第241回 ピンチをチャンスに変えるリーダーシップ

このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社とビジネスの自走化を支援するActionCOACHの提供でお送りいたします。

第241回は「ピンチをチャンスに変えるリーダーシップ」と題してお送りいたします。

安:それでは大竹さん、今日もよろしくお願いします。
大竹:お願いします。今日は素晴らしいゲストにお越しいただいています。BNI東京港中央、GIFTチャプターの立石 麻由子さんです。カテゴリーは主体性を引き出すコミュニケーションプログラムです。よろしくお願いいたします。
立石:よろしくお願いいたします。
安:お願いします。
大竹:ありがとうございます。今日のタイトル、「ピンチをチャンスに変えるリーダーシップ」ということなんですけど、この言葉自体は、たぶんよく言われることでもあるかなと思うんですけども、立石さんはまさに、ご自身がプレジデントになったときに、ものすごい大ピンチの状況からそれをチャンスに変えて、チャプターを成長させてメンバーに貢献をされたという方なんです。その辺のストーリーを今日はお聞きしたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。
立石:よろしくお願いいたします。
大竹:まず最初に、立石さんがプレジデントになる前の状況、チャプターがどんな状況だったのかということをお聞きしてもよろしいでしょうか。
立石:はい、ありがとうございます。みなさん、こんにちは。GIFTチャプターから参りました、立石 麻由子と申します。ちょうど、2024年の8月、今から考えると1年前になるんですけれども、プレジデントを拝命いたしまして、活動させていただきました。GIFTチャプターは、自分たちのギフト、サービスを世界中に広げて、その世界中の喜びが自分たちの喜びとなるっていう思いを込めてチャプターが立ち上がった、そんな環境なので、温かい人たち、人の笑顔が自分の喜びとなるって本気で思っているような人たちが集まったチャプターなんですが、約1年間ずっと18名ぐらいのチャプターサイズで活動してきました。その中でももちろんビジネスも発展していましたし、それぞれの課題に向き合ってたんですけれども、18人っていう人数で活動していく中で、不安がゼロだったわけではなくて、どうしたらリレーションシップも増やせるかなとか、メンバーを増やせるかなって向き合ってたところで、実は18人から14人になるタイミングでプレジデントのバトンを渡されたっていうのがきっかけだったんですけれども、やっぱり人数だけ聞くと「18から14で大変だね」、ぐらいなんですけど、その4人の減った人たちはすごい重要な方たちだったんですね。チャプターを引っ張ってくださってた不動の100点メンバー、むしろ毎月「200点やるんだ」みたいに掲げてくれてたムードメーカー。そして、もう1人は、当時の2期連続プレジデントを本当に先頭切ってくださってた方。それに伴いお2人ちょっと退会っていうのが決まってたタイミングだったんですけれども、その人たちがどうっていう話ではなくて、そんなことが起きてしまっている現実をちゃんと受け止めるタイミングなんだなって思ったのが2024年の8月でしたっていう感じです。
大竹:なるほど。そんな状況の中でプレジデントのオファーが来たということですよね。それを決断するまでの、立石さんのその心の中を覗いてみたいなと思うんですけども、プレジデントを実際引き受ける、と決断するまでのことですね、どんなふうに実際感じられていたですか。
立石:ありがとうございます。そのときどう感じたかっていうと、「今プレジデントのバトンが当たってきたんだな、頑張ろう」みたいな感覚だったんですけど、ちなみに、お電話いただいたときは、プレジデントの退会は決まってなかったんですよ。「俺、支えるから、頑張ろうよ」っていうお電話をいただきましたし、時期的にもこの人からの電話はきっとそういう内容なんだろうなって思いながら電話を出たのをすごい覚えていて。お電話をいただいた1週間後ぐらいでタイミングとして「更新をしない」を選ぶというふうに聞いたというところで、すごい感情がいろいろざわついてたのは覚えていますし、何よりGIFTチャプターの立ち上げで、私を誘ってくださった方がそのときの前プレジデントだったので、紹介者の退会、前期プレジデントの退会って重なって、かなり個人的には抑えきれない感情を抱いていたんですけれども、私の中で決断したことが2つあって、1つは、私自身が人としてもビジネスとしても本当にGIFTチャプター通して成長させていただいてたので、恩返しするには今のタイミングしかないって思って引き受けたっていうところ。2つ目が、やっぱりBNIっていうところで成長させていただいてるからこそなんですけれども、BNI関係なく今の時代にチームを作る力は大事だし、人と協力し合って、お互いに共に成長していく力はとても重要だと思っていたので、もちろんちゃんと引き受けて、みんなで取り組んでいきたいなっていう思いで決断しました。
大竹:なるほど。ありがとうございます。そこからプレジデントを引き受けて、それほど簡単な道のりではなかったかと思うんですけども、どんな助けがあって、そこから再生への道を、歩むことができたんでしょうか。
立石:ありがとうございます。まず最初に、プレジデント、もちろん1人じゃできないっていうところで、この人たちと三役やりたいっていうふうに思ったお2人に、私から連絡させていただいて、何より1つ返事でOKいただいたところからスタートしたなと思っております。そちらのお2人がGIFTチャプターの発起人でしたり、プレジデントの経験者で、みなさんからの信頼がすごい厚い方だったので、その2人のおかげで半年走れたと思ってるんですけれども、まず最初にこちらのお2人に協力を得れたっていうところからのスタートでした。かつ、チャプターメンバーの人たちにも、「頑張ろうよ」とか、プラスな会話ではなくて、今何を感じているかというところを、まず全員聞きにいったときに、マイナスでもプラスでも言葉で切り分けないで、いただいた言葉をまず受け止めて活動できたというところからスタートしました。その現状を、やっぱりマイナスプラスで分けないで、「こんな現状なんですけど、どうしたらいいですかね」っていうのをたくさんチャプター外の方にも話しましたし、BNIに所属してなくて、コミュニティリーダーの素敵な方にもしっかりありのままをお話して、ただ助けてくれではなくて、先ほどお伝えした恩返ししたいっていうことと、このせっかくいただいたチャンスを、「ピンチをチャンスに」っていう話だと思うんですけど、「半年かけて力つけたいから、やりきりたいんだけど」というところで、目的をお話して協力を得たっていうところで、「私が何かやりたいから協力してほしい」ではなくて、取り組んでいく内容に対して、「もし交わるところがあるんだったら、共に成長していきたいんだけど」というニュアンスで、たくさんの人に声かけをしました。躊躇しないでっていうところがあると思うんですけど。たぶん大竹さんもそんな印象あるんじゃないかなとか思ったりはしてます。
大竹:ありがとうございます。すごい大ピンチっていうふうに、多くの人がたぶん、思われるような状況で、プレジデントを引き受けるという決断をされたと思うんですけど、これはピンチではなくて、恩返しのチャンスなんだと思われて、引き受けられたと思うんですけど、恩返しのチャンスというふうに捉えられるまでに、どんな頭の中での会話があったのかなってすごい気になるんですけど、すっとそこに行けるわけではないのかなって気がしたんですけどね。
立石:ありがとうございます。そこでお伝えすると、すぐ降ってきた内容がありまして。当時もちろん個人的な感情はぐちゃぐちゃだったんですけれども、私は、GIFTチャプターの立ち上げメンバーとしてメンバーにならせていただいたときに、最初にエデュケーションしていただいたのが、東京港中央のエリアディレクターの、野口 大希さんなんですけれども、大希さんのエデュケーションで、蛇口の話、水道の話があるんですね。水道って蛇口ひねったら水が出てきて、水が出てくることに感謝する人はいるけれども、水道管引いた人に感謝することは忘れがちなんだよねというところで、いつまでたっても水道管引いてくれた人に感謝できる人であってほしいっていうことを、やっぱり一番最初に心構えを教えていただいてたので、2024年8月、どんだけぐちゃぐちゃでも、その大希ディレクターのエデュケーションを最初に思い出すことができて、今無駄にしちゃいけない。このポッドキャスト聴いていただいてるメンバーの方も、本当にチャプターの課題ってたくさんあると思ってまして、前向きに取り組みたい課題がたくさんある中、でも、誰かが器を作ってくれて、水道管を引いてくれなかったら、出会えてない人たちがいるっていうところにフォーカスすると、別に今大変だから向き合いたくないとか、そこまでやる必要がないっていう感情にならなかったっていうところがありますので、最初の心構えはすごい大事なんだなと思いました。
大竹:ありがとうございます。そんな決意をされて、三役のみなさんと一緒に協力をして、その後、どんな結果にチャプターはなっていったんでしょうか。
立石:ありがとうございます。半年かけてみなさんで取り組んだんですけれども、前半の3ヶ月は、やっぱり三役が中心に、ドラゴンボールで言うと本当に元気玉というところ、大竹さんも最近お話ししてくださってると思うんですけれども、中心にいなきゃっていうところで呼びかけていたのが最初の3ヶ月でした。その中で、メンバーが信じてくれたなって、後半の方で、BNIの貢献の活動でいうとビジター招待っていうのがあると思うんですけれども、最初やっぱり14人のチャプターサイズで、かつ中心人物だった方が退会されると、不安で招待なんてできない状態だったと思いますし、三役が中心にビジター招待を積極的にやってたのは事実だったんですけれども、そこから人数が増え、ビジターの方から「来てよかった」っていう声が拾えていったときに、メンバーの皆さまが心から招待したいっていう雰囲気に変わっていった瞬間がありました。なので、本当に三役がまず諦めずに感謝を伝え続けて行動をし続けたのは、本当によかったなと思ってるのと、それを受け取る心の温かさがやっぱりGIFTにあったというところに感謝してるんですけれども、そこから変化していきました。自分の、BNIでいう役職を通じて、「何かできるんだろう」という主体性を持って活動するメンバーが増えていったので、仮に何か貢献の活動の中で苦手なゾーンがあっても、これは自分はやれている、ここで貢献できているという存在承認をしている側と、してもらっているっていう受け取り手と、両方との化学反応が起きて、半年終えれたなと思うので、人数は結論7人増っていうところで、メンバー数増えてるっていうところはすごいことだと思うんですけれども、それ以上にチャプター全体の、いわゆる数字は嘘はつかない、チャプタースコアのアップしてるとこですとか、画面上で人数を感じさせない、「人数の少なさを感じさせない、本当に明るさだね」というお褒めの言葉を何人ものディレクターの方に言っていただいたので、全部リンクしてたなと思います。
大竹:ありがとうございます。立石さんがリーダーシップを発揮していく中で、コミュニケーションにおいて特に気をつけたことってどんなことがありますか。
立石:ありがとうございます。何より、先ほども何回か出てきてるんですけれども、感謝を伝え続けること、何か仮に課題があったとしても、感謝がゼロではない。定例会でやっぱり忘れがちなのが、MTRLのところも一番左に当たり前のように緑になる、出席しているっていうこと、参加しているっていうところ、本当に毎週顔を合わせてるところからありがとうという気持ちになれたりとか、毎週顔を合わせられて会話ができるところに感謝するっていうところ。あとは声を聞けることっていうところで、当たり前のありがとうを伝えることをやり続けたところは、大切だったかなと思いますし、感謝って具体的にいただけると、人って「ここにいていいんだ」という心理的安全性が上がるので、コミュニケーションで大事にしている、心理的安全性が上がれば主体性上がりますし、きっと自分はここにいていいんだってパワーにもつながっていくっていうところを信じて活動してたところはありました。
大竹:なるほど。ありがとうございます。今はプレジデントの任期は終えられて、次の方にバトンを渡されてると思うんですけど、自分がプレジデントされてる期と今の期での関わり方って、どんなふうに変化してるんでしょうか。
立石:ありがとうございます。まさしく、期が変わって、プレジデントの数だけ雰囲気がもちろん変わったりするところがいいところだと思うので、意識しているところは、やっぱり誰かをヒーローにすること。これも本当に常々大竹さんから教えていただいてることなんですけれども、自分が三役やってるときもメンバーをヒーローに。もちろん期が変わったときに今の三役が取り組んでいることをヒーローにしたいっていうところで、誰よりもやっぱり三役の活動を、雑談スレッドって何でも話していいスレッドが、うちのチャプターにあるんですけれども、三役がこれやってくれて感謝だねっていうところで、行動を具体的にピックアップして感謝を伝えることを意識していたり、あとは、期が変わって取り組みが終わりなのではなくて、前期この取り組みでよくなったと思っているから引き継いでほしいっていうところを、具体的に引き継ぎをしたというところは大きかったかなと思うので、何か「でしゃばる」ではなくて、思ってることは具体的に伝えて、もちろんチョイスは今期のリーダーシップチームでって託すというところ。それをうやむやにしないっていうところは意識してやらせていただいたかなと思います。
大竹:ありがとうございます。お話をお聞きしてると、立石さん自身が、前々回にちょうど、7つのリーダーシップという話をしたんですけども、その段階を、着実に登られてるなと感じました。今、プレゼントは引き継がれてるんですけれども、その次のリーダーを育成するリーダー、育成というか、サポートする、後押しをする、そういったリーダーにまで、成長されてるんだなと感じました。ありがとうございます。
立石:ありがとうございます。
大竹:最後の質問をさせていただきたいんですけど、今、ピンチだと思っているメンバーの方、事業においても、例えばチャプターにおいても、ピンチだと思われてる方に、一言アドバイスかなにかを差し上げるとしたら、どんな言葉をかけられますか。
立石:ありがとうございます。何より、「〇〇しなくてはいけない」ではなくて、「〇〇したい」という自分の心に耳を傾けてほしいなと思ってます。冒頭に大竹さんが質問していただいた中でお答えした、私が本当にピンチをチャンスにでいうと、このピンチを生かしてGIFTに恩返ししたいって思ったのは本当に本心で、そこに気づけたから、走れたかなと思っております。なのでぜひ、もちろんタイミングはいきなりやってきますし、怒涛の半年が待ってたりすると思うんですけれども、何より「〇〇したい」という感情と行動をぜひ重ねていただいて、三役なのであれば、自分を潰さないとはどういうことか。メンバーなら自分は何を通して、人を支えることができるのかっていうところを、ぜひ感情と行動を大事にしていただけたら、科学反応が起きるなと思うので、そこを大切にしていただけたらと思います。
大竹:素晴らしいお話ありがとうございました。
安:立石さん、大竹さん、すごく素敵なお話、ありがとうございます。まさに立石さんの感情と行動が、周りのメンバーやそのほかビジターの方を、鼓舞したというか、本当に勇気づけられる、そんな行動そのものだったんじゃないかなと、お話を聞いていて私も非常に勉強になりました。ありがとうございました。
立石:ありがとうございました。
大竹:ありがとうございました。
安:まさにヒーローズムーブメントの具体的なお話でしたね。ありがとうございました。最後までお聞きいただきありがとうございます。今回のお話はいかがでしたでしょうか。皆さんからのご意見やコメント、本当に励みになります。よろしければInstagramやYouTubeで発信しておりますので、公式サイトと合わせてぜひコメントを残していただけると嬉しいです。皆さんの声が次回のトピックや内容をより良くしていくための大切なヒントになるかもしれません。一緒にこのポッドキャストを成長させていければと思っています。それでは、次回もオフィシャルBNIポッドキャストでお会いしましょう。See you next week.

