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【参照】英語版
Episode 696: Addition by Subtraction (Classic Podcast)
このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社とビジネスの自走化を支援するActionCOACHの提供でお送りいたします。
第235回は「減らして増やす」と題してお送りいたします。英語版のエピソード696 をご参照下さい。
安:さて、大野さん、大竹さん、今日もよろしくお願いします。
大野:よろしくお願いします。
大竹:お願いします。
安:今日のテーマが減らして増やすということなんですが、大野さん、どのようなお話なんでしょうか。
大野:はい。これは古典的なというか、マイズナーさんも時々教えてくれてるコンセプトですよね。言葉そのものを聞くと、なんか直感に反するというか、理解するのがちょっと難しく感じてしまうかもしれないんですけど。BNIにおいても、あと世の中的に、例えばいろんなビジネスとかスポーツの、特に団体競技、この辺にもすごく当てはまるコンセプトだなと思って、これはぜひ日本の皆さんにもお伝えしたいなと思っています。BNIってスポーツとか、チームでどれだけの力を発揮していくかってところが、すごく大事な考え方だと思うんですけど、そのためにやっぱり強くて健全なチームを作っていく時に、時には、メンバーを減らすみたいな局面っていうのも、出てくるでしょうし、それが実はより強いチームを作っていくために必要な過程であると、プロセスであるということを示唆している言葉だと思います。例えば、時々チャプターで聞かれる声が、「あの人がいるのだったら続けられません」とか、「あの人がいるんだったらやめます」みたいな声を聞くことがあるんですけど、それも1名だけじゃなくて、複数名が同じようなことを言ってくることはあります。そういう場合って、もちろん明らかに何か規定の違反とかある場合ももちろんあるんですけども、その辺がちょっと曖昧というか、なかなかメンバーシップ委員会で、「じゃあこの人は、問題があるよね」ということで辞めていただくみたいなことが、明確に判断しづらいような状況というのも結構多いと思うんですけど、大竹さん、安さんの、関わってこられたチャプターの中でもいらっしゃらないですかね。例えば人数が減ったんだけども、その後、結果としてすごくチャプターが成長したみたいな事例とかって、これまでにご覧になったことはないでしょうか。
大竹:はい。私は逆の事例なんですけど、人数を減らすことを恐れて、本来は残すべきでは無い人を残すことによって、とても頑張っている良いメンバーが多く辞めてしまったという事例がありました。
大野:やっぱりそうですよね。安さんどうですか。
安:はい。私のところはチャプターの文化が少し緩いと言いますか、ちょっとあまりルールを厳しく見ないような文化だったのを、一回ちゃんと立て直そうということで、文化を本当にスタンダードな規定をちゃんと見直して、それをしっかり運用していこうっていうふうに姿勢を変えた時に、今までの緩さで続けてきたメンバーがいなくなって、そこから新しくそうしたルールをちゃんと大切にするメンバーが増えたっていう事例はあります。
大野:そうですよね。やっぱりチームで何か「ここを目指そう」とか、「こういうことをやっていこう」みたいなゴールを掲げた時に、それに対して賛同できないっていうメンバーが出てくるってことは当然あり得るんだろうなと思うんですよね。でもやっぱりチームとして勝つためには、勝利っていうのは、いわゆるチャプターの成長とか発展ともイコールの部分があると思うんですけど、やっぱりスポーツだと選手の入れ替えとか当然ありますよね。プロ野球とかでも戦力外通告とかってありますから、そういうより強いチームを作るために、場合によっては人数を減らすことも必要だったりするということなんだと思うんですよね。私の関わったことがあるチャプターでも、やっぱり最初の発足してから1年後の最初の更新のタイミング、その時にやっぱり6人ぐらい辞められて、人数が20人を切ってしまったんですよね。17人とかになってしまって。普通20人切ると、そのチャプターが存続できるかどうかみたいなところ、不安になるケースが多いと思うんですけど、そのチャプターの残られていったメンバーの皆さんの多くは、ワクワクというか、目が輝き出してたっていう感じだったんですよ。「もうこれならいける」みたいな感じになって、定例会が毎週終わるたびに有志が集まって、これからのチャプターどうやって作っていこうかって、みんなわくわくしながらミーティングを重ねていたので見ていました。結局その後そんなに時間かからずに、本当にチャプタートラフィックライトで全国で1位になったりとか、一時期ダイヤモンドも、 100人を超えたりとかして、本当に勢いが乗って、あの時の最初の更新のまとまった人数の退会っていうのがなかったら、多分それは実現できなかっただろうなって、私も当時見てて感じたことなんですよね。マイズナーさんは記事の中で「バラの剪定」っていう言葉を使われてましたけど、結構ストレートな表現だなというふうに感じる方もいらっしゃるかもしれないんですけど、実際このメンバーシップ委員会がそういう役割を担っていって、メンバーシップ委員会もチャプターのメンバー数が減ってしまうことへの恐怖心というか、恐れっていうのがあると思うんですけど、やっぱり誰かが一人ないしは何人かいることで、周りがみんなネガティブな空気になってしまうとか、あるいはその人たちが抜けてくれたおかげでみんなポジティブになれるとかっていう状況ってやっぱり結構あったりするんですよね。