第20回 起業から得た7つの学び

参照:英語版 Episode 461

安:第20回目は、「起業から得た7つの学び」と題して、大野さんにお話をいただきます。英語版はエピソード461をご参照ください。ところで大野さんは今どちらにいらっしゃいますか。

大野:はい。ノースカロライナ州のシャーロットという町に来ています。最近アメリカの国際本部が、カリフォルニアからこちらのノースカロライナの方に移転をしたんですね。

安:はい。

大野:西海岸から東海岸ということなので、引っ越しとしてはかなり大きな引っ越しだと思うんですけれども。

安:そうですね。

大野:この時期実は毎年7月に、7カ国の代表とエグゼクティブ・マネジメント・チームの合同会議ということで、参加しているんですけれども。今回がシャーロットで参加する初めての会議になります。

安:ああ、なるほど。

大野:マイズナー博士も参加するはずですので、いろいろと話を聞いてこようと思っています。今回のトピックは、マイズナー博士が31年前にBNIをスタートして、その「起業から得られた7つの学び」ということをテーマに話をしていきたいと思います。

安:はい。

大野:ギバーズゲインブックの日本語版で、もしかしたら安さんもご存じかもしれないんですけれども。

安:はい。

大野:31年前にBNIをスタートした時はですね、20人ぐらいで、カリフォルニアのアルカディアという町があるらしいんですけれども。この小さなコーヒーショップに集まったのがBNIの最初のミーティングなんだそうです。

安:はい。

大野:今や67カ国ですね、20万人を超えるメンバーを擁する組織にまで成長したわけなんですけれども。

安:はい。

大野:最近、そのマイズナー博士があるディレクターコンサルタントに質問されたそうなんですね。「これだけの成長を成し遂げた秘訣は何ですか」という質問だったらしいんですけれども、それがきっかけで、BNIのこれまでの成長に寄与した主な要因というのを書き出してみたらしいんですね。その際に出てきた7つのポイントというのが今回のトピックになっています。

安:ああ、なるほど。

大野:言い換えると、「組織の成長に寄与した7つの要因」ということになりますかね。

安:はい。

大野:では早速、その7つの要因というのを見ていきたいと思うんですけれども。1つ目は「単純だけれども簡単ではないもの」とマイズナー博士はおっしゃっています。誰もが口にしているけれども、誰もが実践するわけではないと。目標設定ですね。マイズナー博士いわく「狙わない的を射ることはできません」というふうにおっしゃっています。

安:はい。

大野:彼がこれからBNIというものにフォーカスしてやっていこうと思ったときに、幾つかのゴールを設定されたというふうにおっしゃっています。

安:はい。

大野:そのゴールの設定というところで、今回、マイズナー博士が面白いその設定の仕方を話してくれているんですけれども。

安:はい。

大野:3つのゴール水準ということで、1つ目が「ブレークスルーゴール」といって、これは一番上にきます。飛躍的なゴールとか、躍進的なゴールみたいな意味合いだと思うんですけれども、これを達成すれば、例えば会社創業以来の記録的数値になるとか、非常に高い目標というものを1つ一番上に設定すると。
その次にですね、そこから少し低い水準で、「ターゲットゴール」というふうに博士は言っていますけれども。自分で達成できる、そこはぜひ達成したいというところを設定すると。
もう1つ、3つ目に、これはさらにもう少し下になるんですけれども。「フロアゴール」、いろんなことがうまくいかない場合でも達成できるゴールというのを、3つに分けて説明されています。

安:はい。

大野:このレンジをもってゴール設定するというふうにマイズナー博士は推奨されているんですけれども。真ん中のターゲットに達していれば、ブレークスルーに達していなくても悪い気はしない。一方、ターゲットに達していなかったとしても、一番下のフロアゴールよりも上であれば、少なくともレンジに収まっているので、一定の満足感は得られるという意味なんでしょうね。