第240回 リーダーシップチームは何もんだ?(再)

このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社とビジネスの自走化を支援するActionCOACHの提供でお送りいたします。

今回は、第189回の再配信です。

大野: お、できた!こんにちは。

安: こんにちは。

大野: ハロウィン調ですね。

安: はい、もうすぐハロウィンなんで、10月末。でも10月って言ったらあれですから、もうチャプターで言ったら新しい期が始まる

大野: そうですよね。6ヶ月間どうもお疲れ様でした。ありがとうございました。

安: ありがとうございます。お疲れ様でした。

大野: 10月からスタートしてくださる、新しいリーダーシップチームの皆さんね。チャプターのメンバーの皆さんの命運が、両肩に重くのしかかって、ズズズズズズっとしてるんじゃないかと思うんですよね。はい。よろしくお願いいたします。

安: お願いします。

大野: プレジデントになられて。

安: プレジデント任期、そっから1年やりました。

大野: どうですか、でもその頃を思い出してみて。

安: 最初はすごいワクワクしてましたね。何でしょう一番俯瞰してプレジデントってチャプターを見られるので。

大野: はい。

安: どういうふうに60人近くのメンバーと一緒にチャプター運営ができるだろうっていうのをすごくワクワクしてたんですけど。1年経ってみて思ったことは、すっごく楽しかったんですよ。

