第234回 タコツボは壊してなんぼ

【参照】日本語版

第233回 とうもろこし畑でのお楽しみ

このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社とビジネスの自走化を支援するActionCOACHの提供でお送りいたします。

 

第234回は「タコツボは壊してなんぼ」と題してお送りいたします。日本語版のエピソード第233回をご参照ください。

 

安:それでは大野さん、そして大竹さん、よろしくお願いします。

大野:よろしくお願いします。

大竹:お願いします。

安:さあ、今日のテーマはどういうお話なんでしょうか、大野さん。

大野:はい。日本だからタコツボということにしてますけど、もともと英語でサイロメンタリティという言葉があるんですよね。サイロってあまり日本人に馴染みはないんですけど、たぶん欧米で牧場とかで牧草とかを保管するための倉庫で、私も知らなかったんですけど、ちょっと調べてみたら、乳酸菌で発酵させて保存するんだそうです。牧草の話は横に置いておいて、なぜそのサイロなのかというと、あれ縦長なんですよ。ちょっと太い灯台を低くしたみたいな形をしていて、縦長ということで、日本人の方に馴染みのある形って言うと、大きさ全然違いますけど、タコツボかなと。日本語でも多分タコツボという表現が同じ意味で使われていると思うんですよね。例えば会社で言うと、ほかの部署とか全然気にしないで、要は自分達の部署だけで仕事をやろうとしてしまうというメンタリティーというか意識です。例えば島国根性とか、あと何でしたっけ、日本語で。

大竹:井の中の蛙ですかね。

大野:周りが見えてないというか、周りに興味がないということもあるかもしれないですけど、情報が井戸だと、当然井戸の筒の中しか見えてないという状況なので、視野が狭い、小さいということになるんだろうと思うんですよね。BNIで、なぜこの言葉が、タコツボとかサイロというのが出てくるかというと、チャプターという一つのチームの存在というのが、そういう状態を作ってしまうことがある。これはBNIに限ったことではないんですけど、さっき言ったように、会社などの組織の中で、部署をまたいでのその仕事の連携とかがないような状態も、同じように、そういったタコツボ症候群とかタコツボ化みたいな言葉で表現することがあるんですよね。なので今回はそのチャプターが、どういう全体的に意識を持てているかというところで、今回のタコツボという言葉をテーマにしています。

安:はい、ありがとうございます。そういう意味だったんですね、タコツボって。これって実際に大野さんがもしかしてそういう状況になってるのかなと思われたきっかけがあるということなんでしょうか。

大野:はい。これは実は、私が日本にイギリスから戻ってきて、BNIをスタートして、一番最初のチャプターから、そういう時期というんですか、チャプターのメンバーの皆さんがどんな意識を持てるかというのは、やっぱり周りの環境というか、チャプターの中の状況によって、メンバーのみなさんの意識って当然変わってくるというか、作られているので。例えば最初の頃は自分たちのチャプターのこととか、メンバー同士の1to1だとか、学ぶべきこと、学んでいかなくちゃいけないこと、たくさんあるわけですよね。外のことを気にしてられないみたいな時期ってあるわけなんですよね。なので最初にまずそういった意識を持って、チャプターの中で広がりやすいという時期もあるでしょうし、そこから早い段階で抜け出すチャプターも実はたくさんあるんですけども、中にはなかなか何年経ってもある意味井の中の蛙状態、タコツボ状態というのが長く続いてしまうってケースも時々見られるんですよね。自分たちのチャプターがどういう状態にあるかというのを客観的に、できるだけ見てみる、評価するというのは、やってみるのもいいんじゃないかなと思ってます。

安:確かに。中にいるだけだと、自分たちが今どんな状況なのかというのが見えなくなってきますもんね。なので、ディレクターの方からお話を聞く機会はメンバーとしてはありますけど、それでもやっぱり自分たちがまず気づけることがとても大事になってくるような気がいたしますね。大竹さんはいかがですか。

大竹:そうですね。なんかタコツボにならないためにはどうしたらいいのかなと。そういう視野を広げるというか。そういう機会ってどういう機会があるのかなと思った時に、やっぱりナショナルカンファレンスだったりとか、 11月のグローバルコンベンションですかね。そういった場に行くことによって、タコツボだったことに気づけるって言うんですかね。タコツボの意識、別にないと思うんですよ。普通に活動していて、満足してる人もいると思うんですけど。でも実はすごく狭かったんだなと、もっとこんな広い世界があったんだなと、じゃあ一歩踏み出してみようかなという、そういう機会をどれくらいつかめるかどうかというところが大事なのかなというふうに感じました。

