第248回「任せてなんぼ」

このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社とビジネスの自走化を支援するActionCOACHの提供でお送りいたします。

第248回は「任せてなんぼ」と題してお送りいたします。

安: さて大野さん、大竹さん、今日もよろしくお願いします。
大野: よろしくお願いします。
大竹: お願いします。
安: 今回のテーマなんですが、任せてなんぼ、なんぼシリーズ来ましたね、大野さん。
大野: はい。これは、BNIに限らず広くビジネスをやってる人であればすごく大事なテーマになると思います。
安: これはいったいどんなテーマを今日お話していくことになるんでしょうか?
大野: 事業をやっていく上で、大切なのは、まず自分でやってみるってところもちろんあるんですけど、規模が成長していく過程で必ず自分がそれを手放していって、チームを作って任せていくっていうプロセスが絶対必要になってくると思うんですよね。任せるっていうのは、私も実はそうだったんですけど、自分でやった方が早いし、間違いがないしっていうことで、なかなか人に委譲できないっていうんですかね、任せられないっていうのが結構あると思うんですよね。ここのまず心理的な壁というか、乗り越えられないと、その事業の成長もそこでストップしてしまうってことが、一般的にすごく多いことだと思うんですよね。これはBNIでももちろんそうですし、チャプターでもそういったことが、起こりうるということだと思います。なので今日は特に一般の皆さんにもイメージしやすいと思いまして、コンビニの事例を、専門家の安さんに伺いながら話していければなと思ってます。
安: よろしくお願いします。
大野: まず1つ目は、考え方としてはコンビニってフランチャイズで展開されてるわけですけど、単店舗経営っていうんですかね。

