第132回 リージョンとしての成長

安:第132回は「リージョンとしての成長」と題してお送りいたします。このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社の提供でお送りいたします。
それでは大野さん、今回は「BNIでビジネスを発展させる3つの方法」シリーズのラスト、第3回目ですね。
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大野:そうですね。

安:はい。「リージョンとしての成長」というお話なんですが。

大野:はい。前回と前々回を通じて、「メンバーとしての成長」そして「チャプターとしての成長」というテーマを扱って来ましたね。今回「リージョンとしての成長」ということなんですけれども、まずリージョンという言葉の定義からなんですが、これはBNIというのが実はフランチャイズがビジネスモデルになっていまして。

安:はい。

大野:そのフランチャイズのユニットがリージョンという単位になっているんですね。

安:はい。

大野:なので、ここで言葉を置き換えれば、地域というふうに理解していただければいいかなというふうに思います。

安:はい。

大野:まず最初にお伝えしたいのが、皆さんがメンバーサクセスプログラムを受けられたときに、配られているはずなんですけれども、「ギバーズゲイン」という書籍がありますね。

安:はい。

大野:この中に書かれている1つのストーリーをご紹介したいと思います。ネブラスカ州のトウモロコシ農場の農場主の話なんですけれども。そこのトウモロコシが、コンテストと言うのでしょうか、品評会で4年連続で金賞、1位を取ったという話です。さすがに4年も連続して優勝するとなると、当然評判になりますよね。

安:そうですね。

大野:地元のマスコミも放っておかないということで、さっそく取材に記者が行くわけです。

安:はい。

大野:どうやってそんなに、毎年4年も連続でおいしいトウモロコシを作ることができるんですかということで、それに対する答えとして、その農場主はトウモロコシの種を周りの農場主、いわば周りの農場主というのは同業他社ですよね。

安:はい。

大野:競合の人たちにそれを無償で配って歩いている。これは例えば3年続けて金賞を取れたおいしいトウモロコシの種なので、もしよかったら使ってくださいねということで、配って歩いたんだそうです。

安:はい。

大野:それを聞いた記者は、なぜそんなせっかく苦労して作ったおいしいトウモロコシの種を、同業者に配ってしまったりするんですかという質問に対して、「それはトウモロコシの生育の特徴に理由があるんです」という話をされたんだそうです。

安:はい。

大野:トウモロコシというのも、食物ですから次の世代を作っていくために、例えば受粉とかいうプロセスを経ていかなくちゃいけないわけですね。

安:はい。

大野:トウモロコシの場合は、ハチとかではなくて風による受粉なんだそうですけれども。ということは、風に乗ってトウモロコシの花粉が、例えば隣の畑から飛んできたりとか、自分の畑から隣のほうに飛んでいったりとかいうことが起こるわけです。

安:はい。

大野:そういう理由で、自分の畑だけでおいしいトウモロコシを作るということは難しいらしくて、周りの畑でもおいしいトウモロコシが、ちゃんと育っていなくてはいけないということなんですね。

安:はい。

大野:なので、農場主は自分が苦労して作った種を配って歩いたと。そうすることで自分の畑のトウモロコシのクオリティを高く保つことができるということなんだそうです。

安:はい。

大野:このトウモロコシの話はなぜ、このBNIの中で出てくるのか。私も正直いって一番最初に聞いたときはなるほどと。このギバーズゲインの例え話というか、ギバーズゲインの実践という話だなと単純に思ったんですけれども。

安:はい。

大野:最近、少しちょっとその辺が、もう少し実際に私たちBNIのコミュニティーを作っている一員として、もう少し広い意味での示唆があるんじゃないかと思って考えていたんですね。

安:はい。

大野:気付いたのは、例えばチャプターというのも畑みたいなもので、畑で成育されるのはビジネスですね。おいしいビジネスを実らせるために、みんなチャプターという畑で頑張っているわけですね。でも、その1つの自分たちのチャプターさえよければというのでは、実はおいしいビジネスを実らせ続けることはなかなか難しいと。なぜなら周りの畑、つまりは周りのチャプター、同じ地域の周りのチャプターの畑でおいしいビジネスがなっているような、そういったいいチャプターの状況、いいチャプターが周りにないと、自分たちの畑もマイナスの影響を受けてしまうということなんですよね。

安:はい。

大野:なので、自分たちのチャプターが発展する。おいしいビジネスをどんどん生み出す。そういった形を作っていくことももちろん大切なんですけれども、併せて周りのチャプター、隣のチャプターや周囲のチャプターが同じように発展して、どんどんおいしいビジネスを実らせるようなチャプターでないといけないということなんですよね。
その辺を要するに単純にギバーズゲインの例え話ではなくて、私たちが地域においてギバーズゲインを実践するということで、自分たちのチャプターの発展だけでなく、周りのチャプターの発展も併せて考えていく、協力していくということが大切だと思うんですね。

