第174回 不景気参加お断り。

このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社の提供でお送りいたします。

概要

マイズナー博士がBNIを創立してから35年。その間に、3度のリセッションを経験。
今回、新型コロナウイルスの影響によるリセッションは4度目。

90年代初頭のリセッションの最中でも、10年以上不動産仲介をしている男性が、業績が好調で、しかもベストの年になっていると言う。
不動産市場の下振れが続く中で、どうしてそれが可能なのか?

男性はその秘訣を話してくれた。
その秘訣とは!?

まず大切なのは態度。『不景気参加お断り。』と書かれた缶バッヂに象徴されるのは、自身の態度。
困難な状況においては、同時にたくさんのチャンスも出てくるもの。
困難を乗り越える解決策や、チャンスにフォーカスして行動する事が大切。

リセッションのような困難な時期に、多くの人たちは、ビジネスを失う事に対する怖れに意識が奪われてしまう。
凍り付いたように身動きが取れなくなってしまい、解決策ではなく、問題にフォーカスしてしまう。

不動産市況が悪い時に、どんなチャンスがあるのか?
男性は、大きなチャンスが2つあると言う。

安: 第174回は、『不景気参加お断り。』と題してお送りいたします。英語版のエピソード669をご参照ください 。

提供: コンクリ株式会社

それでは大野さん、今回はどのようなお話なんでしょうか。

大野: はい、今回のタイトルは、日本語では「不景気」という言葉を使っていますが、英語はリセッションですね。マイズナー博士が1985年にBNIをスタートしてから、三度の景気後退(リセッション)を乗り越えてきていて、今回が四度目のリセッションという事なんだそうです。
この四度のリセッションを経験してきた中で、マイズナー博士が発見した事があると仰っています。
それは、厳しい経済状況を上手く乗り切るためには、マインドセットというものが、とても重要である、というお話です。

まず、マイズナー博士が、90年代初頭のリセッションの時に参加されたネットワーキングイベントのお話しです。商工会議所のイベントだったと仰っていますね。

その時のリセッションというのは、マイズナー博士が、BNIで経験した最初のリセッションだったそうです。
そのイベントに参加している人たちの会話のトピックはリセッションばかり。つまりどれだけ悲惨な状況かという話に終始していたというんですね。

会場の中で、マイズナー博士が部屋の隅で立っている男性を見かけたそうです。ちょっと話をしてみる事にしたそうです。彼のところに行って自己紹介をして、どんな仕事をしているのかを尋ねたところ、不動産仲介との答えが返って来たんだそうです。

それを聞いて博士はすぐに、また悲惨な話を聞かされるに違いないと覚悟をしたそうです。つまり不動産業界がいまどれだけ大変な状況かという話をまた聞かされると思ったわけですね。

