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安:今回のエピソードは、英語版の447。「ネットワーキングをやめるのではなく、正しくやり始めよう」というところを題材にお送りしてまいります。それではこの内容について大野さん、ぜひお話をしていただけますでしょうか。
大野:はい。ありがとうございます。今回のエピソードは、マイズナー博士がインターネット上で見つけたビジネス関連の記事、その記事のタイトルが「Stop Networking」。「ネットワーキングはやめろ」と。そういうようなある意味過激なタイトルの記事を見つけた時の話ですね。
その記事の内容というのは、ひと言で言ってしまうと「ネットワーキングは、皆金目当てに過ぎないのでやめようと。時間の無駄だ」というような趣旨のことを言っています。
要するにその筆者は、いかにネットワーキングというものが役に立たないかということの例をですね、書いているわけですけれども、いずれもかなり悪いネットワーキングの例を書き綴っているという形です。ひどいネットワーキングの事例を連ねて「ネットワーキングなんてもうやめよう」というような結論に結び付けています。
一方で、ネットワーキングの代わりに5つの行動を推奨しています。そして、彼が推奨している行動というのは、実はマイズナー博士が言うように良いネットワーキングであって、ネットワーキングの正しい方法を結局彼は言っているのだというふうに考察しています。
ネットワーキングというのは、ひどく誤ったやり方が取られるということが往々にしてあるんですけれども、正しいやり方であればビジネスを発展させるのに極めて効果的であるというように、マイズナー博士は言っています。それゆえにタイトルの「ネットワーキングをやめるのではなくて、それを正しく使い始めましょう」というふうに言っています。
安:なるほど。「売り込むのをやめて、ネットワーキングを始めよう」とも言い換えられますね。
大野:そうですね。対面で自分の商材を売り込む機会としてネットワーキングとか異業種交流というのを使う人は、やっぱり実際にいるので、ネットワーキングというものの正しい理解がされていないという部分は、残念ながらあるかもしれませんね。
安:それでは、先ほどおっしゃっていた5つの行動について、もう少し詳しく聞かせていただけますか。
大野:はい。筆者がですね、ネットワーキングをする代わりに推奨していた行動なんですけれども、まず1つ目は「取引ではなくて信頼関係にフォーカスしなさい」と。2つ目に「与える前に求めるべからず」。3つ目が「プロセスを自分のことにするな」。4つ目が「関係においては量より質を求めよ」。最後の5つ目が「所属する組織において、リーダーシップの役割を率先して引き受けよう」という内容になっています。
安:なるほど。
大野:それに対して、マイズナー博士がですね、「彼の言っていることは、まさに正しいネットワーキング」というふうに表現しているんですね。さらにマイズナー博士は、先ほどの5つの行動について以下のように置き換えています。
まず、「取引ではなくて信頼」。やはりどうしても、目先の自分の数字とか自分のビジネス、目の前の人が自分の商品やサービスに興味を持ってくれるだろうかということを考えてしまいがちだと思うんですけれども、そうではなくて、まず「目の前の人との信頼関係を作ることから始めなさいと。そこにフォーカスをしなさい」ということが1つ目のメッセージですね。これを「取引ではなく信頼」という表現を使っているのだと思います。
2つ目の筆者の「与える前に求めるべからず」という表現を、マイズナー博士は「社会関係資本に投資しなさい」というふうに置き換えています。社会関係資本というのは、「ソーシャルキャピタル(Social Capital)」これを訳していますけれども、「人間関係、人との関係に投資をせよ」というふうなメッセージですね。まず、目の前の人との関係を作るところから考えてくださいというメッセージになっています。
3つ目が、筆者のほうが「プロセスを自分のことにするな」という言い方ですけれども、ワイズナー博士のほうでは、「自分に関心を引く」。他人の関心を自分に引き付けるよりも、人に対して興味を持ちましょうというふうに言っています。どうしても、自分を売り込もうとする人が時々いると思うんですけれども、そうではなくて、まず相手の人に興味をもっていろいろとその人について聞くとか、関心を寄せるということがまず大切なステップになると思います。
4つ目が「量より質」ということでしたね。「関係においては、量より質を求めよ」というのをシンプルにマイズナー博士は、「量より質へ」という表現を使っています。要するに、人脈のサイズ、人脈の規模・人数より大切なのは人脈の質というふうに言っています。ちょっと難解な部分があるかもしれませんけれども、出会った人についてより深く知っていくということがその人脈の質というところにつながってくるのだと思います。
最後の5つ目ですけれども、「所属するグループに積極的に関わる」。筆者のほうで「組織においてリーダーシップの役割を率先して引き受けよう」というふうに言っていますけれども、ここもシンプルに「グループに積極的に関わりましょう」という表現にしています。これは、私も日ごろ心掛けていることなんですけれども、安さんはどうですか。
安:そうですね。私もできる限り、やはりしっかりと参加していきたいなという思いでいつも伺っています。
大野:ですので、所属されているグループ、あるいは組織の役割を担うということでより積極的に関わることができるのですが、それによってビジビリティ(Visibility)、よくBNIでも言いますけれども、VCPプロセスのビジビリティ(Visibility)がクレディビリティ(Credibility)を高める。それによって信頼関係をより構築しやすくなるという部分があるので、これはメンバーの皆さんにもぜひ心がけていただきたいポイントですね。
安:ありがとうございます。オフィシャルBNIポッドキャスト、第5回もいよいよ終わりに近づいてまいりました。最後に大野さんから何かメンバーの皆さんへメッセージはありますか。
大野:はい。今回のトピックはネットワーキング、ビジネスネットワーキングについては基本中の基本になると思うので、ぜひ皆さんが所属されているチャプターに持ち帰っていただいて、学習コーナーなどで共有していただけると、よりビジネスを生み出しやすい環境をつくれると思います。
安:ありがとうございました。
大野:ありがとうございました。