安:確かに大事ですね、今の。私もやっぱり日本の中だけで活動をしていて、グローバルコンベンションに行った時に、すごい世界が広がって、こんなに本当に世界にたくさんのメンバーの方がいろんなビジネスを展開してたんだということに気がついて、また私たちがどういうふうに海外のメンバーから求められているのかということも、その時初めて知ることになって。やっぱりちょっと考えている視野が狭かったななんて思ったきっかけがあったのを今思い出しました。

大野:安さんの今言ってくださったことって、多分一般的なというか、ほとんどのメンバーの皆さんからすると、かなり距離がまだあると思うんですよね。最初はチャプターという一つのチームの中しか見えてないので、それがBNIだというふうに解釈というか、理解されている方も結構多いと思うんですよね。だから、他にチャプターというものが存在していることさえ知らない人もいるかもしれないし、周りに他にもチャプターがあるのはなんとなくわかってるんだけども、見たことがないから。だから自分の所属しているチャプターがBNIなんだと。それが全てなんだという風に思ってしまうのは、これ自然なことだと思うんですよね。ちょっとそういった機会が今、オンラインの都合上少なくなっちゃってますけど、対面でのトレーニングとか、今でも対面の、リージョンのイベントだったり、先ほど言ってくださったナショナルカンファレンスとか、グローバルコンベンションみたいな、そういった対面の機会ってあるんですけども、そこに参加しない限りはチャプターしか見えてないわけで、どうしても本当にごく一部というかね、本当に小さいBNIしか見えてない。それが全てだと思ってしまうのは、仕方がないことなのかなと思いますよね。見えてないということは、例えば対面のイベントに参加する機会があることさえも知らないかもしれないということなんだと思うんですよね。なので今回このポッドキャストをきっかけに、「あれ、もしかして私が信じていたこのBNIの姿というのは、もしかしたら本当にちっちゃい部分しか見えてなかったのかもしれない」というふうに気づいてもらって、外も本当のBNIの世界というのを体感してもらうというんですかね、体験してもらうというのはすごく大事かなというふうに思いますね。最初、チャプターの外というと、同じリージョンの中の他のチャプターとの交流が始まったりとか、あるいはそのリージョンのイベントに参加することで、「あ、こんなにたくさんのチャプターがあって、こんな外にもメンバーがいたんだ」ということが分かって、他にも全国規模のイベントがあるとか、それは対面もあるし、当然オンラインの全国規模のイベントもあったりするわけなんですけど、そういうふうに広げていくって意識は大切だと思うんですよね。BNIのスローガンの一つに「ローカルビジネスグローバルネットワーク」という言葉があるんですけど、その言葉の通り、普段はローカルのビジネス、地域でのコミュニティとかチームということなんですけど、実はグローバルなネットワークで世界中つながっていて、今は34万、1万チャプターを超えるBNIの同志がいることを体験ぜひどこかでしていただくことが大切かなと思いますよね。

安:そうですね。そうやって自分のチャプターメンバーや周りの方との交流だけではなく、そういった活動範囲を広げていくことによって、自分たちではまだ対応しきれていない部分を、ほかのチャプターやリージョンの方がいろいろ取り組んでいて、例えば何かいい成果を残しているとか、新しいビジネスチャンスを生み出しているとか、そういったことにも気がつけるチャンスがあるんじゃないかなと思うんですけども、この辺についてはどうでしょうか。