大野: いいですね。

安: 皆さんのおかげで。メンバーの皆さんのおかげで、本当に楽しく1年間。やらせていただいたな、と思って。チャプターメンバーに対するすごいなんか愛が生まれましたね。

大野: でも、ありますよね。役員とか、プレジデントをはじめとしてリーダーシップチームをやってみるまでは、そのリーダーシップチームの人たちがどれだけ思いを持って、メンバーのためを思って頑張ってくれてるかって全然想像できないと思うんですけど。やってみて初めてその辺の、これまでプレジデントを務めてくれた人たちの苦労とかをわかって、逆にメンバーに対するこの自分の気持ちが募ってくるみたいのありますよね、やりながらね。

安: すっごくそれは感じましたね。自分がそのリーダーシップチームにいなかったら、何か本当の中枢の部分って見えないなっていう思いがあったんですけど。だからそれを、実際自分が中に入ることによって、見えないっていうことを知った上でやってるからこそ、できる限りみんなにもその輪の中に入ってもらいたいなっていう思いが結構強くなって。

大野: うん。

安: いろいろこういうことやってる、ああいうことやってるっていうのを私たち、そのリーダーシップチームから発信するというよりは、各コーディネーターとか他のメンバーの方から言ってもらうみたいなことも意識してたなと。そうすると、リーダーシップチームだけで何かやってるよね、とかじゃなくて、みんなでチャプター運営に携われるなっていうのを、雰囲気として作りやすいなと感じたんですよね。みんなでやろうっていうのが強かったので。結果として1年走り切ってみて、みんなと一緒に何か一つの成果だったりとか、実績が作れたっていうことが楽しかったんですよ。

大野: いいですね。でもやってみてわかったことの中で、リーダーシップチームを経験されてないメンバーの方に『こういう発見があったよ』みたいな伝えたいことありますか?

安: そうですね。やっぱりいちメンバー、もちろんプレジデントもいちメンバーなんですけど。一番、リーダーシップチームに入ることでチャプターを俯瞰して見られるポジションを担うことができるんですよね。

大野: うん。

安: チャプターの運営の中枢コーディネーターも含めて関わることで俯瞰して見られるっていうのはやっぱりすごくいいなと思うんですよ。例えば今、チャプターの強みがどこにあって、反対に課題がどこにあるのかっていうことが俯瞰すると見られるようになるので。そうすると例えばうちのチャプタービジター招待ちょっと個人差あるよねとか。

大野: うん。

安: なんでしょうね、リファーラルがちょっと内部に偏りすぎてるかもねっていうのがもし見えたときに、どういう動きをしたらもっとそこが良くなっていくのかなと。例えば外部の割合を増やしたり、リファーラルの外部の方を増やしたいとか、ビジター招待の個人差を埋めたいってなったら、ビジター招待が苦手だって感じているメンバーに対して何かそれを助けるアプローチができるかもしれないとか、もう少しそのメンバー全体への貢献に対する意識も高まるんじゃないかなと。思いますね、はい。

大野: それって、何か会社とやっぱり似てますよね。

安: うん、似てます、似てます。

大野: やっぱり例えばいち社員だと、そこまで意識を持って全体を見たりする機会は、見ようともしないかもしれないし、見る機会があんまりないと思うんですけど。

安: はい。

大野: 一度そういう例えば今役員をやるとか、あるいはそういう責任を任されるとかっていうのがあると、意識が変わって、全体が見えるようになるから。それまでの景色、会社っていうものの見え方がやっぱりガラッと変わってくることありますよね。

安: いや本当にそう思いますね。これが実はすごい私も会社経営に役立つなって感じたんですよ。いろいろそれぞれ皆さんあると思うんですけど、私自身がその会社経営に役立つなと思った一番の要素は、組織体制とか役割分担だなと思いました。1人でやっていればもちろん1人何役を担うことにもなると思うんですけど、従業員を雇って会社の組織として経営をしていく場合に誰に何を担ってもらえたら、一番生産性が上がるかなとか、業績が上がるかなっていうところが、そのチャプター運営とすごく似てるなと思って。

大野: うん。

安: これは今めちゃくちゃ役に立ってます。

大野: 素晴らしいですね。

安: はい。あとはやっぱりその社員さんも1人1人、仕事を通じて会社に貢献してると思うんですよ。

大野: はい。

安: 貢献に対する承認とか、感謝っていうのも、すごくその会社経営の中で大事な要素だと思ってて、これはチャプター運営の中のみんなの貢献の承認だったり、感謝だったりと、本当に一緒だなと思うんですよね。

大野: そうですよね。

安: はい。

大野: ある意味会社経営の同じような、経験をできるっていうところが、そのリーダーシップチームをやるっていうことの一つの醍醐味という部分もありますよね。

安: もうめちゃくちゃあると思います。だからたまに、役員の指名を受けて自分にはできないって言っちゃう方もいるんですよ。でもそれは勿体ないので絶対やった方がいいと思いますね。

大野: はい。

安: そこでチャンスを逃しちゃうと、もう次いつ指名されるかわからないので。せっかく指名のチャンスが来たならば積極的に受けて、それをご自身の事業にも役立てていただけると、すごくいいと思いますね。

大野: うん。あといろんな方がリーダーシップチームを担っていただくっていうのが一つ、BNIの特徴だと思うんですけど。

安: はい。

大野: スタイルが皆さん違うっていうのは、これ当たり前のことなんですけど。結構やっぱり苦労されてるなっていうスタイルの方と、何かナチュラルに自然とうまくできてるなっていうのと、いろんなやっぱり結果として、出てくるとは思うんですけど。これからされる人もいるので、避けた方がいいことって何かありますかね。逆にもちろん、その後に『こうするといいよ。』みたいなアドバイスとか。例えば、ちょっと苦労されてるなって僕がこれまでにみたリーダーシップチームで思ったパターンとしては、みんなの全員のコンセンサスを得なくちゃって意識がすごく強くて、お伺いを度々立てるわけですよね。

安: はい。

大野: そうすると、やっぱりいろんな人がいるので、一つ意見がまとまるなんていうのは奇跡的な状況なわけじゃないすか。

安: おっしゃる通りですね。

大野: 必ず聞けば、聞くたびに意見がわかれるんですよね。

安: そうですね。

大野: チャプターの。二分しちゃうというか、例えば三分しちゃうみたいなことがあるので。それってすごく自分の首を絞めてしまうっていうか、やりにくくなる状況を作ってしまうだけで、そういうよりは、むしろリーダーシップチーム内でしっかりと揉んで、そのリーダーシップチーム内でコンセンサス作る。あともちろんね、リーダーシップチーム以外の人の意見を聞いてフィードバックを聞くのはいいと思うんですけど、全体に聞いてしまうと当然いろんな意見が出てきちゃうんで、まとまらなくなっちゃうじゃないですか。

安: そうですね。

大野: なので、やっぱりリーダーシップチームっていうぐらいなので、ある意味やっぱりリーダーシップを発揮するっていうことを期待されているという前提でですね。もう、これでいくよって、もう決めちゃっていいと思うんですよね。もちろんそういった決めたことが、皆さん賛同してもらわなきゃいけないんですけど。賛同してもらうためにどうするかっていうことを、いろいろ日本で言うと根回しとかあるじゃないすか。

安: はい。ありますね。

大野: それって、ちょっとした根回しってやっぱりチャプターでも必要で、決めたことが受け入れられるか受け入れないかっていうのは結構大事なわけですよね。受け入れられる土壌を作るとか、あるいは受け入れてもらうためのコミュニケーションの仕方っていうのが大事なんであって、みんなにお伺いを立ててコンセンサスをつくるっていうのは、すごく民主的な響きがあるじゃないですか。

安: そうですね。

大野: それって大きな落とし穴で。結構多くのリーダーシップチームが、毎半年ごとに陥ってしまってる状況なんじゃないかなと思うんですよね。

安: はい。

大野: 基本、リーダーシップチーム、言ってしまえば、プレジデントが責任を、『自分で責任を取るので、これでいきます!』って言い切れるぐらいの覚悟。でも、上からトップダウンで押し付けるっていうのだと、やっぱりうまくいかないんで、それをどうやったら受けて受け入れてもらえるかっていうのを、コミュニケーションの発信の仕方を工夫するっていうこととか、多少根回しなんかもすることで、結果としてですよ、意見が合わないっていうかそこに不満を持つ人もいるかもしれないけど、でもそこをやっぱりできるだけマイナスからニュートラルに持ってくみたいなことは、努力次第でできるはずなんですよね、コミュニケーション。まめなコミュニケーションとかね。ていうのと、時には1to1なんかも必要でしょうし、そういったことがチャプターという一つの社会の中で、やっぱり経験ができるというのは、すごくいい部分じゃないかなと思うんですよね。

