよね。
かつBNIのやることって何かと思った時に、例えば学びだったりとか、自己成長だったりとか、例えばリファーラルパートナーを教育していく、そしてマーケティングの一部のプロセスを委任していくっていうことだったりとか、あと有益なネットワーク構築。すぐにはお金にはならないんだけれども、将来的に自分のビジネスとか人生の手助けになるようなネットワークを構築していくこと、まさに人生の第2象限でもあるのかなというふうに感じたりしています。
大野:はい。念のため、時間管理のマトリックスを初めて聞かれる方ももしかしたらいらっしゃるかもしれないので、簡単に説明しておくと、第1象限、第2象限から第3、第4まであるんですけど、緊急度っていうのと、重要度で縦軸と横軸で考えた時に、緊急であり、かつ重要なものが第1象限ですよね。
緊急じゃないんだけれども、重要なことっていうのがこの第2象限ですね。第3、第4っていうのは、緊急だけど重要じゃないこと、そして緊急じゃなくって重要じゃないことってなるわけです。
今回大事なポイントとしては、第2象限をいかに時間を投資していけるか。緊急かつ重要ということの第1象限と、もう一つ、第3象限の緊急なんだけど、それほど重要じゃないことに、やっぱり時間はどうしても取られてしまう。
これは第2象限に十分な時間を割けていないから、緊急性の高いものがどんどん増えていってしまうという状況だと思うんですよね。
本来、第2象限への時間の投資が十分にできていれば、時間を作り出すことができる、時間の余裕もできるっていうはずなので、第2象限への時間の投資っていうものが、時間の余裕を作り出すっていうことにつながると思うんですよね。
大竹:そうですね。 第1象限、第3象限ってのは緊急なことなので、言われなくてもやらなきゃいけない状態になる、追い立てられるようにやるっていうことだと思うんですよね。
それに追われていると精神的な余裕とかもなくなっていって、どんどん生産性が落ちてしまうんじゃないかなと思うんですよね。
一方で、この第2象限っていうのは、緊急じゃないけど重要なことなので、先延ばしにしがちなことですよね。
だから予定したりとか習慣化しないと、これってやること自体を忘れてしまう。やることを意識しないと忘れてしまう。
でも意志の力って弱いので、環境がないとやり続けることができないと思うんですよね。だからBNIってこの第2象限をやり続けるための環境を提供してくれている時間なんだというふうに思うんですよね。
なので、BNIに時間が取られているとか、負担に感じてきてるっていうことは、BNIの活動に問題があるというよりも、自分自身の事業とか、自分自身の時間管理に問題があるっていう風に捉えていただけるといいのかなというふうに感じています。
大野:そうですね。ちょっと整理すると、まずBNIは自分のビジネスの時間であって、BNIのための時間ではないっていう前提ですよね。
それともう一つ、例えばチャプターの中での役割を引き受けて、リーダーシップチームであったり、あるいはサポートチーム、いろいろな役割があるじゃないですか。それを果たすっていうのはBNIの運営のための時間だから、自分のビジネスに関係ないって思ってしまう人が結構多いように思います。
これ実は落とし穴だと思っていて、チャプターにおける役割っていうものをしっかり果たすっていうことが、チャプター中で自分の信頼を高める、自分のビジネスのためにも大切だということを理解する必要があると思うんですよね。
大竹:そうですね、本当にそう思います。自分の器を広げていくことができるんじゃないかなというふうに思うんですよね。
以前聞いた話で、全力って何を意味しますか?って聞かれたときに、全力って自分の力の全力っていうのは当たり前なんだけれども、どれだけ周りの人の力も借りられるかって言うことが全力の範囲を広げていくことだという話があって。
なのでリーダーシップチームに選ばれたりとか、BNIの役職を担うということは、その中でどれだけ人の力を借りて目標を達成出来るかっていうリーダーシップ力を磨いたりとか、委任する力を磨いたりとか、全てのことを達成するのに自分の時間を使うだけではなくて、どうしたら人の時間を借りることができるのか、そういった訓練の場、そういった自分の器を広げる場でもあるのかなという風に思います。
大野:デリゲーションですよね。あと、よくBNIの創立者のDr.マイズナーがおっしゃってる言葉でもあるんですけど、一つの仕事のやり方は全ての仕事のやり方に等しいという、これはもう本当にその通りだなと思うんですけど、さっき言ったチャプターでの役割を果たすっていうことってめっちゃいい機会なんですよ。
なぜかというと、商品とかサービスを購入してもらう前から自分の仕事ぶりをイメージしてもらうことができるから。だからちゃんとチャプターの中の役割を果たしている人って、おそらく本業での仕事のやり方も同じように質が高いんだろうなって思うわけですよね。
なので、チャプターの中での役割をしっかりと果たすことで、自分のビジネスにおける仕事ぶりだとか、そのクオリティの高さっていうのを示すことになるので、積極的に役割を引き受けるべきだし、片手間にやったりとかしないで、しっかりとその役割をこなすということが自分のビジネスに直結しているってことを理解してもらいたいですよね。
実際にあった事例なんですけど、3役で書記兼会計を務められた士業の方がいらっしゃったんですよ。