安: 1つだけやる。

大野: 1店舗だけフランチャイズやる。もう1つは、複数の店舗、多店舗展開していくっていうフランチャイズの、加盟の仕方が多分あると思うんですけど。初めてフランチャイズでコンビニをやるっていう方は、まずは自分でやってみるっていう、これは問題ないと思うんですけど、多くの方がそういった選択をされると思います。自分が1店舗をやる時に何でも自分でやってしまおうとする人と、あと最初からアルバイトさんとかスタッフに、色々どんど任せていく、任せられる業務範囲を広げていける人とそうでない人、差が結構出てくると思うんですよね。安さん、実際のコンビニの事例なんかも教えていただけますか?
安: ありがとうございます。そうですね。大野さんのおっしゃる通り、最初は皆さん1つ目のお店を経営するところからスタートするんですけれど、とは言え1人でできる業態ではないので、必ずアルバイトの方を採用したり、場合によっては社員の方を雇用して、チームで仕事をしていくっていうことが最初から求められる業態ですよね。この時点で例えばもうみんなと一緒にやっていくんだとか、この仕事をみんなに任せていこうっていう気持ちがどれだけあるかによって、その後の行動が大きく変わってくるなと思うんです。やっぱりまず自分自身が研修を本部から受けて、「こういう仕事がありますよ」っていうことをトレーナーの方から教わって、「それを自分が1回全部できなきゃいけないんだ」って思ってしまうとします。それ自体はすごく大事なことだとは思うんですけど、ただ自分が一通りやらなきゃって思うと、おそらく割と長期間自分でやらなきゃがずっと続いてしまうんじゃないかなと、私はご支援をしていて感じています。それがもっと早い段階で、自分も経験はするけれども、まず一緒にやっていきながらお互いに覚えていくことによって、オーナーとしての自分自身もだし、アルバイトさんのスタッフさんたちも一緒に成長していこうという心で動いていく方が、結果としてその後の組織としての動きができやすくなるんじゃないかなと私自身見てて思うんです。
大野: チャプターもそうですよね、おそらくBNIで、チャプターを半年ごとにチームが変わって運営していくわけですけど、例えばプレジデントや三役の皆さんが、特にプレジデントは自分で何でもかんでもみたいな人、時々お見受けしたりすることもあると思うんですけど、やっぱり大変な苦労されるケースが多いと思うんですよね。なので、特にBNIの場合ってチャプターの運営は全てマニュアル化されてる部分が多いので、それに沿って役割を分担するのはそこまではちゃんとできるわけじゃないですか。研修もあるし。その先はあとは気持ちというかマインドのところ、任せるっていうマインドのところがプレジデントなり、リーダーシップチームにあればうまくいくはずなんですけど。信頼できないと、なかなかうまく、そのチャプターの運営が回らないなんていうことも出てきてしまうのかなと今伺ってて感じましたね。
安: 確かにそうですね。特にプレジデントやバイスプレジデント、書記兼会計のいわゆる三役と呼ばれる方々が、自分たちが引っ張っていかなきゃいけないって思いすぎると、ついつい3人だけとかプレジデントだけで物事を進めてしまいがちのように思うんです。でもそこで他にもサポートのチーム、いわゆる役割のビジターホストコーディネーター、エデュケーションコーディネーター始め、様々な役割があるので、その人たちの役割を改めてメンバー同士で定義をすることによって、それぞれが自分の役割をしっかり果たそうというふうになっていくとチャプターとしてもそれぞれの、いい意味での分業ができて、それぞれの気づきにも繋がったり、組織運営としても上手くいくことが多いのかなと、私自身もメンバーを経験していて思いますね。
大野: ありがとうございます。大竹さん、何か思い出したこととかありますか?
大竹: そうですね。委任する、任せると言った時にあり方の問題とやり方の問題があるのかなって今聞いてて感じていて、BNIはやり方がすごくシステム化されてるので、やり方の問題は少なくなるように設計されてると思うんですけど、一方で、あり方の課題というのは、それぞれが成長していかないと、進化していかないといけない部分だなと思っていて、自分が採用したことにきちんと責任を持つということなんじゃないかなと思っていて、例えば自分がやった方が早いと感じること多分、誰でもあると思うんですけど、自分がやった方が早いという状況を作り出してるのは自分の責任だというふうに捉えて何ができるのかということですね。そこに立てるかどうかっていうことなんじゃないかなと思っていて、これは多分自分自身のあり方が成長しないと、改善しないことなんじゃないかなというふうに感じました。
大野: ありがとうございます。先ほどコンビニの話に戻ると、単店舗、1店舗だけでやっていてもそういったことが起こる。さらに他店舗展開しようとするときに、さらにできるできないってところが増幅されて結果に出てくると思うんですけど、その辺安さんどうですか?