大野:そうですね。先ほど話してたのは、BNIというものに対する視野を広げていくということなんだと思うんですよね。BNIの世界をタコツボの外に広げていくということなんですけど。もう一つ言えることは、前回の再配信でもありますけども、自分たちのチャプターが周りのチャプターにも影響を与えるということ。そしてほかのチャプターからも自分たちが影響を受けるということを理解するというがすごく大事だと思っていて。例えば良い評判、悪い評判って、わかりやすく2つに分けて考えると、自分たちのチャプターがいくら良いチャプターだとしても、周りのチャプターが言葉を選ばずに言うと、しょぼいチャプターばかりだと。そうすると、その地域において悪い評判、「BNIってなんてひどい会だよね」みたいな事で悪い評判が広まってしまうと、自分たちのブランド価値も下げられてしまうってことですよね。逆に自分たちのチャプターの成長とか発展とか、あるいは周りから評判が良くなるということだけじゃなくて、ほかのチャプター、近隣のチャプターもいい状態、成長発展して、メンバーがどんどん自分たちのビジネスも成長させることができていて、地域の他の外からの評判もすごくいいということが、やっぱりその地域単位でというか、ひとつのチャプターじゃなくて、外のチャプターとも連携しながらブランドを作っていけると、やっぱりより良いとうもろこし、いきなりとうもろこしの話しましたけど、前回のとうもろこし畑の話でいうと、とうもろこしというのは生み出していくビジネスです。とうもろこし畑がチャプターであり、リージョンというBNIの括りで、そのリージョンの中には、あるいはとうもろこし畑の中には、沢山のとうもろこしとか、チャプターとか、ビジネスが生まれる環境、いい畑でないといけないわけなので、そのいいとうもろこしの種を周りのチャプターにも分け与えていくということが、もう一つ大切なタコツボ化を避ける、あるいはタコツボから出ていって、みんなで一緒に発展していくってところにつなげていくということになるかなというふうに思います。よくトレーニングとかでもシェアしてたのは、やっぱりビジターの呼び方って結構評判を作るじゃないですか。「ビジター呼んでください、呼んでください」ってチャプターで言われてたりすると、「いやこれ、俺クビになっちゃうんだよね。ビジター呼ばないと」って、来て来て星人じゃないけども。そういう人が例えば隣のチャプターとか、同じリージョンというか、地域の近くのチャプターがそういう人たちがたくさんいたりすると、途端にやっぱりその地域での評判を落とすわけですよね。自分たちが本当に周りの人たちのためにも、どんどんチャプターの持っている可能性を使ってお役に立とうということをやっていたり、やろうとしているのに、周りがそういうどんどんどんどん評判を落としてるということが実際あったりするわけですよね。それはやっぱり改めていく、チャプター単位ではなくて、本当に近隣のチャプターもやっぱり同じように自分たちのブランドを守っていくとか、さらに良くしていくということを地域ぐるみでやらないと、自分たちさえ良ければということでは決してないということですよね。

大竹:他に住んでる日本人のメンバーの方がお話しされてたんですけど、日本のブランドというのにすごい自分のビジネスが助けられていると。過去の日本人が築いてくれた信用と信頼というのの上に今、自分はビジネスをできているから。本当にご先祖様じゃないんですけど、今までそういうブランドを作ってくれた過去の、日本人の方々に本当に感謝してるんだという話をしてたんですよね。日本にいるとあんまりそういうことを感じないから、「あ、そうなんだ」と思って、外に出るとそれが分かるんだなと思って、ちょっと思い出しました。

安:それではそろそろ終わりの時間が近づいてまいりましたが、大野さんからメッセージはありますか。

大野:はい。ぜひ今回のタイトルにもありますように、皆さんのタコツボを一つ壊してもらいたいなというふうに思います。もしかしたらそれが、チャプターのタコツボかもしれないですけど、そのチャプターのタコツボを壊して、その外に活動範囲を広げてらっしゃる方は、例えばもしかしたらリージョンというタコツボを壊すというところが、次の目標になるかもしれないですし、次は全国とか、日本全体に視野を広げるというタイミングの人もいるでしょうし、他の国とか世界に視野を広げるという人も多分いると思うので、どんどんタコツボを、一気にじゃなくていいので、少しずつ外側に外側に広げていくつもりで、タコツボを壊していっていただきたいなと思ってます。

安:はい。わたしもタコツボをちょっとずつ壊していきたいなと思います。大野さん、そして大竹さん、ありがとうございました。

大野:ありがとうございました。

大竹:ありがとうございました。

安:最後までお聞きいただきありがとうございます。今回のお話はいかがでしたでしょうか。皆さんからのご意見やコメント、本当に励みになります。よろしければInstagramやYouTubeで発信しておりますので、公式サイトと合わせてぜひコメントを残していただけると嬉しいです。皆さんの声が次回のトピックや内容をより良くしていくための大切なヒントになるかもしれません。一緒にこのポッドキャストを成長させていけたらと思っています。それでは次回もオフィシャルBNIポッドキャストでお会いしましょう。See you next week.

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