そういった局面があるということを、特にメンバーシップ委員会の皆さんとか知っておいていただくだけじゃなくて、実際それを実行できるような体制っていうのがすごく大事かなというふうに思いますね。バラが美しく花を咲かせるっていうのは、やっぱり剪定という作業があって、それで生き生きと美しい花を咲かせるっていうことでしょうからね。ハサミでチョキンって切るわけにはいかないんでしょうけど、減らすことを恐れすぎない、怖がりすぎないということも一つ、特にメンバーシップ委員会の皆さんにとっては大切かなというふうに思いますね。チャプターが例えば、チームとして成長していこうっていうことを目指している時に、トレーニングの受講に関して、「最初にMPS受けたら、もう後は受けなくても大丈夫よ」みたいな、新しいメンバーにそういったことを言ってしまう人がいたりとかということがあると、これマイナスですよね。スポーツのチームでシーズンオフに「自主トレとか、そんなのやらなくていいよ」みたいな、やる気を削いでしまうとか。一つ言えることは、チャプターのメンバー数が減るっていうことは、必ずしもすべてマイナスだけではなくて、プラスにつながっていくためのマイナスであるということもあるということを、メンバーの皆さんも知っておくことが大切かと思うんですよね。ただ実際問題、やっぱりメンバーシップ委員会のメンバーにとっては結構大変な役割なんですよね。そこはしっかりとディレクターとも相談しながら、必要な措置を取っていっていただければと思います。
大竹:メンバーシップ委員会のマニュアルですごい印象的だなと思ったのが、メンバーシップ委員会は常にチャプター全体の利益を優先して判断をする、個人の利益ではなく、というのがすごく印象的で、一つ一つの判断が恣意的なものに捉えられないようにするってすごく大事かなと思っていて、「あの人は声が大きい人の意見になびくんだな」とか、「ビジネスの規模が大きくて影響力が強いから、あの人の意見を優先するんだな」とか、そういうパワーバランスで決まらないように、全体の利益をちゃんと考えて判断しましょうねっていうのがすごくいいなというふうに感じましたね。ちょっと例は違うんですけど、私はもともとシステムエンジニアだったので、いろんな部門からシステム改修の要望が来るわけですよ。その時に、当然それぞれの部門は、自分の部門のことしか考えてないので、「こう修正してほしい」と。「いや、でもこれを修正しちゃうと、全体のバランスが崩れちゃう」と。やっぱりその全体最適化、部分最適化みたいな。わかりやすく言うと、「1階にトイレを3つ作ってください」みたいな、そういう要望が来ちゃうわけですよね。それは困りますと。だから常に全体として何が最適なのかってことを考えるのがすごく難しいんですけど、頭を使う部分で、大事な部分だなというふうに感じたことがあります。
大野:やっぱり皆さん、チャプターで一緒にやっていると仲良くなるので、仲いいっていう状況がアカウンタビリティをお互いに保たせるということはすごく難しくなるってのはあると思うので、すごく大事な考え方、成長のために減らすっていうことも必要だということですよね。
安:それではそろそろ終わりの時間が近づいてまいりましたが、大野さん、大竹さんからメッセージはありますか。
大竹:そうですね。今日の話を通じて、判断を下す時に何を基準にするのかっていうところが重要だなと思っていて、やっぱりコアバリューに立ち戻るべきなんだろうなというふうに思いました。何を大切にするかっていうことは、多分正解がない話なので、それをBNIは7つのコアバリューできちんと決めているわけですよね。だから、何が正しいか論争になってしまうと終わりがないと。だから、それはもうこの組織においてはこれが大事なんですということを決めておいて、その上で成果を出すことにフォーカスをしましょうというのがすごく大事なのかなというふうに思います。どうしても人と人との対立を生まないような構造、仕組みをつくるために、このコアバリューがあるのかもしれないなというふうに今日を通じて感じました。
安:はい、ありがとうございます。大野さんからいかがでしょうか。
大野:今のコアバリューに沿ってっていうのは、すごく良い軸だなというふうに私も思うんですよね。極端な表現をすると、ある意味、見方によればBNIって民主的ではないんですよね。皆さん一人一人にとって平等だとか公平なみたいなところって言う人は多いんでしょうけれども、先ほど言ったように、チームスポーツでみたらチームの戦力になる人は残るし、そうじゃない人は去らなきゃいけないっていうところ、それは決して民主的ではないと思うんですけど、やっぱり全体の、さっき大竹さんがおっしゃってくださったような、チームのためを考えて監督だったりコーチも判断するわけなので、そういったところはチャプターも同じかなというふうに思いますので、皆さんでポジティブで健全な、より強いチャプターをぜひ作っていっていただければと思ってます。
安:はい、ありがとうございます。まさに全体最適というところが本当に大事なお話だったなというふうに感じました。大野さん、大竹さん、ありがとうございました。
大野:ありがとうございました。
大竹:ありがとうございました。
安:最後までお聞きいただきありがとうございます。今回のお話はいかがでしたでしょうか。皆さんからのご意見やコメント、本当に励みになります。よろしければInstagramやYouTubeで発信しておりますので、公式サイトと合わせてぜひコメントを残していただけると嬉しいです。皆さんの声が次回のトピックや内容をより良くしていくための大切なヒントになるかもしれません。一緒にこのポッドキャストを成長させていけたらと思っています。それでは次回もオフィシャルBNIポッドキャストでお会いしましょう。See you next week.