安: 本当にそう思いますね。その、今の意見のまとめ方とか、伝え方っていうのは、私自身も、お伺いを立てたら絶対いろんな意見が出るっていうのは、やっぱり自分も経験したことがありますし。やっぱり大きな例えばプログラム、さっきのダイヤモンドクローズとかもそうですけど、大きなプログラムとかイベントをやるぞと。やるというときに、それをやることによる成果、期待できるものの成果とか、みんながその先に何を得られるのかとか、そのあたりをある程度もうリーダーシップチーム内でちゃんと共有しておいて、最終的にはそれを自信持って伝えるっていうことが、いいのかななんてすごく今思いながら、大野さんのお話をお聞きしてましたね。

大野: うん。意外とですね、リーダーシップチームの中でうまくコンセンサス作れたんだけど、全体で『あれっ?』って思って、結構反対する人が多いみたいな状況に、ちょっと驚いたりすることも、そういった場面も、出てくることも結構あると思うんですよ。これって、もしかしたら見えてる景色が、やっぱりリーダーシップチームと、それ以外の皆さん、メンバーの方達って違うので、ある意味自然なことなのかもしれないんですけど。その視点の違いによって、どういうふうな意見が出てくるかってのは、ある程度予想しなくちゃいけないし。

安: そうですね。

大野: 事前にそういうちょっとね、そのサンプリングじゃないですけど、何人かにご意見を聞いてみて、予測を立てるっていうかね、反応に対する予測を立てるっていうことも必要かなと思うんですよね。

安: はい。

大野: だけど、そのもし違った意見が出てきたときに。その人に迎合するっていうことではなくて、参考にそういった意見を、部分的にだとか、全体的にだとか、その状況によりますけど、取り入れてみるとかっていうことも、もしかしたら選択肢になるかもしれないし。

安: そうですね。なんか、そうですね、根回しをするって話がさっきあったんですけど、チャプターの中でもご意見番みたいな方とか、情報発信力のある影響力のあるメンバーがやっぱりいるんですよ。そういった方に聞くときに、『これをやろうと思うんですけど、いいですか?』っていう聞き方よりは、『これをやろうと思っていて、みんなに受け入れてもらいたいんだけども、そのためにはどう伝えたらいいかな?』とか、『何かどういう要素があるといいと思います?』っていう聞き方をして、その方にいろいろ意見を引き出してもらってましたね。

大野: そうですね、『どうやったら良いですか?』って聞くのもいいいいと思いますし、あと、うまくね、『皆さんが協力してもらえるような状況を作るためにお力を貸してもらえませんか?』っていう。その方が、その人もだから、もしかして元々反対よりだったかもしれないけども、『力を貸してもらえませんか?』って言われると、何か協力してあげたいなっていうふうに、思ってもらえる可能性も出てくるし。

安: そうですね、しかも先に情報を知れるっていうなんかこれは優越感って言っていいのかわからないんですけど。いずれみんなに広く伝えはするんだけども、やっぱ先にあなたに伝えておきたいんだっていう、ことを伝えておくと結構それで何か喜んでくださる方もいて。そういう心理じゃないんですけど、うまく活用するっていうのも大事だなと思いましたね。

大野: そうですね。あとは逆に、こうした方がいいよみたいなのありますか。

安: これはよくやっぱり陥るものだと思うんですけども。何か意見があると、プレジデントに集中する、意見が集中する。連絡が集中するっていうことをよく聞くんですよ。

大野: なるほど。

安: なんかもっとこうしたらいいのに、みたいな。これ前向きな意見も含めてなんですけど、直接プレジデントに行くとプレジデントもパンクしますし。もちろんプレジデントだけじゃなくて、そのリーダーシップチームに対して、特にバイスプレジデント、書記兼会計あるいはエデュケーションコーディネーターも、この4名に意見が集中しちゃうと、やっぱりその4人で何かを進めなきゃいけなくなってしまうこともあるかなと思っていて。例えばビジターに関する、ビジター招待に関することだったら、ビジターホストコーディネーターに相談してねとか。リファーラルのことだったら、そのリファーラルを、なんでしょうね、管轄している方に対して、ちょっと相談してみてね。っていうのを最初に明確に伝えておくと、リーダーシップチームの、特に4人に意見が集中するっていうことはないのかなと。自分自身がやってて思ったんですよ。また、その各コーディネーターの方にそういう相談窓口になってもらうことで、一定の権限というか、その役割の権限もおまかせできるっていうメリットもあるなと思っているので。やっぱ最初にそういった窓口、連絡の窓口をメンバーに対して明確に打ち出すっていうことも大事ではないかなと思いますね。

大野: なるほどね。確かにありますよね。それぞれの役割に基づいた連絡先みたいな感じですかね。

安: そうですね。それでももう、自分で判断できないってなったら、コーディネーターからそれぞれプレジデントとか、バイスプレジデントに相談が行くようにすることで、連絡の集中をある程度防ぐ、分散というか、いい意味での分散分担ができるように、なると思います。

大野: そうですね。あと、もう一つ、チャプターサクセスミーティングでしたっけ。

安: はい。

大野: リーダーシップチームとね、7人の役職者が集まってやると思うんですけど。そのミーティングのやっぱりリズムってすごく大切だと思うんですよね。時には、見かけたりする、あんまりよくない例ですけど。やったりやらなかったりみたいな。なんか気まぐれな開催頻度だったりとかってするところがあったりするところを見たこともあるんですけど。皆さんのチャプターはないと思うんですけど、あとその定期的に開催するってリズムだけじゃなくて、やっぱ毎回、定期的にやってるところは、やっぱりマンネリ化してしまうというかね、やることが目的になってしまいがちだったりするので。毎回の、やっぱり、今回のミーティングは、やっぱり、どんなことを解決したいのか、みたいそのアジェンダを事前にですね、議題ですよね。整理しといて、あらかじめシェアしたりとかっていうことはすごく大切だなと思いますので。結局その皆さんがね、時間を投資してチャプターのためにお時間を割いてくださっているのに、そこの生産性というかね、効果性が下がってしまうとすごくもったいないので。そこは一つやった方がいいんじゃないかなと思う部分としてお話しさせてもらいました。

安: そうですね。ありがとうございます。

大野: ありがとうございます。

安: ありがとうございます。

大野: ありがとうございます、皆さん。

安: 新鮮でした。
大野: はい。今日はハロウィンスタイルで、カジュアルにやってみました。

安: はい、いかがだったでしょうか?はい、楽しんでいただけたら嬉しいです。

大野: ちょっとね、カジュアルすぎて、その辺はちょっとご容赦いただければと思います。

安: そうですね、ありがとうございます。

大野: はい、ありがとうございました。

安: はい。

大野: あ、今日のタイトルなんでしたっけね。

安: 今日のタイトル…何にしましょう。

大野: リーダーシップチームの話でしたから、リーダーシップチームをやる意義みたいな話と。それから、落とし穴と、やった方がいいよ。っていうねポイントをちょっとお伝えした感じだと思うんですけども。リーダーシップチームは何もんだ、みたいな。

安: それなんか何もんだシリーズありましたね。

大野: ありましたね。はい。

安: 『リーダーシップチームは何もんだ?』でお届け致しました。

大野: お届けいたしました。

安: ありがとうございました。

大野: ありがとうございました。

第239回 7つのリーダーシップ

このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社とビジネスの自走化を支援するActionCOACHの提供でお送りいたします。

第239回は「7つのリーダーシップ」と題してお送りいたします。

安: それでは大野さん、大竹さん、本日もよろしくお願いします。

大野:よろしくお願いします。

大竹:お願いします。

安:今日のテーマが「7つのリーダーシップ」ということなんですが、これは結構メンバーの方にも、もしかしたら馴染みがある内容なのかなと思いつつ、大野さんにぜひお話を頂きたいと思います。

