第34回 ルールにしちゃえば?

今回は、東京のメンバーの野口さんからのご質問にお答えします。

野口さんからのご質問というのは、第29回のポッドキャストで取り上げた、『元メンバーの“取扱説明書”』をお聴きくださって、「元メンバーのチャプターミーティングへの参加が推奨されないと明確に言えるならば、禁止にしてはどうか?」というものでした。

まず最初に個人的には全く賛成です。というか、近い将来、そういう規定やプログラムガイドラインができても不思議ではないと考えています。ただ、それが実際にできるという保証はないし、いつできるかもわかりません。

なぜなら、BNIのある一国のナショナルディレクターや他のディレクターコンサルタントが勝手にルールを作れるのであれば別であるが、そういう新しいルールを作る権限はディレクターには与えられていません。

では誰が新しいBNIのルールを作るのか?

もしかして、安さんが作っていたりしますか?

この答えはメンバーサクセスプログラムの中で触れられています。

国際顧問理事会です。これは世界中の様々なチャプターのメンバーによって構成されていて、ここでBNIのルールに関する問題が検討され、新しいルールが作られたり、承認されたりしています。つまりBNIのルールはメンバーによって作られるのです。

さて、ここでBNIのルールにどんなものがあるかを確認してみましょう。

  • BNIメンバー規定
    • 倫理規程
    • 一般規定
    • 管理規定
  • プログラムガイドライン
  • マニュアル(所定の手順)
  • 規定や手順の解釈
  • BNIディレクターコンサルタントによる助言や推奨
  • 明文化されていないルール

例えば、代理出席制度は「代理人として考慮すべき人としては・・・」というくだりで、“他チャプターのメンバー”というのがその対象として入っていません。実は、かつてこの“他チャプターのメンバー”というのは、考慮すべき対象に入っていた時期がありました。それをわざわざ削除したのです。なぜなら国際顧問理事会は、「代理人の対象として他チャプターのメンバーを含めてしまうと、メンバーのビジネスを増やすことにつながらない、あるいはマイナスの影響をもたらす」という結論を導き出したからです。

お気付きのように、他チャプターのメンバーを代理人とすることを“禁止”はしていませんが、“考慮すべき”対象に含められていないのに、その意図に反して、なぜそれをしたり許したりする必要があるでしょうか?

同様に、従業員を代理人として立てることを推奨していないディレクターコンサルタントは少なくありません。私もその一人です。なぜか?

これはチャプターミーティングを欠席せざるを得ないときに、どんな代理人を立てるかによって、チャプターへの貢献度が変わるところから来ています。

メンバーの会社の従業員よりもチャプターミーティングに参加してほしい代理人候補は色々いるはずですね。チャプターのビジネスの可能性がより広がる対象はどんな人か?と考えるといいです。

もう一度ガイドラインを確認してみると、顧客、クライアント、患者、友人、家族、従業員、の順に記されています。従業員は一番最後です。他にあてがなくてどうしようもない時に、最後の砦として従業員を代理人として立てるのは仕方がないとしても、最初から従業員を代理人として参加させればいいや、というような行動はとって欲しくないですね。

ルールと一口に言っても、倫理規程から始まって明文化されていないルールやディレクターコンサルタントによる助言や推奨まで、様々存在します。実はこれら全てが、メンバーの皆さんの活動を守っている大事なコンテキストなのです。これについては第28回 “規定やルールが全てか?”をご参照ください。

全てが明文化されていれば、分かりやすいのですが、残念ながらまだどこにも文書にはなっていないが、大切なルールや手順というものがあります。時々メンバーの方からこういう質問をされることがあります。

「これは推奨であって、規定ではないから守らなくてもいいのですよね?」

安さん、どう思われますか?

そういう考え方はキライです。

率直なご感想をありがとうございます。

そろそろ終わりに近づいて来ました。

メンバーの皆さんにメッセージはありますか?

“規定”と呼ばれるものだけを守ればいいや、ディレクターコンサルタントのアドバイスや提案、推奨には耳を傾けなくても良いというメンバーたちで構成されているチャプターと、規定はもちろん、明文化されていないルールや、ディレクターコンサルタントの助言にもしっかりと耳を傾けるチャプターでは、どちらがより成功するでしょうか?

私個人的には、前者のようなチャプターは、その存続自体危ぶまれると考えます。30年の間に様々なルールができたり、成功や失敗の体験がBNI全体で積み重ねられ、組織の財産となっています。どこかの国やリージョンのチャプターがかつて犯したのと同じ過ちを、犯す必要は全くないのですし、すでに導き出されている成功の法則を使わない手はないわけですね。

ぜひ皆さんのチャプターでは、規定も推奨も同義として捉えて、その財産を活用して頂きたいと思っています。

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