安:ああ~、なるほど。はい。

大野:2つ目はですね、目標からの逆算というふうに言っています。レンジを持たせる3つのゴール水準から、それぞれ逆算するというような説明ですけれども。それぞれのレベルから逆算して、例えば12カ月後のブレークスルーゴールを設定したとして、それを100%とします。

安:はい。

大野:そこから逆算をして、9カ月後にブレークスルーに達していたければ、先ほどのゴールの75%に達している必要がありますよね。

安:そうですね。

大野:6カ月後は何%ですか。

安:半分ですね。50%でしょうか。

大野:そうですね。3カ月後だと25%という形になる。今75%、50%、25%と出てきましたけれども、この数字は何を意味するかというと、年間目標を達成するのに、軌道に乗っているか、それとも外れてしまっているのかというのを確認する数字になります。

安:うーん。

大野:目標達成の軌道を外れないようにですね、毎月進捗を確認するという作業をするためのものとして、この目標から逆算、それが2つ目の要因とおっしゃっています。

安:はい。

大野:次に3つ目ですけれども。マイズナー博士いわくですね、これを実践していない起業家は罪の意識を持つべきだと言っていますけれども。

安:はい。

大野:6つのことを1000回やるということ。1000のことを6回ではなくて、6つのことを1000回やってくださいという意味ですね。

安:うーん。

大野:経営者が犯す大きな過ちの一つに、何かキラキラ輝くもの、英語で言うと「ブライト・シャイニー・オブジェクト」、BSOと略したりするんですけれども、キラキラ輝くものからまた別のキラキラ輝くものに目移りして、振り回されてしまうということがよくあるとおっしゃっています。
マイズナー博士が言うには、成功というものは、骨をくわえた犬のように振る舞うことで手に入ると。一度手にしたらそれにしがみついて、6つのことを1000回やると。これは今回ちょっと日本語風に漢字を並べてみたんですけれども。6つのことを1000回行うので「六事千行」とか、どうですかね。

安:六事千行ですね。なるほど。

大野:BNIはまさに六事千行であると。毎週毎週少ないことだけれども、一貫性を持って行うということでしたね。6つのことを1000回やるというふうに、繰り返しおっしゃっています。

安:はい。

大野:次は4つ目なんですけれども、大きなビジョンを作ること。ビジョンを作るのに早すぎるということはないとおっしゃっていますけれども。例えば、事業の規模がまだ小さくても早すぎることは決してないし、遅すぎるということもない。規模が大きくなった際にも、オーナーですとか、あるいは経営者の人や従業員だけではなくて、クライアントでさえも1つにさせるような、大きなビジョンを作ることが可能というふうにおっしゃっています。

安:なるほど。

大野:BNIのギバーズゲインの理念というのは、組織全体に根付いていますよね。聞いたことがないというメンバーがいたら、珍しい人ですよね。

安:そうですね。

大野:組織のより大きなビジョンを作って、そして、それを組織に根付かせることができたら、それを組織のDNAの一部として、全員で共有してフォーカスすることができるとまとめていらっしゃいます。

安:はい。

大野:次にじゃあ5つ目ですけれども、個人的な関わりを保つこと。マイズナー博士いわく、成功すると個人的な関わりをしなくなってしまう人を見かけると。会社が大きくなれば、違った形での個人的な関わりが必要になってくるというふうにおっしゃっています。

安:はい。

大野:日本にも250くらいのチャプターがあるので、例えば、私が全てのチャプターを訪問しようと思っても、週に5日、毎日使っても1年かかります。マイズナー博士にとっては、世界中のチャプターを回るのに直近の数字だと30年かかる計算ですね。

安:う~ん、それは大変ですね。

大野:そうですよね。関わり方は変わらざるを得ないんですけれども、関わるのはやめるべきではないとおっしゃっています。私も日本国内全てのチャプターを訪問することはできないかもしれないんですけれども、リージョンやディストリクトを訪問しています。とはいえ、日本国内にもチャプターが存在するリージョンが実は30以上あるんですね。