大野:はい。ベーシックトレーニングの中で扱って、カバーしている内容だったと思うんですけども、改めて、今日のこのポッドキャストでお伝えしていければと思っています。元々、アメリカのEDであり、一時期ナショナルディレクターも務められたフランク・デ・ラフリーさんという方がいらっしゃるんですけど、空手をやってらっしゃって、日本にも何回も来てくださっていましたけども、彼が教えてくれていた7つのリーダーシップレベル、これについて、一緒に見ていきたいと思っています。

安:ありがとうございます。ちなみに今回のこの「7つのリーダーシップ」というテーマを扱うことになった理由やきっかけを、お話頂きたいんですが。

大竹:そうですね。BNIって、マーケティングの組織だと思うんですけど、なぜリーダーシップっていうことが重要なのかっていうのは、すごく興味深いなと思っているんですよね。例えば、通常のマーケティングで、リーダーシップってあまり関係がないんじゃないかなと思うんですよ。例えば、デジタルマーケティングの世界で、リーダーシップって全く関係がないと思うんですね。とにかく、お金をたくさん積んで、見てもらう人を増やして、コンバージョンを上げていくっていうところが、マーケティングの基本になっていくと思うんですけど、BNIって、「リーダーシップゲーム」って言われるように、どれだけ主体的に人に関わっていったか、どれだけ相手に影響を与えられたかっていうことが、自分の成果につながっていくっていう、すごく面白いマーケティングの組織だなと思うんですよね。なので、今日はこのリーダーシップについて深掘りをしていったら、皆さんの成果のお役に立てるんじゃないかと思って取り上げてみました。

安:なるほど。ありがとうございます。

大野:ではまず、この7つのリーダーシップのレベルを、一通り一緒に見ていきましょう。一番下から、上に向かってお話をしていくと、まず一番下の「ポテンシャルリーダー」。これは、可能性のあるリーダー。その上の2番目が「エンタイトルドリーダー」。これは、肩書きだけのリーダーっていう意味です。そして3番目が「リレーショナルリーダー」。これは、ちゃんとチームのメンバーと信頼関係ができているリーダーという意味ですね。そして4番目が「パフォーミングリーダー」。成果を自ら出しているリーダーという段階ですね。そして5番目が「メンタリングリーダー」。これは、チームメンバーがパフォーマンスを出せるように、育成するリーダー、メンバーを育成するリーダーということです。そして6番目が、「リーダーデベロッパー」。これは、リーダーを育てるリーダーということです。最後に7番目、一番上ですけども、「レガシーリーダー」ということで、レガシーって遺産という意味ですけども、社会に遺産的な価値を残すリーダーという意味だということです。一番下のポテンシャルリーダーからいくと、このレベルっていうのは、リーダーとしての経験とか実績がないんだけれども、将来的にはリーダーになりうる資質だったりとか、意欲っていうものを持ってるっていう人です。周りからの支援とか、適切な機会の提供っていうのがあれば、大きく成長する可能性があるという段階です。

大竹:可能性を見いださないといけないっていうところで、以前、BNIって、メンター制度ってなかったと思うんですよ。私が加入した頃ってなかったんですよね。だからその人に本当にリーダーの素質があるかどうか、それをリーダーが見いだせるかどうかっていうところの仕組みがなかったと思うんですけど、今はパスポートプログラムっていう形で、この人にどんな可能性があるのかっていうことを、引き出す、それを成長させる、支援するシステムがあると思うんですよね。そこがやっぱすごく重要なことかなと思っていて、人の可能性をきちんと見過ごさずに、それをきちんとキャッチをして、育ててあげる。そういう環境ってすごく重要だなっていうふうに感じています。

安:はい、ありがとうございます。

大野:では2番目の「エンタイトルドリーダー」。肩書きだけのリーダーですよね。よく会社とかでもあると思うんですけども、その組織の中で、タイトルによって、リーダーというふうになってるんだけども、実際にはリーダーシップを十分に発揮できていない。なぜかというと、周りのチームメンバーから十分な関係性、信頼っていうのを得られていないという段階なので、リーダーが、自分の立場をチームメンバーよりも優先しがちで、チームメンバーを育てたり、あるいは導いたりするという姿勢がまだ欠落しちゃってる未熟なこともある、という段階です。ここで、さらにリーダーシップっていうのを磨いていくためには、肩書きだけじゃなくて、本当のリーダーになるための、意識改革、要するに、自分に矢印が向いてる段階から、チームメンバーのために尽くすという、サーバントリーダーシップ的な意識改革が必要だという段階だと思います。

大竹:通常の会社組織とかだと、肩書きだけのリーダーでも結構機能してしまうケースってあると思うんですけど、ただ、BNIのチャプターという組織においては、実質上、上下関係はないので、雇用関係もありませんので、この肩書きだけのリーダーシップが通用しない環境だと思うんですよね。本物のリーダーシップを育成する、実践する、そういった環境ができているので、すごく恵まれた環境だなと私は思ったりします。

安:はい、ありがとうございます。

大野:そして3番目が「リレーショナルリーダー」。信頼関係を築くリーダー、あるいは信頼関係を作れているリーダーということだと思うんですけども、このレベルになると、チームメンバーとの関係性っていうところに優先順位を置いて、重きを植えて置いて、信頼と、つながりということを土台にして、チームを動かしていくということができる段階になります。チームのメンバーに対する共感力だったり、コミュニケーションという意味での対話力に優れていて、人間関係を通じて、リーダーとしての影響力を高めていくということです。チームメンバーの感情とか、その辺の変化に敏感で、よく言われる心理的安全性っていうものを重視したリーダーシップを発揮する、という段階です。次が4番目「パフォーミングリーダー」。自ら、成果を出すリーダーという意味になりますけれども、チームをまとめつつ、具体的に、成果を出していくってことに、リーダー自身が長けていて、実行力のあるリーダー、結果を出せるリーダーということです。目標を設定して、周囲を動かして結果を出すことができる段階で、信頼関係とか、そして実績っていうものを、積み上げていくというリーダーシップです。ただ、この段階だと、リーダー自身が自らが中心になって、動いていくという傾向がまだ強い段階なので、どうしてもリーダーの属人的になりやすい課題っていうのが、まだこのレベルではあるということが言えると思います。

大竹:この段階までは、自分が中心になってチームを引っ張っていくっていう段階で、例えなんですけど、ドラゴンボールっていうアニメの世代なんですけど、ドラゴンボールの技で言うと、カメハメ波をいかに強くしていくかっていう、自分だけの自力でどこまで、大きな影響を与えられるかっていうところにチャレンジしている段階なのかなと思うんですよね。この次からがまたちょっと違うレベルに行く。次は、元気玉を覚えていくっていう段階になってくるのかなというふうに思っています。

大野:次が5番目、「メンタリングリーダー」。これは、まさに言葉の通り、メンタリングを通じて、チームメンバーを育成していく、そういったリーダーの段階になります。チームのメンバーに色々教える、あるいは、導くという、こういう役割を果たしているリーダーの段階です。リーダーの自分自身の成果ということじゃなくて、他者、チームメンバーの成長とか、成果、結果を出すっていうことを支援するということに、リーダーも喜びを感じつつ、個人とか、チームの持続的な力っていうのを育てていくということです。スキル的にはフィードバックとか、コーチングっていうものを駆使して、チーム全体に貢献していかれているという段階になります。そして、次の6番目が「リーダーデベロッパー」。リーダーを育てるリーダーという意味です。他の人を単に、成長させるというだけではなくて、次のリーダーとして育てていくという事になります。そこへ注力するレベルで、リーダーが次のリーダーを育てて、またその次のリーダーを育てていくという、この連鎖を生み出すということが、組織の未来を、将来を作っていくっていうことになって、スケーラブルな影響力を発揮してくれるということです。この段階になると、例えば、分かりやすいのは会社組織だと思うんですけども、体系的な人材育成の仕組みだったりとか、文化づくりにも関与することが多くなると思います。

大竹:この5段目と6段目になってくると、自分自身の成長というところの視点から、周りの人たちの成長っていう視点に、移っていくのかなと思うんですよね。当然、自分自身の学び、成長を辞めるべきではないと思うんですけども、それと同等か、それ以上に周りの人たちへの成長に貢献するっていうこと、そこに視点を置いていくことの重要性が出てくるのかなと感じています。