その士業の方は結構得意分野がたっていて、金融に特化した行政書士だったんですよね。私は元々金融の畑で仕事をしていたこともあって、これは結構リファーラルを出せそうだなと思って、その方が入ってきてくれた時、すごく嬉しかったんですけども。実はチャプターでのリーダーシップチームとしての役割を見ていた時に、結構残念な場面を多々お見受けしてたんですよね。
それはチャプターのメンバーから見ても明らかにずさんな仕事ぶりっていうのが、ある意味評価を下げてしまってなかなかBNIの活動からの成果って得られないでいらっしゃって、結局辞められてしまったんですけど、すごくもったいないなと思ったんですよね。
さっき話したように、自社のサービスを買ったりとかして、体験してもらうことなく、自分の仕事ぶりをイメージしてもらう。そうすることで、例えばリファーラルプロセスのVCPプロセスってBNIでよく使われますけども、このVとCですね、ビジビリティとクレディビリティ、視認性と信頼性を高めることができます。
大竹:役割ということではないんですけど、私が先日チャプターのミーティングに訪問させていただいて、見た素晴らしい事例をお話ししたいんですけれども、オンラインで定例会をしているチャプターで、ウィークリープレゼンテーションの時間が来ましたと。
皆さん一生懸命プレゼンテーションをして、行動要請をするわけです。毎回、あるメンバーが終わった後に、行動要請の部分をチャットに全員分書いてアウトプットするってことをされてたんですね。
それ素晴らしいなと思って、後で聞いてみたんですね。あれは何かのお役目なんですか?と、役割なんですか?って聞いたんですけど、そしたらいや、違うと。
彼女はいつもそれを自主的にやっているんだと。それでチャプターメンバーはすごく助かっていて、彼女の信頼性を高めるのにすごく役に立っていると思うというふうにおっしゃっていたんですね。
ですので、役割がなかったとしても、自分の仕事ぶりをチャプターミーティングでも示すことはできるという素晴らしい事例だなというふうに感じました。
大野:あとですね、よくBNIを始める前と始めた後で、投資すべき時間の期待値っていうのがずれてしまっていて、こんなに時間を取られると思ってなかった。
まあ、その取られるっていう解釈がそもそも違うっていうのは先ほどお話ししたとおりなんですけど、そもそもどれぐらい実際BNIのメンバーが時間を投資することが目安として具体的に時間をお伝えできるといいなと思うんですけど、例えば定例会はみなさん出席するので、ミーティング時間が1時間半から2時間で、その前後の時間を入れるとすると、1週当たり3時間とすれば、月に12時間くらいですよね。
あと、トレーニングは月に一つぐらいは受講していく必要があると思うので、2時間半から3時間、あと1to1どれぐらいですかね。
大竹:そうですね、週に2時間ぐらいでしょうかね、お二人ぐらい。
大野:そうすると月に8時間。あとは役職によってばらつきはありますけども、その役職のミーティングが月に4時間ぐらいあれば十分ですかね。
あとはコンタクトサークルとかパワーチーム、ここで月に1時間ぐらい必要かなという感じなので、合計すると月に28時間ですかね。
なので週7時間、1日あたりにすると1時間という計算になりますけども、どうでしょうかね。
この1日1時間っていうのを、いわゆる先ほど言った第2象限というところで投資していく必要があるのではないかということで、これ推奨というか、目安として言えるのではないかと思うんですけど、どうでしょうか。
安:そうですね。
大野:もしこの1日1時間が投資できないとしたら、おそらく先ほど話していた時間管理のマトリックスの使い方というか、時間管理の上で問題を抱えてしまっている状態だと思うので、そこに取り組む必要があるかなというふうには思いますね。
安:それでは、そろそろ終わりの時間が近づいてまいりましたが、大野さんや大竹さんからメッセージはありますか?
大野:はい。最初に申し上げたとおり、BNIのメンバーとしてやっていく上で非常に大事なコンセプトだと思うんですよ。
理解しなくちゃいけないポイントだと思うので、ぜひ皆さんのチャプターで共有していただいて、エデュケーションスロットとかで、皆さん自身で、どれぐらいの時間が投資が必要で、それが第2象限への時間の投資だということを皆さん一緒に理解していただけると、よりチャプターで生産性が高まっていくというふうに思いますので、やっていただきたいですね。大竹さん、どうですか?
大竹:はい、ありがとうございます。そうですね。BNIに入ると、確かに時間の使い方ってちょっと変わると思うんですよね。なので定期的に、私なんかは3カ月に一回ぐらいなんですけど、時間の棚卸しをして、どういう時間にどれくらい割いているのか、第2象限、第1象限ってあると思うんですけど、どれぐらい割いているのかっていうその時間の棚卸しをしていただいて、自分が理想としている時間の使い方とどれぐらいギャップがあるのかということを確認をして、それを近づけていく、埋めていくっていう、そういう振り返りをしてみてはいかがかなというふうに思います。
安:ありがとうございます。BNIは第2象限という言葉が今日とても印象的でした。事業を進めていく上では、やはり自分が経営に対して時間を割くということがとても大事なので、それがまさにBNIの活動とリンクしてるんだなっていうことが、今日メンバーの皆さんに伝わったらいいなと思います。大野さん、大竹さん、ありがとうございました。
最後までお聞きいただきありがとうございます。今回のお話はいかがでしたでしょうか。皆さんからのご意見やコメント、本当に励みになります。
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