安: もうおっしゃる通りですね。1店舗だけでやっている時のやり方を2店舗目、3店舗目でやろうとしても絶対限界が来るので、どこかでマインドのリセットをしなければ、なかなかお店を増やそうという考えにもならないのかなとまず思うんですが、やっぱり3店、4店と増えていくにしたがって、オーナーさんのマインドが人に任せていかなければと思える方もすごく私がご支援している先はそういうふうに思える方が多いなという印象はあってですね。やっぱりそうしていくと、何を任せていけるかな、何を信じて任せていけるかなっていうところを、例えば本部のスーパーバイザーと呼ばれる指導員の方と一緒に検討していったり、あるいは我々のような専門家と一緒に検討したりすることによって、それが少しずつ実現していくのかなというのがありますよね。コンビニのフランチャイズですと、店舗の運営のノウハウは本部から提供されて、それを使ってオーナーさんはお店の運営ができるようになっていますが、同時に経営のマインドっていうんですかね、運営のノウハウをちゃんと機能させるためのお店の経営という意味でのマインドセットもすごく大事だと思っています。ただ、その経営に対するマインドセットの話というのは、あまり本部から提供されることはないので、自分自身で知って、積み上げていく必要があるなというふうに感じています。やっぱりその経営のマインドが、どうしても薄い状態だと、自分でやった方が早いとか、自分自身がどう動くかっていうことが先にきてしまって、結局アルバイトさんを雇ったとしても、先ほどお伝えしたように部分的な業務の委任しかできず、一緒に運営をしていく、経営をしていくというよりも、本当に仕事の切り売りだけで終わってしまうようなこともあったりして、そこはちょっと経営上の注意点をフランチャイズならではなのかななんて特に私は思っております。
大野: ありがとうございます。今のこの多店舗経営のパターンって、実はBNIでもあると思っていて、1つのチャプターでリーダーシップチームを経験されるっていうのはよく皆さんあると思うんですけど、これを例えば多店舗っていうと、複数のチャプターってことだと思うんですけど、それに相当するのは多分ディレクターコンサルタントっていう役割で、これはあまり皆さん全員にって、そういった機会が提供されてるわけではないんですけども、特にプレジデントとかリーダーシップチームを経験された人にとっては、いわゆるコンビニで言う多店舗経営っていうステージに、ステップアップするのにはすごくぴったりの経験を積めると思うんですよね。コンビニのようなフランチャイズに限らず、フランチャイズじゃない事業においても、そういった複数のチームを束ねていくっていうことが必要になるケースが多いと思うんですけども、それを全部1人でチームを束ねていくって、これは無理な話なので、それぞれにリーダーを置いて、そのリーダーたちをサポートしていくっていう形が理想だと思うんで、その辺をBNIというこの仕組みを使って、学びながら実践をしていくっていうのを、活用していただければいいかなというふうに思ってます。
安: それではそろそろ終わりの時間が近づいてまいりましたが、大野さん、大竹さんからメンバーの皆さんへメッセージはありますか?
大竹: 今日はすごく経営についての本質的な話だったなというふうに思います。経営というのは、やっぱり自分が居なくても成長する組織を作るというところだと思うので、BNIの組織の中で、経営者の役割を実践する場って実はたくさんあるんだなと。例えば私、聞いてて思ったのは、チャプターの立ち上げ、ローンチって最高の経営の実践的な学びの場だなというふうに思っていて、最初全てをディレクターがやるわけですよね。それをわずか3、4ヶ月でどんどん委任していく。自分はほぼ何も関わらなくてもきちんと自走するようにしていくプロセス。これはすごく経営を学ぶという意味ではものすごく大きな財産になるんだなというふうに感じました。
安: まさに経験からのお話でもありますね。ありがとうございます。ぜひ大野さんからもお願いいたします。
大野: 今の大竹さんの話それ全く同感で。両方ですね、新しいチャプターの立ち上げもそうだし、既存のチャプターでリーダーシップチームを経験し、そこからのステップアップとしてディレクターコンサルタントっていうのを役目も、経験してみてもすごくお勧めだと思いますけど。ローンチというのはやはり新しい事業のローンチとすごく似てる部分があるんですよ。短期間というか、自分で決めた期間内にいろんなことを起こさなくちゃいけないというか、そこにのっかってくれる人たちを集めてチームを作っていくっていうプロセスが絶対必要なんですよね。ある意味巻き込みっていうのが、ものすごく必要なステージなので、その辺も含めて、BNIの皆さん活用していただけたらいいなというふうに思いました。
安: ありがとうございます。本当にBNIをもっと大きな視野で捉えたときには、様々なチャレンジができると。そしてまたそれを自分の事業にも生かすチャンスがある。というところで、非常にお二人から貴重なお話を聞くことができました。またコンビのお話も取り上げていただきありがとうございます。

大野: ありがとうございます。

安:最後までお聞きいただきありがとうございます。今回のお話はいかがでしたでしょうか。皆さんからのご意見やコメント、本当に励みになります。よろしければInstagramやYouTubeで発信しておりますので、公式サイトと合わせてぜひコメントを残していただけると嬉しいです。皆さんの声が次回のトピックや内容をより良くしていくための大切なヒントになるかもしれません。一緒にこのポッドキャストを成長させていけたらと思っています。それでは次回もオフィシャルBNIポッドキャストでお会いしましょう。See you next week.

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