大野:それで、大事なことを1つ。自分よりも優れたリーダーを育てていくっていう意識。それが大切かなと思いますよね。

大竹:そうですね。

大野:そして最後、7番目、「レガシーリーダー」ということで、遺産を残すリーダーという段階です。自分の存在だとか、影響っていうものが、組織とか社会に、長い期間にわたって価値として残っていくと。まさに遺産ですよね。こういうレベルの、リーダーということなんですけども、組織の理念だったりとか、文化、そして、システム、仕組みだとか、その価値観っていうものを、長い期間にわたって、後々に受け継がれていく遺産、ということです。これを築くということを目指していくという段階です。つまり、今、大竹さんも言ってくれましたけど、自らの成功というよりも、いかに後進の人たちに影響を与えることができるか、あるいは与えたか、というのが、このリーダーの、価値、真価ということになります。

大竹:全体、7つを見てみて、すごく感じることなんですけど、徐々に長期的な視点に立っていってるんだろうなっていうふうに思うんですよね。最初は、自分自身が、どう成果を出して貢献するかという視点に立っていて、次は自分の周りの人たちをどう成長させて、成果を出していくかっていう視点になっていて、最後は自分が居なくても成果を生み続けるにはどうしたらいいのかっていう視点に立っているっていうところだと思うんですよね。影響のレベルがどんどん変わっていってるのかなというふうに思うんです。最初は、自分が直接関わる人に対して影響を与えていくっていうレベルがあって、その次に、自分が関わってる人が、よりその周りの人にどう影響を及ぼしていくか、影響を大きくしていくかっていうレベルがあって、最後は自分がその場にいなかったとしても、影響を与えていくっていうレベルに、どんどん変わっていくっていうところが、すごく興味深いなというふうに感じました。

安:ありがとうございます。それではそろそろ終わりの時間が近づいてまいりましたが、大野さんや大竹さんからメンバーの皆さんへメッセージはありますか。

大野:リーダーシップの7つのレベルについてお話させていただいたんですけども、今ちょうど時期的には、チャプターのリーダーシップチームの引き継ぎがされていると思うんですけども、チャプターの中でもそうですし、組織、会社においても、よく「サクセッションプランはどうでしょうか?ありますか?」みたいな話をする機会も、あると思うんですけど、例えば、経営者、社長とか、リーダーが、次の世代をも意識しながら、後継者ですとか、未来の組織体系をイメージして、デザインしていく、そして実際にそれを作っていくということが、まさにこの7つのリーダーシップのレベルに沿って意識していくということが、すごく、私も大切だなと、自分の体験を振り返りながら思うんですよね。多くの人に活用していただけたらなというふうに思います。

安:はい、ありがとうございます。では、大竹さんからもお願いします。

大竹:はい。今日の7つのレベルのリーダーシップという話を聞いて、自分が今どのレベルにいるのかなっていうのを、確認をしてみようと思いました。そして自分が、どのレベルを目指していくのか、そのレベルを目指していくために、どんなことをしていけばいいのかっていうことを改めて考えていこうかなと感じました。

安:はい。ありがとうございました。まさにこのリーダーシップの話は、私もメンバーとなってから、12年近くが経ち、何度も聞く話ではあるんですが、非常に深い話だなといつも感じています。リーダーというのが本当に肩書きではなく、自ら主体的に他の人に、あるいは、そういうコミュニティ全体に影響を与えていける、そういう意識をどんどん広げていくこと自体が、まさにレガシーリーダーになっていくための大切なプロセスにもなっているなと、私自身も感じています。大野さん、大竹さん、ありがとうございました。

大野:ありがとうございました。

大竹:ありがとうございました。

安:最後までお聞きいただきありがとうございました。今回の話はいかがでしたでしょうか。皆さんからのご意見やコメント、本当に励みになります。よろしければ、InstagramやYouTubeで発信しておりますので、公式サイトと合わせて、ぜひコメントを残していただけると嬉しいです。皆さんの声が、次回のトピックや内容をより良くしていくための大切なヒントになるかもしれません。一緒にこのポッドキャストを成長させていければと思っています。それでは、次回もオフィシャルBNIポッドキャストでお会いしましょう。See you next week.

 

第238回 Shall we dance?

このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社とビジネスの自走化を支援するActionCOACHの提供でお送りいたします。

第238回は「Shall we dance?」と題してお送りいたします。

安: では大竹さん、今日もよろしくお願いします。

大竹:お願いします。

安:今回のテーマ「Shall we dance?」ですが、これはどのようなお話なんでしょうか?

大竹:はい、ありがとうございます。これ、日本ではあまり使われない言葉なんですけど、海外のBNIに行った時に聞いた言葉で、すごく大好きな言葉があるんですけど。1to1の話なんですけどね。1to1をする時に「1to1ダンスカード」っていう言い方をするんですよね。この表現が、僕はすごい好きで、1to1の本質を表しているんじゃないかなと思ったので、今回ちょっと取り上げてみたいなというふうに思いました。

安:なるほど。「1to1ダンスカード」という名前の何かがまずあるってことなんですか?

大竹:例えばグローバルコンベンションに行った時に、世界中のメンバーの人たちがそこかしこで皆さん1to1をされてるんです。その話し込んでいるところの横に、「1to1ダンス中」みたいな感じで札が立ってるんです。そうすると、「あ、あの人たち1to1中だから、あまり今話しかけない方がいいな」ってことがわかるんですよね。

安:そうなんですね。

大竹:この「ダンス」っていう表現がすごくいいなと思っていて、1to1っていうのは、相手と踊るダンスのようなものなんだと。つまり、自分のことばっかり言っても、相手のことばっかり聞いても、やっぱダンスって楽しくないと思うんですよ。押したり引いたり、自分が前に出たり、相手が前に出たりっていうふうに、交互に、やっていくことによってダンスって、成り立つものだし、楽しいものだというふうに思うので、ダンスをするように1to1をしましょうっていうことなんだろうなっていう風に思うんですよね。

安:なるほど。まさに相手のペースを考えながら、同じように、流れるように動きを取りましょうみたいな。

大竹:そうですね。ジャズとかも、近いのもしれないですけど、セッションするっていう感じですかね。相手の音に合わせて、自分も合わせて音を出していったりとか、今度は自分がリードして相手もそれに合わせていくとか。そういうパートが行ったり来たり、主従が入れ替わったりしながら、一つの曲を創り出していくっていう感じだと思うんですけど、それが1to1にも言えるっていうことだというふうに思うんですよね。

安:ダンスという言葉は海外では割と当たり前に使われる言葉なんでしょうか。確かに日本ではあまり馴染みがないというか。ダンスといえばもう「踊る」というような印象があるんですけど。

大竹:そうですね。割とこれ使われる表現なんだというふうに思うんですよね。でも、ダンスって考えると、結構私は、気楽というか。要はダンスって考えた時に、相性がいい人もいれば、たぶん悪い人もいると思うんですよ。なんかペースが合わないなみたいな人もいると思うんですよね。ダンスって、いろんな相手と踊ることでたぶん上達していくものなのかなっていうふうに思いますし、楽しく踊れた人とは、たぶん何回も踊りたくなるものなんじゃないかなっていうふうに思うんですよね。それが、繰り返しの1to1につながっていくっていうのも、すごくダンスで表現すると分かりやすいなっていうふうに思うんですよね。

安:そうですね、確かに。楽しければまたやりましょうねって、次の日程を決めて、その日の1to1は1回終わるけれども、またそのほかの次のタイミングが来たら、また続きを話せたりだったりとか、少し間が空いたので、新しいビジネスチャンスの話とか、最近の近況報告とか、そういったことが話せると、どんどん、その人との関係性も深まっていくと思いますし、そこから新しいビジネスチャンスにつながるかもしれないし、リファーラルなどにつながるかもしれないですもんね。

大竹:そうですね。「また次のダンスの予約をしましょうね」っていうところで、最初は、息が合わない部分もたぶんあると思うんですね。お互いのことを知らないので。でもだんだん、相手のことを理解してくると、ダンスするペースっていうんですかね、そのやりとりがどんどん息が合ってきて、最後は、本当シンクロするような感じでダンスを踊れるようになるのかなっていうふうに思うんですよね。

安:確かに。そういう1to1がダンスのようにできたら、すごくその時間はとても充実した時間になるだろうなと思うんですけど、逆に大竹さんからご覧になって、この1to1の仕方はちょっとダンスではないかもなと思うような、やり方というと、ちょっと固執してしまうのであまり良くはないかもしれないんですが、こういうのだとどうなんだろうっていう、あまり適切ではないようなやり方って何かありますか。

