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このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社とビジネスの自走化を支援するActionCOACHの提供でお送りいたします。

第282回は「『北極星』で庭を造ろう!」と題してお送りいたします。
安: それでは大野さん、大竹さん、本日もよろしくお願いします。
大野: よろしくお願いします。
大竹: お願いします。
安: そういえば大竹さんは今千葉県の君津にいらっしゃるんですよね。
大竹: はい、そうですね。すごく田舎というか、山合いのエリアで、本当に自然ばかりしかないと、人間より動物の方が多いんじゃないかというエリアに住んでおります。
安: なるほど、今周り例えば庭とか畑が多いって聞いたことがあるんですけど、今の時期って庭とか畑のお手入れも結構大変なんじゃないですか?
大竹: めちゃくちゃ大変です。田園風景って人が手を入れているからこそ保たれるものなんだなって引っ越してから思ったんですよね。植物が放っておいて育っている状態って思った通りの形には必ずならないので、草刈りだったりとか水をやったりとか、どこに何を植えていくかというのは考えて、手をかけ続けていかないと、あっという間に耕作放棄地というね、ボサボサの庭になってしまうということなんですよね。
大野: それってチャプターにも似ている感じがしますね。
大竹: 言われてみればそうかもしれないですね。今日はまさにそのテーマでお話ができればなという風に思っております。
安: はい、それでは、今回のテーマが「北極星で庭を作ろう」というタイトルなんですけども、北極星と庭という2つの比喩が入ってますよね。これ一体どういうことなのか、大野さんお話しいただけますでしょうか。
大野: はい、今回は、特にチャプターの未来に明るいイメージを持てなくなってしまっているそういったメンバーの皆さんに向けてお話ししたいと思っています。人数が少しずつ減っている、あるいは毎週のチャプターミーティングもかつて程の活気がなくなっている、何か変えなくちゃいけないとは思っているんだけども、何を目指したらいいのかわからない、そういうチャプターにとって再出発のきっかけになるのが共通のビジョンだと思うんですね。
安: その共通のビジョンが北極星ということなんですかね?
大野: そうですね。北極星っていうのは進む方向を確かめるための目印としてよく使われますよね。チャプターに置き換えると、私たちは何のために集まっているのか、毎週このチャプターを通じて誰にどんな価値を届けたいのか、という共通して目指す方向のことですね。それから庭というのはチャプターそのものだと思うんです。庭っていうものにはそこで育つ植物があって、土があって手入れする人がいますよね。チャプターにも様々な専門性を持ったメンバーがいて、メンバー同士の関係があって、毎週の活動がありますよね。
大竹: なるほど。どんな庭を作りたいのかという方向性が北極星ということなんですね。
大野: そうですね。魅力的なチャプターというのは、質の高いリファーラルが活発に交わされているとか、毎週のチャプターミーティングに活気があるとか、メンバー同士がお互い敬意を持って関わっているとか、いくつかの特徴があると思うんです。ただそうしたチャプターはたまたまいい人達が集まれば自然に出来上がるというものではないんですよね。メンバーが自分たちはどこを目指しているのかっていう共通の方向を持っていることがすごく大事だと思うんです。
安:なるほど。結構この話ってトレーニングなどでも聞いたことがあるんですけど、そうした北極星が共有されていないとどんなことが起こるんでしょうか。
大野:やっぱり、よくあるのはみんな一生懸命なんだけれども、力が一つに集まらない、みんなバラバラになっている状態ですよね。ある人は自分の売り上げを大きく伸ばしたいと思っている、別の人は楽しく活動できればいいと思っちゃってる、また一方で地域に貢献したいと思っているメンバーもいたりとかして、どれも間違いではないし、それぞれが目指すものなんですよね。ただ、お互いが何を大切にしているのかを知らないままだと、チャプターで何かを決めるたびに意見がぶつかり合ってしまうということが起きてしまいます。
大竹:例えばみんなで一つの庭を手入れしているんだけれども、どんな庭にしたいかということを誰も話していないとします。ある人は花を植えて、ある人は野菜を育てて、別の人は広い芝生にしたいと思っている。一人一人は善意で動いているし汗もかいているんです。でも場合によっては誰かが大切に植えたものを、別の人が雑草だと思って抜いてしまうかもしれないですよね。
安:そうですね、それ悲しいですよね。 どっちも庭のために動いたはずなんですけどね。
大竹:そうなんですよね。チャプターでも同じで、誰かの意欲が足りないとは限らないと思うんです。むしろみんな良かれと思って動いている。でもどんな庭を一緒に作りたいのかが共有されていない。だから方向性が決まっていないと少しずつごちゃごちゃになってしまうんだという風に思います。
