第34回 ルールにしちゃえば?

安:第34回は、「ルールにしちゃえば?」ということでお送りいたします。今回は、東京のメンバーの野口さんからのご質問にお答えしていきます。野口さんからのご質問というのは、第29回のポッドキャストで取り上げた、「元メンバーの“取扱説明書”」をお聞きくださって、元メンバーのチャプターミーティングへの参加が推奨されないと明確に言えるのであれば、禁止にしてはどうかというものでしたが、こちらに関して大野さんにお話を頂きます。こちらは、いかがでしょうか。

大野:はい。まず最初に、個人的にはまったく野口さんに賛成です。

安:はい。

大野:というか、近い将来そういう規定やプログラムガイドラインができても、不思議ではないというふうに考えています。

安:はい。

大野:ただ、それが実際にできるという保証はありませんし、いつできるかも分かりません。

安:はい。

大野:なぜなら、BNIのある一国のナショナルディレクターやほかのディレクターコンサルタントたちが、勝手にルールを作れるのであれば別ですけれども、そういう新しいルールを作る権限は、ディレクターにはないんです。与えられていないんです。

安:はい。

大野:では、誰が新しいBNIのルールを作るのかということなんですけども。もしかして、安さんが作っていたりしますか?

安:わっ、ばれちゃいましたか。

大野:当たりましたね(笑)。
冗談はさておきなんですけども、この答えは実はもうすでにご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、メンバー・サクセス・プログラムの中で触れられています。

安:はい。

大野:国際顧問理事会ですね。これは、世界中のさまざまなチャプターのメンバーによって構成されていまして、ここでBNIのルールに関する問題が検討されたりとか、新しいルールが作られたり承認されたりということがされています。

安:はい。

大野:つまり、BNIのルールというのは、メンバーの皆さんによって作られているということなんですね。

安:はい。

大野:さて、ここでBNIのルールというものにどんなものがあるかというのを確認してみたいと思いますけれども。まず、思い付くものはどんなのがありますか。

安:例えば、メンバー規定というのがありますね。

大野:はい、そうですね。BNIメンバー規定。その中を開いていくと、まず倫理規定があって、一般規定、管理規定というのがあります。

安:はい。

大野:さらに先に進むと、プログラムガイドラインというのが出てきます。ここまでを含めて、メンバー規定になっているわけですけれども。そのほかにも、例えばマニュアルですね。各種マニュアルがありますよね。

安:はい。

大野:これは、所定の手順を定めたものになります。それから、規定や手順の解釈という余地もあると思いますね。これはまた後ほど、例を挙げたいと思います。それとBNIディレクターコンサルタントによる助言だったりとか、推奨というのもあります。

安:はい。

大野:明文化されていないルールみたいなものも、あるかもしれませんね。

安:はい。

大野:例えば、代理出席制度というのは、「代理人として考慮すべき人としては…」というくだりで、他チャプターのメンバーというのは、その対象として入っていないんですね。

安:はい。

大野:実は、かつてこの他チャプターのメンバーというのは、考慮すべき対象として含まれていた時期があったんですね。

安:ああ、はい。

大野:それをわざわざ削除したんです。なぜなら国際顧問理事会において、代理人の対象として他チャプターのメンバーを含めてしまうと、チャプターにおいてメンバーのビジネスを増やすことにつながらない。あるいは、マイナスの影響をもたらすという結論を導き出したからなんですね。

安:ああ、なるほど。

大野:お気付きのように、他チャプターのメンバーを代理人とすること自体は、禁止はしていないんですね。

安:はい。

大野:していないんですが、考慮すべき対象に含められていないのに、その意図に反して、なぜそれを許したりする必要があるのでしょうかということなんです。

安:はい。

大野:同様に、従業員を代理人として立てることを推奨していないディレクターコンサルタントも、実は少なくないと思うんですね。私もその1人です。じゃあ、なぜでしょうか。これは、チャプターミーティングを欠席せざるを得ないときに、どんな代理人を立てるかによって、チャプターへの貢献度が変わるというところからきています。

安:はい。

大野:メンバーの会社の従業員よりも、チャプターミーティングに参加してほしい代理人の候補というのは、いろいろいるはずですよね。

安:そうですね。

大野:チャプターのビジネスの可能性が、より広がる対象というのはどんな人かというふうに考えると、分かりやすいかもしれませんね。

安:ああ、そうですね。確かに。

大野:ここでもう一度ガイドラインを確認してみるとですね、対象として顧客、クライアント、患者、友人、家族、従業員という順に記されています。従業員は、一番最後なんですね。

安:はい。

大野:ほかに当てがなくてどうしようもないときに、この最後の最後に従業員を代理人として立てるのは仕方がないとしても、最初から従業員を代理人として参加させればいいやというような行動は、取ってほしくないというふうに思います。

安:はい。

大野:ルールと一口に言っても、実は倫理規定から始まって、明文化されていないルールや、ディレクターコンサルタントによるアドバイスとか推奨まで、いろいろさまざま存在します。実はこれら全てが、メンバーの皆さんの活動を守っている大事なコンテキストなんです。

安:はい。

大野:コンテキストって、器という意味ですけども、環境ですね。

安:はい。

大野:これについては、第28回の「規定やルールが全てか?」をぜひご参照いただければと思います。

安:はい。

大野:全てが明文化されていれば分かりやすい。運用する際には分かりやすいんですけれども、残念ながらまだどこにも文書にはなっていないんですけれども、大切なルールだったりとか、手順というものがあります。時々、メンバーの方からこういう質問をされることがあるんですね。「これは推奨であって、規定ではないから守らなくてもいいのですよね?」という質問です。

安:はい。

大野:安さん、どう思われますか。

安:あぁ~。私、この考え方は嫌いですね。

大野:率直なご感想をありがとうございます。

安:すみません。では、そろそろ終わりに近づいてまいりましたが、大野さんからメンバーの皆さんに何かメッセージはありますか。

大野:はい。規定と呼ばれるものだけを守っていればいいや。あるいは、ディレクターコンサルタントのアドバイスや提案、推奨には耳を傾けなくてもよいというメンバーたちで構成されているチャプターと、一方で規定はもちろん、明文化されていないルールだったりとか、ディレクターコンサルタントの助言にもしっかりと耳を傾けるチャプターでは、どちらがより成功するでしょうかということを、いま一度考えていただきたいなというふうに思います。

安:はい。

大野:私、個人的には前者のようなチャプターは、残念ながらその存続自体が危ぶまれると考えています。30年の間にさまざまなルールができたり、成功や失敗の体験がBNI、世界全体で積み重ねられてきて、組織の財産となっているんですね。どこかの国やリージョンのチャプターが、かつて犯したのと同じ過ちを犯す必要はまったくないですし、すでに導き出されている成功の法則というのを使わない手はないと思うんですね。

安:はい。

大野:ぜひ皆さんのチャプターでは、規定も推奨も同義として捉えていただいて、その財産をフルに活用していただきたいと思っています。

安:はい。ありがとうございました。

大野:ありがとうございました。

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