安:はい。

大野:毎週1つずつリージョンを回るとしても7、8カ月かかってしまうので、今後はリージョン単独のイベントにお邪魔するのは、だんだん難しくなってしまうかもしれないんですけれども。ディストリクトというか、リージョンが幾つか集まった単位でのイベントには、今後もできる限りお邪魔するつもりでいます。

安:はい。

大野:それと、もう1つマイズナー博士がおっしゃるように、このポッドキャストというのももう1つの関わりを持つ方法だと思うんですね。Facebookページで頂いたメッセージもできる限り目を通していますし、個人的な返信はできないかもしれないですけれども、ポッドキャストで取り上げさせていただいたり、Facebookページのほうに投稿したりして、個人的なつながりを保っていきたいと思っています。
リスナーのメンバーの皆さんも、会社が成長するにつれて、規模ごとに個人的な関わり方を考えて変えていくことが大切だと、マイズナー博士もおっしゃっています。姿の見えないオーナー、あるいは姿の見えない社長ではですね、ビジネスにマイナスの影響をもたらしてしまうともおっしゃっています。

安:はい。

大野:次に6つ目ですね。6つ目は、火の着いた無知のほうが、氷上(氷の上)の知識よりもまだましだということ。氷上の知識よりも燃えている無知のほうがましと。
マイズナー博士がこの30年で学んでこられたものは、人に何かのやり方を教えることはできる。どうやってネットワーキングをするかは教えられる。でも、良い態度を取るということは教えられないとおっしゃっています。さらには、どうやって熱意をかき立てるかを教えることはできないと。火の着いた無知よりも唯一ましなのは、火の着いた知識、それしかないと。つまり、スキルとか知識を身に付けていく過程で、その火を消さないで、ともし続けていってほしいとおっしゃっています。
例えば、「ああ、これならやり方知ってるよ」と言いながらコミットできない人よりも、ネットワーキングの仕方を全く知らないけれども、コミットメントのレベルの高い人のほうがBNIには向いているというふうにおっしゃっていますね。氷上の知識よりも火の着いた無知のほうがまし。それよりもましなのは、火の着いた知識というふうにまとめています。

安:はい。

大野:はい。では、7つ目にいきましょう。7つ目は、好きなことをやるということ。そうすれば自分のやることが好きになる。経営者やビジネスパーソンとして、自分の炎の中で仕事をしているか、あるいは蝋の中で仕事をしているかのどちらかだというふうに言っています。
炎の中にいるときには火が着いているということなので、わくわくしているとか、エネルギーに、力に満ちあふれているという意味ですね。でも蝋の中にいるときは疲れ切ってしまっているという状況ですね。会社が成長するにつれて、蝋の中にはまってしまいがちというふうに言っています。

安:うーん。

大野:マイズナー博士が、1つのチャプターから7500チャプターにBNIが成長することを手助けできたように、もし自分の会社に拡張性を持たせたければ、ビジネスの中で、自分が好きで集中できることを見いだす必要がありますよと。
一方で、やりたくない仕事というのもたくさんあると思うんですよね。そういうのを逆にそういった仕事を好きな人、あるいは得意な人たちで身の回りを固めるということを勧めています。社長であるあなたの蝋の中の仕事を、逆に自分の炎の中の仕事として楽しんでやってくれる人たちで固めようというふうに勧めていらっしゃいます。

安:はい。

大野:以上が、世界最大級の異業種交流組織を育てられたマイズナー博士の7つのシークレットでした。

安:う~ん、なるほど。ありがとうございます。これを聞いていて思ったのは、非常に地道なことの繰り返しだったり積み重ねっていうことを、とてもマイズナー博士は大切にされていたということがよく分かりますね。

大野:そうですね。

安:はい。それではいよいよ時間も終わりに近づいてまいりました。大野さんからメンバーの皆さんに何かメッセージはありますか。

大野:はい。このポッドキャストを聞いてくださっているBNIメンバーの皆さんも、この7つのコンセプトをビジネスにですね、当てはめてみられると、さらにビジネスが発展するかもしれませんね。

安:はい。ありがとうございました。

大野:ありがとうございました。

第20回 起業から得た7つの学び” への1件のフィードバック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です