大竹:そうですね。ものすごく四角四面というか、手続き的っていうんですかね。「じゃあ、私がまず30分話しますね。」「じゃあ30分経ちました。はい、今度あなたのターンです。どうぞ。30分。」「では、今後リファーラル出し合えるように頑張りましょう。」みたいな。なんかそういうこう、ものすごく杓子定規な感じ。これ、ちょっとダンスとしてはすごく面白くないのかなっていうふうに思うので、せっかく1to1シート、いろんなシートがあって、準備ができるような形になっているので、やっぱりどうダンスをするかっていう、例えば、どんな質問を投げるかっていうのも、相手との踊り方を考える一つの、要素だというふうに思うので、手続き的に、「はい、私の番が終わったら、あなたの番。」みたいな、そういう形はあんまり、私は、好きじゃないなっていうふうに思うんですよね。

安:なるほど。そうですね。効果的な1to1の方法っていうのは、私がメンバーとしてBNIを活用するようになってから、少しずつ変化してきているように感じていまして、より今の、推奨というんでしょうかね、いいよって言われているやり方って、確かにまさにダンスをしているかのように、お互いが興味を持った部分を深掘りして、相手に質問をして、それに対して回答をする。そこからまた違う話になったり、深掘りがさらに深まったりする、というところを重要視しているように感じています。昔はそういうちょっと杓子定規的なやり方が結構多かったのかなっていう気が私自身もしているんですけど、事前に1to1のシート、略歴シートやGAINSシートなどをもらって、少し読んだ状態で当日を迎えると、結構私の中の興味だったりとか、「あ、これもう少しよく分からないから聞いてみようかな」と思う部分を質問して、回答してもらいながら、相手のことを理解して、それがリファーラルにつなげられるっていうことがよくあるんですよね。まさにそういうところを大事にできるような1to1がダンスというイメージにもつながるのかななんて思いました。

大竹:まさにそうだと思いますね。相手のことを理解するのに、自分がいつも話していること、用意してきたことを話すだけだと、その人のこと、本当には分からないと思うんですよね。でも、お互い質問をし合うことによって、相手がどういう質問をするかによって、相手の価値観ってやっぱ違ってくるなと思うんですよね。人によってたぶん興味を持つところって変わってくるので、「あ、この人はこういう質問をしてくるっていうことは、この部分にすごく興味を持ってるんだな」っていうことで、相手のことをより深く理解できる。何を話すかよりも、何を質問するかによって相手を理解することはできるのかなというふうに感じています。

安:ありがとうございます。何か大竹さんの方で具体的なダンスをしているなという例とか、具体的なエピソードって何かありますか?

大竹:そうですね。ダンスも、踊り方って多分色々あると思うんですよね。だから、当然、リファーラルについて話し合うっていうことも、大切なことだと思うんですけど、あんまりそれに縛られすぎない方がいいのかなっていうふうに思うんですよね。例えば、最近読んだ本の学びについてお互いにシェアをするとだったりとか、自分の会社の、例えばマネジメントの悩みを、ちょっと相談をしてみるだったりとか、今取り組もうとしてる新しいビジネスの話をするとだったりとか、もしくは、趣味の話とかで、お互いのエネルギーを充電をする、そういう時間にするだったりとか、最新の情報交換をするとだったりとか、もしくは、もっと信頼関係が深まってきたら、家族についての悩みを、ちょっと打ち明けてみるだったりとか、お互いの未来の、例えば10年後の夢について語り合ってみるだったりとか、あとは、過去の痛みについて、ちょっと分かち合うだったりとか。信頼関係の段階によって、踊り方ってどんどん変えていってもいいのかなと、話す内容って変えていってもいいのかなっていうふうに感じてます。

安:ありがとうございます。確かに毎回同じ話をするのではなくて、よりその話が広がっていたり深まっていたりすることによって、お互いの信頼関係により磨きがかかるというか。それでお互いを信頼できるようになっていくようになり、相手のことを、好きになれるようになってくるのかなというふうに思いました。ちょうど、前の236回で「もっと1to1でもっとビジネス」の再配信をしましたけれども、あそこでは回数を重ねることによって、リファーラルの質なども、もちろんリファーラルの件数なども増えていくっていう相関関係のお話がありましたけども、ただ単に回数を重ねればいいというものではないというところが、まさに、今回のダンスというところに表れているのかなというふうに思いました。

安:それではそろそろ終わりに近づいてまいりましたが、大竹さんからメンバーの皆さんへメッセージはありますか。

大竹:今回、1to1ダンスカードっていう話で、「ダンスをするように1to1をしましょう」という話だったんですけど、ダンスをする相手を1人ずつ増やしていくっていうことが、大事なのかなというふに思っていて、これがもっと1to1のダンスをより上手に、いろんな人とセッションしながら踊れるようになったら、もっとBNIの活動って楽しくなっていくんじゃないかなっていうふに思うんですよね。この踊り方があまりうまくないと、1to1が、やらなきゃなんないことというか、タスクのようになっていってしまう。でも、自分の踊り方次第、あと踊れる種類をどんどん増やしていくと、「あ、この人とはこういう話をしよう」「この人とは、違う話をしよう」みたいな感じで、いろんな踊り方を覚えることによって、BNIの活動が、もっともっと楽しめるようになってくるんじゃないかなっていうふうに思っています。

安:ありがとうございます。まさに私も複数回メンバーの方と1to1をすることも多いんですけれども、毎回やはり楽しみがあると言いますか、その人の話を聞いて、近況報告などを聞いて、刺激を受ける部分もありますし、逆に自分の最近の話をすることによって、相手の方に何か新しいきっかけやチャンスを提供できるなんていうこともよくあるので、ぜひダンスをするように、一緒に、まさに「Shall we dance?」の世界ですね。一緒にダンスをするように1to1をしていきたいなと改めて思いました。大竹さん、ありがとうございました。

大竹:ありがとうございました。

安:最後までお聞きいただきありがとうございます。今回のお話はいかがでしたでしょうか。皆さんからのご意見やコメント、本当に励みになります。よろしければInstagramやYouTubeで発信しておりますので、公式サイトと合わせてぜひコメントを残していただけると嬉しいです。皆さんの声が次回のトピックや内容をより良くしていくための大切なヒントになるかもしれません。一緒にこのポッドキャストを成長させていけたらと思っています。それでは次回もオフィシャルBNIポッドキャストでお会いしましょう。See you next week.

第237回 チャプター成功の秘密

【参照】英語版:Episode 423: What Is Success?

このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社とビジネスの自走化を支援するActionCOACHの提供でお送りいたします。

第237回は「チャプター成功の秘密」と題してお送りいたします。英語版のエピソード423をご参照ください。

安: それでは大野さん、大竹さん、今日もよろしくお願い致します。

大野:よろしくお願いします。

大竹:お願いします。

安:第237回、今回のテーマが「チャプター成功の秘密」ということなんですが、これについてお話をしていただけますでしょうか。

大野:チャプターたくさんありますけれども、日本にも今380を越える数のチャプターがあります。世界には1万1千を超えるチャプターがありますよね。その中でやっぱり上手くいっているチャプターとそうでないチャプター、成功しているチャプターと成功していないチャプターという言い方もあるかもしれないですけども、そういう違いはどこから出てくるのかっていうのは、結構日本でも皆さん疑問に思ったり、知りたいなって、その秘密はどこに隠されているのか、秘訣はどこにあるのかみたいなのを思われることも少なくないんじゃないかなと思うんですけど、ここで最初に上手くいっているチャプターとか、成功しているチャプターの定義をしておきたいんですけど、大竹さんどんな要素が上手く行ってるチャプターにはあると思われますか。

大竹:そうですね。毎週、ビジターさんがたくさんいらっしゃっているだったりとか、リファーラルがたくさん交わされているとか、ミーティングにメンバーのほとんどが早めに来ているとか、そういったことがあるんじゃないだろうかというふうに思います。

大野:そうですね。そういうパフォーマンスというか、数字的なものと合わせて、毎週の定例会を皆さんが楽しみにしている。火曜日のミーティングなのであれば、火曜日が来るのが待ち遠しいみたいな。そういう感情的な部分もあるかもしれないですね。

大竹:そうですね。うまくいっているチャプターのメンバーの方と話をすると、すごく自分のチャプターを誇らしく思っている、すごい自分のチャプターをある意味みんなに知って欲しいとか、もしくは自分のチャプターメンバーのことをもっとたくさんの人に知って欲しいっていうふうに、誇りに思ってるなっていうのをすごく感じますね。