大野: インテリアなんかも同じかもしれませんね。どんな空間を作りたいのかを決めないまま、それぞれが好きな家具を持ち込んだりとか、好きな壁紙を貼ったりとかしてしまったら、一つ一つはいい家具だったりいい色彩だったりしても、部屋全体にまとまりがなくなってしまうと思うんですよね。
安:確かに。ではメンバー全員で理想のチャプターについて話し合って、北極星を決めればいいということなんでしょうかね。
大野: 理論的にはそうなんですけども、実際にはそんなに簡単ではないんですよね。人数が多いチャプターで全員が一からビジョンを作って合意に持っていくっていうのはかなりハードルが高いと思うんですね。実際以前私が関わったことがある40人前後のチャプターでビジョンを作ろうとしたことがあったんですよ。全員で決めるっていうのはもう難しいっていうのは分かっていたので、3人ぐらいで委員会を作って草案を考えてもらったんですね。ただ出来上がってきたものをメンバー皆さんに示しても全然合意を得ることができずに、結局その話自体が立ち消えになってしまったんですよね。
安:委員会を作ってもうまくいかなかったんですね。
大野: そうなんです。ですから全員で言葉を出し合えば自然に一つのビジョンが出来上がるなんていう風に考えてしまうと、現実には難しいということがあるということですね。
安:なるほど。ではすでに活動しているチャプターが途中からビジョンを導入するという場合はどうでしょうか。
大野: そうですね。これはビジョンを途中から導入するというのは、先ほど申し上げたように非常に難しいと思うんです。例えば野球で言えば、草野球を楽しみたい人達と甲子園を本気で目指したい人達が同じチームにいるような状態です。あるいは今の規模を大切にしたいという人達と10倍の成長を目指したい人達が混在している。どちらが正しいとか間違っているという話ではないんですよね。ただ途中から突然今日から甲子園を目指しますと言われても、全員が賛成するというのは難しい話ですよね。
安:確かにそうですね。最初から甲子園を目指すと分かっていれば、同じ思いの人が集まりやすいですよね。
大野: そうなんです。立ち上げの時であれば、その北極星に共感する人に参加してもらうことができますよね。でももうすでにいろんな目的を持った人達が集まっているところで、解像度が高いはっきりしたビジョンを、強いビジョンを示すと、賛成できない人も当然出てきちゃうわけですよね。逆に誰も反対しないようなふわっとした表現すれば、導入はしやすくなるんですけども、反対されない代わりにメンバーたちが強く関心を持たないということも起こってしまうと思うんですよね。
大竹:誰にでも当てはまるけれども誰の心にも深く残らない言葉になってしまうということですね。
大野:そうですね。なので北極星を作るというのは綺麗なスローガンを考える作業ではないので、私たちはどんなチャプターを目指すのかっていうことを選ぶ作業なんですよね。
安:選ぶということは、場合によってはそこに共感できないという人もいるということでしょうか。
大野: そういうことだと思います。だからこそやっぱり順調に活動している大きなチャプターに対して、今すぐ全てを壊してビジョンを作り直しましょうという風に言いたいわけではないんですね。今回の話というのはむしろ、今のまま進んでいっても先が見えないなと、明るい未来というのが見えないなというような状況、あるいはもう人数が少なくなってきちゃったチャプター、あるいは一度立ち止まって再出発する必要があるんじゃないかなと感じているチャプターにより向いたものになっていると思うんですね。そういう段階であれば、今あるものを変えるリスクよりも何も変えずに進み続けるリスクの方が大きいかもしれない。だからこそ本当にこの庭をどうしたいのかっていうのを残っているメンバーで率直に話すことができると思うんですよね。
安: 確かに。人数が減っているということが必ずしも終わりを意味するわけではなくて、方向を捉え直す機会にもなり得るということですね。
大野: そうですね。あるチャプターでは、最初の更新、1年後の更新のタイミングで6人ぐらいメンバーが減っちゃったことがあったんですね。普通に考えると残ったメンバーの意欲も下がりそうですよね。でも実際は逆だったんですよ。残った人達は、これならみんな同じ思いでまとまることができるっていう風に確信できて、むしろ前向きになれたんですよね。もちろん人数を減らすこと自体が目的ではないんですけども、ただ次の成長のために一時的に人数が減るということが必要な場合もあると思うんですよね。
大竹:逆の例もありますね。あるチャプターでは最初にグローバルにビジネスをする経営者が集まるという明確なコンセプトを持ってスタートしました。そのために英語を使えることが参加する人達の大切な共通点、条件だったわけですね。ところが途中で人数が減ってきてしまって、とにかく人を増やさなきゃならないということになった。そこで最初に決めたコンセプトとは異なる人も受け入れるようになっていきました。一人一人に問題があったわけではありません。ただ人数を優先するうちに、最初に決めた北極星が少しずつぼやけていってしまったんですね。結果としてチャプターの求心力がなくなり、最後は解散するということになってしまいました。