安:そうですね。

大野:はい。では、具体的に周りのチャプターの影響を受けている、あるいは自分たちのチャプターが周りのチャプターに影響を与えているということの、何か例を考えてみましょうか。

安:はい。

大野:安さんは何か周りのチャプターとか、他のチャプターからのマイナスの影響を体験したことがありますか。

安:マイナスの影響。

大野:例えば、ビジター候補の方にお声掛けをするときに途中で、安さん、それもしかしてBNIですかと、何となくネガティブな響きで反応されたりすることがあったりするかもしれないですね。

安:はい。

大野:もしかしたら安さんもあったりしますか。

安:あったりしますね。

大野:あったりしますか。少なからず、いろいろな人にお声は掛けていらっしゃると思うので。このポッドキャストをお聞きのリスナーの皆さんも、もしかしたら1度や2度、少なくとも経験はあるんじゃないかと思うんですけれども、そういった反応を見るとちょっと残念ですけれども、でもそれはその方が持っているBNIについての印象、それはどこかで何らかのマイナスの体験をしたから、そういった印象をお持ちなんだと思うんですよね。

安:そうですね、はい。

大野:その原因となり得る事例としては、もしかしたらビジターとして来てもらわないと、チャプターを首になってしまうからみたいな、懇願してお願いだから来てくださいみたいな、そういった声掛けをしていると、どういう会なんだろう、BNIはみたいな。実際見ていないんだけれども、マイナスのイメージを持ってしまわれる方が、もしかしたらいろいろなところでいらっしゃったりするのかなということですよね。

安:そうですね。1個思い付きました。

大野:はい。

安:今の話とはまたちょっと違う話ですけれども。同じビジター招待ということで考えたときに、BNIは開業したばかりの人や、起業したばかりの人の集まりでしょうと言われたこともあります。

大野:なるほど。

安:それによって、もう何十年もビジネスを続けている方が、なかなか興味を持ちにくい、そういった経験をしたことがあるという方が、私も含めて何人かいらっしゃいました。

大野:なるほどね。実際には起業したてだったりすると、審査で通るのはなかなか難しいわけなんですけれども、その辺の誤解がやっぱりあったりするかもしれないですね。

安:そうですね。

大野:BNIのここでブランドというところにつながってくると思うんですけれども、ブランドとはいわゆるビジュアル、目に見えるバナーやロゴだったり、デザインみたいな、そういったものももちろん大切なんですけれども、もっと強力でインパクトがあるのは、メンバーの皆さんがどのようにBNIのコミュニティーの外の人たちとコミュニケーションを取られているか。あるいは、普段の行動や振る舞い、そういったものがBNIという組織のイメージを作っているわけですよね。

安:はい。

大野:一方で、チャプター間でポジティブな影響を与え合う例としては、例えば同じようにビジター候補の方にお声を掛けていたときに、もしかして安さんはBNIのメンバーでいらっしゃるんですか、すごいですね、どうやったら入れるんですかとか、いつかは僕もBNIのメンバーになりたいと思っているので、そのときはぜひ紹介をお願いしますねというような、そういうポジティブな反応を聞いたりすることがあるかもしれませんよね。

安:そうですね。

大野:はい。そういった人がたくさん周りに出てくるような、いわゆる経営者としてとか、ビジネスリーダーとして模範となるような、目標としてもらえるようなコミュニティーを作っていくというのが、一つの目標になるかと思うんですね。

安:それでは、そろそろ終わりに近づいてまいりましたが、大野さんからメンバーの皆さんへメッセージはありますか。

大野:はい。チャプターでやはり今回のテーマというのは、普段あまり考える機会がないと思うんです。やっぱり自分のことと、自分が所属しているチャプターのことというのがせいぜいだと思うんですけれども。でも確実にこのリージョンのこと、いわゆる他のチャプターとの影響の及ぼし合う、そういった実はインパクトが大きくて、地域で活動する全てのチャプターが、そしてそのチャプターのメンバー皆さんが、普段から意識して行動振る舞いをしていかないといけない部分だと思うんですね。

安:はい。

大野:改めて、チャプターの中でそういった、自分たちのチャプターが周りのチャプターにいい影響を与えるためには、あるいは逆に自分たちがマイナスの影響を与えてしまわないようにするためには、どういった振る舞い、行動、言動というものが大切なのかということを考える時間を、ぜひ取っていただけたらと思います。

安:はい。ありがとうございました。

大野:ありがとうございました。

安:今回もBNIジャパンナショナルディレクターの大野代表と、私BNIメンバーの安紗弥香でお送りいたしました。このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社の提供でお送りいたしました。それでは、次回もオフィシャルBNIポッドキャストでお会いしましょう。See you next week.

第132回 リージョンとしての成長” への2件のフィードバック

  1. 多くの方に目標とされるようなビジネススタイルで前進していけるよう努めます!

  2. 笑う門には福来るという言葉がありますが、やっぱりポジティブな人の周りにはポジティブの人が集まると思うので、自分もいつでもポジティブな活動をしていきたいです。

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