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参照: 英語版 Episode 495
このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社とチームビルディング研修のJCTBの提供でお送りいたします。
大野:はい。BNIにおいて「政治と宗教」の話はタブーということは多くのメンバーの方、ご存じだと思うんですけれども、最近あるメンバーさんから議員さんをビジターとしてチャプターミーティングに招待したいけれども、どうすべきかみたいな質問を頂いたんですね。
安:はい。
大野:これまでのトピックでは日本のポッドキャストはこうした政治、宗教の話はカバーしていなかったですし、せっかくご質問いただいたので、今回はこちらのトピックでお話を進めようと思います。
安:はい。
大野:英語版のポッドキャストでもマイズナー博士が彼自身の、あるいはBNIの政治的立場について質問されることが多いというふうにおっしゃっているんですね。
安:はい。
大野:ちょうど、この英語版のポッドキャストが配信されたタイミングというのが、アメリカの大統領が代わったタイミングだったんですね。
安:ああ~。
大野:なので、そうした質問が特に多くなったということもあるんだと思うんですけれども、日本では私はそういう質問をされたことは今のところないんですよね。
安:なるほど。
大野:「大野さん、どこの政党を支持されてるんですか」とか、「宗教は何ですか」というような話は聞かれないので。
安:はい。
大野:ただ先ほどの質問にあったように、ビジターさんとかそういった方の中で宗教とか、議員さんをやられている政治家の方もいらっしゃると思うので、いいトピックだと思うんですね。
安:はい。
大野:マイズナー博士が長年にわたって確信を強めたことには、BNIの中で政治や宗教の話をするのはよくないということなんですね。
安:はい。
大野:じゃあ、それはなぜなのかということなんですけれども、1つ明快な答えとしてはBNIのミッションから焦点がずれてしまうからだというふうにおっしゃっています。
安:はい。
大野:BNIにおける私たちのミッションというのは、「体系的でポジティブ、そしてプロフェッショナルなリファーラル・マーケティング・プログラムを通じて、人々がビジネスを拡大するのを助けること」と、「そのプログラムによって、人々が長期的で意義深い人間関係を、優れたビジネスプロフェッショナルと育むことが可能となります」というものなんですね。
安:はい。
大野:BNIが世界最大規模のビジネスリファーラル組織として機能できている1つの理由というのは、「ミッションにフォーカスし続けているから」と。私たちの焦点というんですかね、フォーカスというものをミッションからそらしてしまうものがもしあったとしたら、それは私たちにとって障害以外の何ものでもないと。政治や宗教ほどリファーラル組織にとって大きな障害になるものは、ほかにはないというふうにおっしゃっていますね。
安:はい。
大野:政治と宗教の話というのは、人々を対立させてしまう要素がありますよね。
安:はい。
大野:組織の目的というものから焦点をずらしてしまうということにもつながるということですね。
安:はい。
大野:BNIは国際的な組織で、やっぱりチャプターが世界中にあるわけですよね。
安:はい。
大野:当然さまざまな宗教との関わりを持った人たちがBNIにもいるわけで、そんな中で組織として成功するためには、そのミッションにフォーカスすることが大切ということですよね。
安:はい。
大野:マイズナー博士がおっしゃるには、BNIがスタートしたばかりの頃に、チャプターミーティングに外部の講演者を招待しないように意図的にしたらしいんですね。
安:はい。
大野:その理由の1つは、この政治と宗教がBNIにもたらす分断のリスクだったというふうにおっしゃっています。
安:はい。
大野:一般的に外部講演者というのは、商品とかサービスを売りたいか、政治的な考えを広めたいとかいう場合が多いわけですけれども、何かを売りたければチャプターのメンバーとして加入すべきだし、政治的、宗教的思想を広めたいというのであれば、ほかへ話をしにいくべきだということですよね。
安:はい。
大野:先ほど少し触れた、チャプターのメンバーさんからのご質問の件なんですけれども。
安:はい。
大野:その質問というのが、「議員をされている方をビジターとして呼びたいんだけれども、ほかのメンバーの人から、ビジターの方にプレゼンテーションの時間が与えられないんじゃないかという指摘をされたんだけれども、カテゴリーを地域貢献みたいなものに変更したとしたら、プレゼンテーションしてもらうことは可能になるでしょうか」ということと、「議員の名刺も配らないようにお願いするべきでしょうか」というようなことだったんですね。
安:はい。
大野:チャプターミーティングに現職の議員さんとか、あるいは元議員さんがビジターで来られるということは、どこのチャプターでもあり得ることですよね。
安:はい。
大野:その場合チャプターとして、どう対応すべきか迷うということが考えられますよね。
安:そうですね。
大野:このようなケースでプレゼンテーションをしていただく場合は、例えば特定の政党とか政治の話を避ける。選挙の話なんかも避けていただくようにするということであればいいかもしれませんね。
安:はい。
大野:議員という立場でご参加いただくこと自体は構わないと思うんですけれども、事業をされている議員さんもいらっしゃるでしょうから、そうしたビジネスをしっかりとされている方であれば、そちらの専門分野で参加していただいたりとか、あるいはプレゼンテーションをしていただければ問題はなさそうですよね。
安:はい。
大野:あとは名刺とか配布物ですよね。こちらのほうにご配慮いただけるといいと思うんですね。例えば政党名が入った名刺とか、あるいはその他印刷物の配布はご遠慮いただくとか。
安:はい。
大野:いずれにしても、私たちがBNIのミッション以外のことに焦点を当ててしまっては、高い効果を得ることはできなくなってしまうわけで、1つ誤解すべきでないこととしては、BNIメンバーやチャプターを訪れるビジターの人たちが強い政治的立場を取るとか、宗教的な視点を持つべきではないということを言っているんではないということですね。
安:はい。
大野:ここで言っているのは、単にBNIのミーティングやほかの公式なBNIイベント、あるいはこのポッドキャストやニュースレターでそうした話をしないということですね。
安:はい。
大野:ミッションにフォーカスし続けるためには、BNIミーティングで政治や宗教のトピックには一切触れないということ。政治や宗教の話をする権利は、誰にでももちろんあるわけですけれども、BNIのミーティングでは避けなくてはならないということですね。
安:なるほど。
大野:それから別のチャプターで、議員さんをメインの顧客ターゲットにされているウェブのコンサルティングをされている人がいたんですね。
安:はい。
大野:彼がメインプレゼンテーションの際には、議員さんをほかのメンバーがゲストとして招待差し上げて、リファーラルにつなげるというのはいいですよね。
安:そうですね。それでは、そろそろ終わりに近づいてまいりましたが、大野さんからメンバーの皆さんへメッセージはありますか。
大野:はい。今回のポッドキャストは割とセンシティブなトピックなので、一度チャプターの中で話し合う機会を作っていただいて、認識を共有していただくといいんじゃないかなと。やっぱりお声掛けをするときにどういうふうに話して、来ていただいた際にどんなプレゼンをしていただいて、どんな名刺を使って交流するのかというようなところですね。確認をしていただければいいんじゃないかなというふうに思います。
安:はい。ありがとうございました。
大野:ありがとうございました。
このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社とチームビルディング研修のJCTBの提供でお送りいたしました。
宗教 政治色は出せないが ビジター 貢献については 話し合いが必要
立場をわきまえてと言うことでしょうか