第111回 BNIはどこへ行くのか?

安:第111回は、「BNIはどこへ行くのか?」と題してお送りいたします。このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社の提供でお送りいたします。
さて大野さん、今日は「BNIはどこへ行くのか?」というタイトルなんですが、どのようなお話なんでしょうか。

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大野:はい。先日、あるメンバーさんに「大野さんは、今後BNIをどのようにしていきたいんですか」というご質問をいただいたんですね。

安:はい。

大野:そのときにお答えしたのは、いつか日本をアメリカよりも大きくなる日を見たいと。マイズナー博士と話をしたことがあったんですけども、「博士、日本はきっといつかアメリカよりもBNIは大きくなると思いますよ」というふうに言ったら、彼は「それは非現実的だね」って言ったんですね。それは僕にとって非常に大きな原動力になっているんですけども。

安:はい。

大野:今回はもう少し日本のメンバーの皆さんにも、ナショナルディレクターがどんなことを考えて、どういう方向へBNIを持っていきたいなと考えているのかを、日本のメンバーの皆さんにもお聞きいただければと思いまして、このトピックを選ばせていただきました。

安:なるほど。貴重な機会になりそうですね。

大野:そうですね。そうなるといいんですけども。

安:はい。

大野:まず最初に忘れてはいけないのは、BNIのビジョンですよね。

安:はい。

大野:世界のビジネスのやり方を変える。「Changing The Way The World Does Business™」とありますけども、私は最初ちょっと取っ付きにくい感じがありました。例えば、人の行動を変えるみたいなところじゃないですか。

安:そうですね。

大野:よそさまのビジネスのやり方を変えるというのは、ある意味、おこがましい部分があるでしょう。過去と人は変えられないというのもありますよね。

安:はい。

大野:自分たちがどういう行動をするか。そして、どういう未来をつくっていくかという視点で、このビジョンを捉えたいと思ったんですね。

安:はい。

大野:そうすると、世界のビジネスのやり方が変わるというほどの影響力を及ぼすためには、自分たちが何をすればいいか、どうしたらいいかという視点ですよね。

安:はい。

大野:それと世界中の、例えば経営者とか、ビジネスオーナー、ビジネスパーソンが、模範としたいというふうに思ってくれるような経営者とか、ビジネスパーソンになればいいという話ですよね。

安:そうですね。

大野:そこは自分たちの行動によって、いかようにもできるので、そこをぜひ目指していきたいなと。もう一度言うと、世界の経営者、あるいはビジネスオーナー、ビジネスパーソンが模範としたくなるような、そういったビジネスプロフェッショナルコミュニティーとして、BNIが認知されるようにしていきたいなというふうに思います。

安:はい。

大野:ビジネスをやるのであれば、BNIというところに関わっておくというのが欠かせない手段というか、そういった存在として社会的に認知されるというのが一つの目標になると思うんですね。

安:はい。

大野:そして、何よりもメンバーの皆さんが、BNIの一員であるということに対して、誇りを持てるということですね。そこをぜひ目指したいと思っています。

安:はい。

大野:ゆくゆくは、BNIに入会するか否かにかかわらず、接点を持ってくださった人が、自分のビジネスのステージというものをしっかりと認識されて、そして、その人が目指す方向というか、ステージによって選択肢をBNIが示せるような、そういったコミュニティーにできたらいいなというふうに考えています。

安:あー、なるほど。

大野:例えば、ビジネスを始めたばかりの人も当然いると思うんですけども、BNIのチャプターにはまだちょっと早いんだけれども、もう少し経験を積まれてから、また戻ってきてくださいねと。その間は、例えば創業塾。金融機関などがそういった創業したての人に対して、講座を設けていたりすると思うんですね。

安:はい。

大野:そういった講座を、例えばBNIのメンバー、特に士業の方たちなんかは、力になるというか、講師を務めたりとか、協力することはできると思うので、いくらでも。

安:そうですね。

大野:はい。そういった流れをつくるというのは、一つの選択肢になり得ますよね。

安:はい。

大野:創業してからしばらくたっているんだけども、ビジネスのステージって、やはりいろいろあるじゃないですか。

安:はい。

大野:例えば売り上げ規模。年商で数千万という人が、おそらく目標にするのは、1億に乗せるところ。

安:はい。

大野:1億以上の年商の人は、今度おそらく次のステージとして、例えば10億を目指すとか。10億いっている人は、次100億目指すとか、それぞれステージが変わってくるし、課題なんかもステージによって違うと思うんですよね。