ところがその男性の口から出たのは、

「おかげさまで上手くいっています。」

それを聞いて博士はびっくりします。

「ちょっと待ってください。あなたは不動産仲介をされているとおっしゃってましたよね?」

「はい、その通り不動産仲介業です。」

「不動産市場は大きく落ち込んでますよね?」

「そうですね」と彼は笑みを浮かべたそうです。

「それなのに、いい年なのですか?」

「それが実は、今年がこれまでで一番いい年なんです」

と彼がいうのを聞いて博士はさらにびっくりします。

「もしかして私をからかってたりしますか?それとも今年事業を始められたばかりとか?」

と博士が言うと、彼は笑いながら答えます。

「いやいや、もう不動産仲介業は10年以上やってます」と言います。

「この景気でどうやって不動産業界でそんなに良い年になるのですか?」

と聞くと彼は、

「あ、着けるのを忘れていました」

と言ってポケットから大きな缶バッヂを取り出したんだそうです。

その大きな缶バッヂには『不景気参加お断り。』と書かれていたんだそうです。

その男性の顔を見て博士は、

「え、それだけですか?『不景気参加お断り』。と書かれたバッヂを持っているだけで事業が好調というのですか?」

男性は言いました。

「いえ、バッヂだけではありません。これには私の態度もセットになっています。」

彼が続けて言ったそうです。

「厳しい状況の最中には常にチャンスも存在するものです。もし成功したければ、そういうチャンスにフォーカスしなくてはなりません。」

と、彼が言うのを聞いて、博士はとても興味をそそられます。

「うーん、もう少し詳しく教えてください。不動産市場が大きく下落している時に、どんなチャンスがあり得るのですか?」

男性は博士を見てこう答えました。

「大きなチャンスが2つあります。

まず一つは、賃貸やリースに出す目的で不動産を買う投資家がいます。彼らのところに行って、『不動産は今が買い時ですよ』と話します。

そしてこう付け加えます。

『数年後に私に向かって、『あの時あなたが紹介してくれたあの二世帯住宅の物件を買っておけばよかったです』なんて言うような人にはならないでくださいね。この二世帯住宅をご紹介させてください。今なら持ってけ泥棒みたいな価格ですから。』」

男性は少し間をおいて続けます。

「もう一つのチャンスは、『初めて家を買う人たち』です。そういった人たちにはこう言ってあげます。『1年前だったら手が届かなかったかもしれませんが、今ならそれが叶いますよ。なぜなら金利も下がって、物件価格も下がっていますから。1年前に家を買うことが叶わなかった人たちが今なら買えるのです!』と。」

男性は博士に向かって話を続けます。

「最近はかつてないほどの数の物件を売っています。巷では、この会場にいる人たちも含めて、ほとんどの人が、景気停滞と価格の下落に心を奪われて何もできていないようですが、私はかなり稼がせてもらってます。」

そして彼は色々な人たちを指差して言います。

「あそこにいるのは不動産屋さんです。あれも不動産業者、あちらの方も不動産です。彼らのうちの誰かと話されましたか?」

と博士に聞きました。博士が

「はい、話しましたよ。」

と言うと彼は、

「私の言ったことは正しかったですか?」

と聞きました。博士は答えました。

「ええ、彼らの話していることは、どれだけ景気が悪くて商売にならないかと言う事ばかりでした。」

彼は続けて言います。

「更に良い事には、来年には競合の数が今年の半分くらいになると言う事です。なぜなら私はチャンスを探しています。でも彼らがやっていることは、悪い状況に意識を奪われているだけなんです。彼らはチャンスに目を向けていないのです。」

そしてその男性は話をまとめてくれたそうです。バッヂは態度を示すものであること、そして、厳しい状況の時にとるべき行動とは何か、という話でした。

つまり、態度からスタートして、行動できることにフォーカスをする。 先ほどの男性はリセッションは悪くないと言っていましたよね。なぜなら翌年にはたくさんの競合がいなくなるからだと。

面白いですね。

そしてこの話から博士が気づいたことは、人は怖れに凍り付いて動けなくなってしまうか、怖れをきっかけに行動できる事にフォーカスするか、この二つに分かれるという事。

会場にいたほとんどの人たちは怖れで凍りついてしまっていました。でも不動産仲介の彼はできることにしっかりフォーカスしていました。景気が悪い事は認識しつつも、それによって凍りついてしまうのではなくてフォーカスしていたわけですよね。これは、彼に限った話ではなく、博士が経験した4つのリセッション全てにおいて同じことが起こっていたと仰っています。

もう一つストーリーを紹介してくれていますけれども、その同じ90年代初頭のリセッションから数年後に、会社を辞めた人に博士が会った時の話だそうです。

その彼は、退職金を早期にもらって起業する事にしたそうです。物流事業を始められたんですね。トラック1台とオフィス付きの倉庫一つで始めたそうです。彼は扉を開けて、新しい人生のスタートにとてもワクワクしていたそうです。2008年の始めの頃の話ですね。

その彼が起業家の仲間入りをしてすぐに、何とサブプライムローンをきっかけにした世界金融恐慌が彼の事業に襲いかかります。もちろん彼は打撃を受けます。彼のあらゆる希望、夢、そして現金は泡と化す寸前だったそうです。

でも彼は、マイズナー博士が話をしていた缶バッヂの不動産仲介の男性と似たような態度を持ち合わせていたそうなんですね。そして彼は、人脈開拓(いわゆるネットワーキング)にそれまで以上に注力したそうです。