大野:このトピックについて、マイズナーさんも英語のポッドキャストエピソード423、こちらでシェアしてくれてるんですけど、マイズナーさん曰く、「成功には秘密なんてないんだ」と。「成功は単純に、すでに広く知られていることを、徹底的に実践するということが、成功の秘訣だ。」というふうにおっしゃってるんですよね。

大竹:もう一つ、マイズナー博士がよくおっしゃる言葉で、「6つのことを1000回やりましょう」と。「1000のことを6回やるのではなく」という話をよくされているんですよね。この6つの基本、基礎となること、大事なこと、これを本当に繰り返し繰り返し、愚直にやっていくということが重要なんだという話なんですよね。よく「成功の秘訣なんですか」って聞く人は、おそらく楽して成功する方なんですかとか、ショートカットする方法なんですかとか、なんか裏ワザみたいな何ですかみたいなふうに、そういう意図があるんじゃないかなと思うんですけど。そういうことはないんだと。実は6つの本当に基本的なこと、誰もが知っていること、それを本当に一貫性を持ってやり続けられるかどうかが、成功の秘訣なんだということをおっしゃっているなというふうに思います。

大野:この英語のエピソードの中で印象的だったところが、女性のメンバーが、マイズナーさんと話をしていて、今までずっと何年も、けっこう長いことメンバーをやられている方だったと思うんですけど、ずっと成功の秘訣というものを探し続けていたと。何年かかってもなかなか見つからなかったっていう。やっと気がついたと。単純なこと、もうすでに知られていることを、今おっしゃったように、6つのことを 1000回やるって、もう徹底的にやるっていうことなんだってことがやっとわかったと。長年の疑問が解けたっていう話をされていて、印象的だったなと思いますね。BNIにおいても、うまく行ってるチャプター、そうでないチャプターって2つに分けるっていうのはちょっと乱暴かもしれないんですけど、大事なことというのは、やっぱり基本っていうものをしっかりと素直に忠実に実行していくっていうことなんだと思うんですよね。そのために示されているマニュアルだったりとか、トレーニング、それから既存のシステムを、しっかりと活用していくっていうところのマインドが絶対欠かせないだろうし。そのために、リーダーシップチームのトレーニング、 TLT(チームリーダートレーニング)というのが用意されてたりとかするわけなので、もう既にあるものを、実際徹底的に実行していくって。どうしてもやっぱり、クリエイティブに、トレーニングもあまり受けないままに、自分たちでいろいろ創意工夫をしてやろうとしているチャプターも少なからず見受けられると思うんですけど、そうすると、もうすでに成功するやり方っていうのがあるのに、それを学ぼうとせずに、あるいはそれを使おうとせずに、自分達のアイディアだけでやろうとしてしまうと、せっかく皆さん、毎週集まって同じ目的に向かってやろうとしているのに、わざわざ遠回りしてしまうみたいな、そういう場面っていうのはときどき、見受けられて、ちょっと残念だなと思うんですけど。

大竹:そうですね。やっぱり基本って、ともすればすごく退屈になってしまうというか、同じことの繰り返しみたいに見えてしまうんですけれども。BNIの伝統的に大事にしてるものとして、常に楽しみの要素を基本にするっていうところがあったと思うんですけど。すでに決められているものの中で、どのように楽しみの要素を入れるかっていうことが、すごく重要なのかなというふうに思っていて。結局継続していく必要があるわけですよね。6つのことを 1000回やるためには、最低でも1000日間は必要だっていうことになるので、それを継続していくためには、やっぱり楽しみの要素をどれだけ自分たちで工夫していくかというところ、想像力を、プログラムを変更することに使うのではなくて、決められたプログラムをどうやって楽しんで運用するかっていうところに使うことが成功の秘訣なのかなというふうに感じました。

大野:もう一つ、英語のエピソードの中で印象に残っているストーリーが、マイズナーさんがトレーニングで、おそらくリーダーシップチームのトレーニングか何かかなと思うんですけど。いろんなチャプターのリーダーシップチームが、参加しているところで、当然めっちゃうまくいっているチャプターっていうのは、いくつかやっぱりあるわけですよね。一方でやっぱり上手く行ってないチャプターもいて、その両方のリーダーシップチームが一緒に参加しているような場面だったと思うんですけど。一人メンバーの方が手を挙げてマイズナーさんに「質問があります」と。マイズナーさんが「どうぞ、どんな質問ですか」って言ったら、「いや、あなたに質問じゃないんです」と。「彼らにちょっと聞きたいんです」というふうに言って。彼らっていうのは、上手くいってるチャプターのリーダーシップチームですよね。彼らに成功の秘訣、そのチャプターをうまく運営していくための秘訣を教えて欲しいというふうに。マイズナーさんが、上手くいってるチャプターのリーダーシップチームに「よかったら答えてあげてください」って。うまくいってるチャプターのプレジデントが、立ち上がって、「秘密はコレです」と言って、マニュアルを手に掲げて答えたらしいんですよね。「私達のチャプターはこのプログラムを忠実に実行している」と。「でもおそらくお話を聞いてると、あなた達はしてないですよね」と指摘をされて。「大事なのは、不平不満を口にする前に、まずこの仕組み通りにやってみるってことだ」というふうにきっぱりと言ったんだそうです。すごい場面だなと思うんですけど。要は彼の言わんとしてたことは、やっぱりうまくいく、成功するチャプターというのは、言い訳とかをするんじゃなくて、マニュアル通りにやっていくと。逆に上手くいかないチャプターっていうのは、やっぱり何かうまくいく方法があるんじゃないかみたいなシークレットを探し続けて、既存の仕組みというのを無視して、やろうとしない、学ぼうとしないっていうことだと思うんですよね。なのでここにもやっぱりマイズナーさんが言ってる、「共通の知識の非凡な実行」それが成功の鍵であって、毎日の継続・実行っていうことが大切なんだっていうことを結論としておっしゃってると思うんですよね。よく言われるこのフレーズも、印象的なんですけど、「努力しないで成功するための秘訣っていうのは、永遠に謎のままである」と。まさにその通りだなと思いますよね。

安:それではそろそろ終わりの時間が近づいてまいりましたが、大野さんや大竹さんからメンバーの皆さんへメッセージはありますか。

大野:やっぱりマイズナーさんもおっしゃってる成功の秘訣、チャプターとして上手く行くための秘訣ということで、やっぱりハードワーク、「一生懸命やるってことは欠かせないんだ」っていう風におっしゃってるのはやっぱり、大切なメッセージだなということと、やっぱり 一貫性ですよね。 一貫性というのが最も大事なことなんだけども、実はシンプルだけども実行するというのは実は難しい部分であるということですよね。でも、そんなにできないわけじゃないと、やり続けることが難しいんだけども、やることは難しいことではなくて、単純なことであるっていう話だったと思うんですよね。なので、楽な道っていうことではなくて、効果のある、結果につながる方法っていうのはわかってるのだから、それをしっかりと使っていく、実行していくっていうことをメッセージとして伝えてくださってるんじゃないかなというふうに思います。大竹さん、どうですか。

大竹:はい、ありがとうございます。今日はBNIが40年間成長し続けてきた秘密に、ちょっと迫ったような内容だったなというふうに思うんですけど。6つのことを1000回やり続けるための体系的な仕組みをきちんと作って、人はやっぱり環境がないと続けることはできないので、そういう環境としての体系的な仕組みを作り上げて、その仕組みを学び続ける環境も提供して、それを学び続ける中でメンバー同士が強い関わりを持っていく。そういった場を作っている。それがもしかしたら40年間成長し続けている秘訣なのかなという風に今日感じました。

安:大野さん、大竹さん、ありがとうございました。

大野:ありがとうございました。

大竹:ありがとうございました。

安:最後までお聞きいただきありがとうございます。今回のお話はいかがでしたでしょうか。皆さんからのご意見やコメント、本当に励みになります。よろしければInstagramやYouTubeで発信しておりますので、公式サイトと合わせてぜひコメントを残していただけると嬉しいです。皆さんの声が次回のトピックや内容をより良くしていくための大切なヒントになるかもしれません。一緒にこのポッドキャストを成長させていければと思っています。それでは次回もオフィシャルBNIポッドキャストでお会いしましょう。See you next week.