安:そうですね。

大野:そういったそれぞれのステージごとに、マスターマインドグループという、時々言葉を聞かれる方もいらっしゃると思うんですけども、次のステージに上がるためにはどうしたらいいかとか、アイデアだとか、協力というんですかね。次のステージに上がるためのリファーラルみたいな。ステージアップのための紹介というようなそういったものも交わせるようなコミュニティーというのをつくれると思うんですね。チームというんでしょうかね。

安:はい。興味深いですね。

大野:はい。あと私が大切だと思うのは、やっぱりコーチングなんですよね。コーチングをすることで、企業のリーダーがよりリーダーシップを発揮できるようになるという部分はあると思うので、そういった機会の提供。それから、私が個人的につくった名前なんですけど、クオンタムリープ(躍進)って聞いたことありますか。

安:あまりないですね。どういう意味ですか。

大野:言葉の意味としては、通常例えば売り上げとか利益とかって、例えば10%、20%、30%アップというと、結構いい成長率じゃないですか。

安:そうですね。

大野:でも、そんなもんじゃなくて、10倍、20倍、30倍という世界です。

安:はい。

大野:だから、何十%という成長じゃなくて、本当に事業規模を10倍、20倍、30倍にするためにはどうしたらいいかというふうな考え方なんですよ。

安:はい。

大野:そのためにはやっぱりコーチングも大切ですし、あと例えばいい商品、サービスを持っている人が、全国展開するためのプロセスだったりとか、あるいは世界展開するためのプロセスを提供する。必要に応じて出資をするとか。出資が得られるような機会を提供したりとかいうことも、可能性としてあると思うんですね。

安:はい。

大野:もう一つ、メンバー個人としての成長ということと、メンバーのビジネスの成長という軸はもちろんあるんですけども、もう一つ大切なのは、やっぱり経営者、メンバー個人の成長というところはやっぱり外せないと思うんですね。

安:そうですね。

大野:人間力みたいなところも大切だと思うんですよね。

安:本当にそう思います。

大野:生涯学習。

安:まさに。

大野:それから、知識を得るということだけじゃなくて、自分の人間力を磨くための学びとか、そういう経験というのもすごく大切かなというふうに思っています。

安:はい。

大野:あと日本においては、地理的な展開ってまだまだこれからなので、例えば北はまだ大宮、そして、南は熊本までしかありません。西のほうでさえも、まだ岡山とか広島とかは、まだBNIのチャプターがありませんので、そこにもBNIの仕組みとか、ギバーズゲインの考え方なんかを広げていけたらいいなと思いますし、東北、北海道、ぜひつくっていきたいですね。

安:そうですね。

大野:あとは、メンバーの皆さんがビジネスを増やしていく環境ということで、やっぱりR&Dですよね。研究開発というのは、Global HQの国際本部のほうでも、継続的に進めてくれていますけども、目先の導入が決まっているBNI University。これは、すごく楽しみにしているんですけど、今本当にローカライズ、英語から日本語への翻訳だけじゃないんですね。本当に日本語での教材を作るというところも含めて、ローカライズを進めていますので、楽しみにしてほしいんですけども。トレーニングの提供の仕方も、それから、受講の仕方も変わってくるはずです。オンデマンドで自分が足りないと思うものを学べるわけですよね。

安:はい。

大野:それを、知識をつけるだけ、インプットするだけじゃなくて、例えばプレゼンテーションのスキルトレーニングをオンラインで受けて、自分のプレゼンを書いてみて、それをプレゼンをする機会としてのワークショップが、対面であると。

安:ああー。

大野:みんなの前でプレゼンをします。それで、いろんな人からフィードバックをもらう機会をそういったワークショップスタイルで、対面でやるというような使い方が有効になると思うんですね。

安:はい。非常に実践的ですね。

大野:そうですね。あとは、マーケティングのツールが導入。これが決まっています。BNI Engageということで、今、自動的にメールがビジターさんに送られるようなものはありますけれども、より体系的なマーケティングの自動化が可能になってきますので、これも非常に楽しみにしています。

安:はい。

大野:実際にテスト導入したアメリカのリージョンなんかでは、例えばビジターの数も、そして、メンバーへの申し込みの提出の率も二十数%上がったというような数字も出てきています。