安: ありますよね、そういうことね。最初に北極星を決めてても、それで終わりってわけではないんですよね。
大竹: そうなんですよね。庭も最初に設計図を書けば終わりということではなくて、手入れをやめれば雑草が増えますし、その場しのぎで何でも植えていけば、いつの間にか最初に目指していた庭ではなくなってしまう。チャプターも人数が減った時ほど、誰でもいいから増やそうと考える前に、私たちはどんな人達とどんな価値を生み出すチャプターなのか、これを確かめる必要があるという風に思います。
大野: いや本当そうですよね。人数を増やすということはもちろん大切なんですけれども、ただ何のために増やすのか、どんな人に仲間に加わってほしいのかっていう、この北極星を忘れてしまうと人数が増えてもチャプターの力が一つにまとまらなくなってしまいますよね。
安:では未来が見えにくくなっているチャプターはどこから始めたらいいんでしょうか。
大野: そうですね。まず今の延長線上に自分たちが望む未来はあるだろうかっていう風に率直に問いかけてみていただきたいと思います。もし答えがこのままではちょっと難しいっていうことなのであれば、次に今後もこのチャプターを続けていきたいと思う人達で、誰のどんな役に立つチャプターでありたいのかというのを話してみる。人数が少ないチャプターであれば全員で話すこともできます。一方で人数が多ければ、まず少人数のチームで原案を作って、その後メンバーの声を聞きながら磨いていくっていう方が現実的だと思います。ただ言葉だけをまとめるのではなくて、なぜその未来を目指したいのかというストーリーまで伝えるってことが大切ですね。
大竹:そして北極星を決めたら毎週の判断に使うということですよね。例えばこの人にチャプターへ加わってほしいだろうか、この企画を実施すべきだろうか、このチャプターミーティングの進め方でいいだろうか、迷ったときに、それは自分たちが目指す庭に近づく選択だろうかということを考える。北極星は壁に飾る言葉ではなくて、日々の選択を揃えるためのものだという風に思います。
大野:そうですね。それから北極星は一度決めたら放っておけばいいというものではないんですよね。定期的に見上げて確認をする、自分たちの判断とか活動がその方向に合っているかを確かめる、必要であれば環境の変化に合わせてみんなで言葉を磨いていけばいいと思うんですね。
安: ありがとうございます。それではそろそろ終わりの時間が近づいてまいりましたが、大野さんや大竹さんからメンバーの皆さんへメッセージはありますか?
大野: はい、もし今ご自身のチャプターの未来を悲観しているとしたら、人数が減っているという事実だけを見て、もう難しいと決めつけないでいただきたいと思うんですね。それは本当に同じ方向を目指したいという人達でチャプターを作り直す良い機会かもしれません。全員を無理に一つにまとめようとするのではなくて、私たちはどんな未来なら本気で目指したいのかというのを率直に話し合ってみてください。北極星が見つかれば人数が少なくても、一人一人が同じ方向へ力を注ぐことができます。その状態が次の成長の土台になるはずなんですね。
大竹:庭は植物の数だけで魅力が決まるものではないと思うんですね。どんな庭を作りたいのかがあって、その庭に合う植物が育って、それぞれが実りを分け合っている、だからこそ人が訪れたくなる場所になります。チャプターも同じで、まず人数を増やすことではなくて、自分たちは何のために集まっていて、誰に価値を届けたいのか、これを確かめることが必要な時があると思います。そして全員が少しずつ手をかけ育った実りを互いに分け合う、それはBNIの理念であるギバーズゲインを形にすることでもあるという風に思いました。
安: 大野さん、大竹さん、ありがとうございます。今日のお話を伺ってチャプターの北極星というのは、みんなが反対しないきれいなスローガンではなくて、自分たちはこの未来を選ぶんだという意思なのだと感じました。だからこそ途中から作るのは簡単ではありませんし、全員の合意を得ようとするだけではうまくいかないこともあるんですよね。一方で人数が減った時やこれまでのやり方では未来が見えなくなったという時は、自分たちの庭を作り直す機会にもなります。まずは今の延長線上に私たちが望む未来はあるだろうかと問いかけてみる、その答えが新しい北極星を探す最初の一歩になるのではないでしょうか。改めまして大野さん、大竹さん、ありがとうございました。
大野: ありがとうございました。
大竹: ありがとうございました。
安: 最後までお聞きいただきありがとうございます。今回のお話はいかがでしたでしょうか?皆さんからのご意見やコメント本当に励みになります。よろしければInstagramやYouTubeで発信しておりますので、公式サイトと合わせてぜひコメントを残していただけると嬉しいです。皆さんの声が次回のトピックや内容をより良くしていくための大切なヒントになるかもしれません。一緒にこのポッドキャストを成長させていければと思っています。それでは次回もオフィシャルBNIポッドキャストでお会いしましょう。See you next week.