そして彼はいくつかのネットワーキンググループを見学して、BNIのチャプターに入ったんですね。紹介つまりリファーラルを増やすためにです。

そして時期を同じくして、彼は事業にセルフストーレージのサービスを取り入れたんだそうです。景気後退期に家を整理する人たちが多くなってくるわけなんですけれども、ニーズを満たすためでした。それはリセッションの最中にも成長した数少ない分野の一つだったそうです。当時配送業は成長しなかったけれども、倉庫業、特に家を整理する人たちのための倉庫は成長分野だったらしいですね。

博士曰く、肝心なことは、その彼も不景気に参加する事を拒んでいたと言う事です。他の人たちが恐怖に凍りついていた一方で、彼は解決策にフォーカスしていたのですね。そのリセッションから抜け出した時には、それが始まった時よりも事業がより大きく、そしてより強くなったわけですね。今では、その彼は、1台ではなく沢山の台数のトラックとアメリカの中に何箇所か拠点を持つまでにったそうです。

さて、いまの状況に話を移すと、新型コロナウイルスとリセッションで事業者はダブルパンチを食らっている人が多いわけですよね。それについて博士が確信を持っていることは、もし問題にフォーカスすれば問題の達人になれる。でも解決策にフォーカスすれば、解決策の達人になれると言うことだそうです。

要は解決策によって、新型コロナウイルスの苦闘とそれによってもたらされたリセッションを乗り越えることができるという風に確信したんだそうです。

力強いマインドセットは、今の状況に対する解決策を見出せるという確信から始まるとも仰っています。

そして確信というのは、自分の中のリトルボイス(小さな心の声)ができることについてつぶやいてくれている状況。一方で周囲の多くの人たちはできない事に叫び声をあげている、と仰っています。

要は、正しいマインドセット、それに伴った行動計画というものが、こうした騒乱の時期を通じて事業者を成功に導く、と仰っています。

ところで安さん、このバッヂいいですね!日本でも作りたいですね。『不景気参加お断り。』バッヂ。

安: いいですよね。なんか私も着けてみたいなって思いました。

大野: あとですね、ここで、リセッションの時のBNIのメンバーシップ(メンバー数)の伸びについて少し触れておきたいんですけれども。

だいたい、どのリセッションでも始めのうちは、『今はちょっと会費を捻出できないです』というような人が増える傾向があるようですが、長くは続かないそうなんですね。

そのうち、『何かやらないと!』と思い始めるんだそうです。今回の新型コロナウイルスでは、どのようにリセッションに対応していけばいいのかをBNIコミュニティの中で共に学ぶことができましたし、メンバーシップの数はリセッションの最中にも伸びました。厳しい時にこそ、やはりこれまで以上に自分の人脈という物が必要になるからでしょうね。

実はメンバーのみなさんがBNIに招待しているビジターさんたちについても同じことが言えると仰っています。これは博士からの提案です。会費を気にされているビジターさんがいたら、こう言ってみてはどうでしょう。

「いやいや、こういうプログラムに参加しないわけには行かないでしょう!困難な時期を乗り越えるためにこれが役立つのですから。」

というフレーズですね。人との強い繋がり、互いの協力や支援が大切ということですね。こうした話は私たち皆にとって、学ぶべきことが詰まった貴重なレッスンということですね。

安: そうですね。それではそろそろ時間となって参りましたが、大野さんからメンバーの皆さんへ何かメッセージはありますか?

大野: はい、今回のポッドキャストは、メンバーの皆さんはもちろん、ビジターの皆さんにも是非聴いていただきたい内容だと思います。

マイズナー博士が提案されていた、ビジターさんへ向けてのフレーズは是非伝えてもらいたいですね。

「こういう大変な時だからこそ、BNIのようなプログラムやチャプターのメンバーたちの助けが必要なはずです。それ無しでこの困難を乗り越える余裕がありますか?」

という風にですね。チャプターの学習コーナーで使って頂いたり、ミーティングに参加してくださったビジターさんにこのポッドキャストのリンクを送って聴いて頂いてもいいですね。

安: あ、それいいですね!ありがとうございました。

大野: ありがとうございました。

安: 今回もBNIジャパン、ナショナルディレクターの大野代表と、私、BNIメンバーの安紗弥香でお送りいたしました。

提供: コンビニの人材育成を支援する、こんくり株式会社

それでは次回もオフィシャルBNIポッドキャストでお会いしましょう。

See you next week!

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