安:はい。

大野:もう一つは、もうすでに使っていただいているBNI Connectのアプリです。これもどんどんバージョンアップというか、使える機能がどんどん増えてきていますので、これも今後も楽しみに、継続的に活用していただければなというふうに思っています。

安:はい。

大野:あともう一つ、新しいプロジェクトとして、グローバルに話し合いが進められているのは、BNI Alumniというのがあるんですよ。

安:はい。

大野:これはAlumniって卒業生の集まりみたいな、校友会とかそういうのを意味するんですけども、残念ながらBNIを去らなくてはいけなかったんですけども、いつかはまた戻ってきたいみたいな、前向きに退会されている人たちのコミュニティーを運営していこうという話も出てきています。

安:へえ。

大野:あとは、今年もうすでにスタートしています。コーポレートコネクションズ。

安:はい。

大野:BNIと似たような仕組みを年商規模で10億以上を目安に、最低5億とあるんですけども、現実的には年商10億以上の企業の役員ですとか経営者、エグゼクティブが対象になっているものが、今年、チャプターが東京に発足しますので。

安:そうなんですね。

大野:はい。9月にキックオフを迎えます。そちらのほうもBNIのコミュニティーと、コーポレートコネクションズとのコミュニティーの橋渡しとなるようなイベントもやっていきますので、既存のBNIのメンバーの皆さんにも、より大きな価値が提供できるかと思っています。

安:そうですね。ますます広がっていきますね。

大野:そうですね。ビジョンといえば、やっぱり欠かせないのは目標としての数字だと思うんですけども、日本としての目標、これはもう3年ぐらい前に立てた大きな目標があるんです。

安:はい。

大野:これをBHAGといっていますけども、Big Hairy Audacious Goalということで、組織とか企業の命運を左右するほどの大胆な大きな意味なんですけども、2020年までにメンバー数を2万2000人にするという目標を3年前に立てています。

安:はい。

大野:あと2年半ぐらいしかないんですけど、これはぜひ達成したいなと思っています。もちろん数字だけが全てではないんですけども、高い目標を掲げて、それを達成するためには何が必要かという思考は大切だと思うんですよね。

安:はい。

大野:何を隠そうインドは、日本よりメンバー数が少なかったんですよ。そのインドが、先月2万2000人達成したんですよ。

安:そうなんですね。

大野:しかも最近のインドの伸びはすごくて。35日、だから1カ月ちょっとですよね。ごとに1000人ずつ伸ばしているんですよ。この数カ月。

安:はい。

大野:日本よりはまだ小さいんですけど、台湾が3000人を超えました。

安:おおー。

大野:規模からすると、日本より人口も少ないですよね、確かね。

安:そうですね。

大野:でも、3000人。日本は8500ですけども、人口に対するメンバーの比率とかを考えると、すごいやっぱり勢いがあると思うんですよね。

安:そうですね。

大野:あとチャプター数ですけど、今は240ありますけども、やっぱり2020年には、500ぐらいにしたいですね。倍です。

安:倍ですね。

大野:はい。

安:それでは、そろそろ終わりに近づいてまいりましたが、大野さんからメンバーの皆さんにメッセージはありますか。

大野:はい。冒頭でBNIのビジョンについて、メンバーの皆さん一人ひとりが、どういうふうに普段お仕事をされるか。あるいは、ギバーズゲインを実践されるかというところが、すごく大切なんだと思うんですよね。

安:はい。

大野:それが周りの人たちに影響を与えるし、より大きなビジネスの発展によって、より大きな社会への貢献というところにも必ずつながるはずなので、世界中の起業家、ビジネスパーソンの模範となるようなBNIのコミュニティーをぜひ皆さんでつくっていっていただければというふうに思います。

安:はい。ありがとうございました。

大野:ありがとうございました。


第111回 BNIはどこへ行くのか?” への4件のフィードバック

  1. ビジネス=BNI
    自分がより動いて繋がりをもてるように努力します

  2. 日本にはもともとギバーズゲイン、もしくはそれ以上の考え方があるので、BNI JAPANの方が大きくなる可能性は大いにあると感じます。

  3. 自分自身の成長がBNIの成長になると思うし、BNIによっていろいろな人脈ができ、自分自身成長となると思うので、いい意味でBNIを活用したいと思いました。

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